レイヤーとはどんなスタイル?
そもそも「レイヤー」って?
レイヤーとは直訳すると「層」という意味を持ちます。ヘアスタイルにおけるレイヤーカットは一般的に、髪が上にいくほど短くなるようにカットし、段差をつけることを言うようです。
「シャギー」と混同しやすいですが、レイヤーが毛先に向かうにつれて長くなるのに対し、シャギーは毛先のみを軽く削ぐカット方法を言うのが一般的なようです。
ほのかに色気を感じるレイヤースタイル
トレンドのひとつでもある「レイヤー」。髪に長短の段差をつけたカットは、巻いた時に動きが出やすくデザインカラーも映えると人気が広がっています。実際にサロンでのオーダーも多いというレイヤースタイル。その特徴や魅力を、美容師さんに聞いてみました。
「レイヤーの入れ方次第でどんな人にも似合わせが可能なので、マンネリスタイルに変化を出したいと思っている人や、髪をのばしている途中にちょっとイメチェンしたい人におすすめ。いつもと違った女性像になれます。ノースタイリングでオイルなどで束感を出すのもいいですし、裾から順にワンカールで巻くだけでいい感じの動きが出るのでスタイリングがとても簡単ですよ」(SHEA aoyama/前坂美来乃さん)
動きのあるヘアスタイルは、華やかさやフェミニンな印象を与えます。特に無造作な動きなら、今っぽいこなれ感も抜群。曲線が重なる毛流れやはらりと顔にかかる毛束で、大人女性をクラスアップさせてくれるような品のよい色っぽさを演出することもできそうです。
ロングヘア×レイヤーカットの効果【3つ】
【1】全体に動きが出て華やかになる
ふわっとレイヤー+顔周りハイライトのこなれロングヘア。ロングだけどコンサバに寄りすぎず、ちょっと抜け感を出すのが今っぽく見せる秘訣。毛先はスカスカにならないようにきちんと厚みを残し、顔周りにレイヤーを入れて華やかな動きを加えて。トップにもレイヤーを入れているのでぺたんとならず、ふんわり見せることができます。
ベースはバスト上のロングで、前髪はあごラインに設定。前髪からフェイスラインにしっかりとレイヤーを入れて動きをサポートし、華やかさをアップ。トップにもレイヤーを入れ、頭の形をキレイに見せる。髪がぺたんとしやすい人にはマスト!
【2】髪のボリュームアップが叶う
大きくうねるカールを合わせた波ウエーブを今っぽく見せる秘訣は、波打つ幅を抑えめにして落ち感を作ること。動きが出るようなカットを施すことで、トップにはボリュームが出て全体は軽く柔らかな印象に。エレガントさと甘さが軽減し、さらに前髪は薄くして肌をチラッと見せることで抜け感が加わります。カジュアルでありながらも品よく見える、洒落た雰囲気の巻き髪ロングを楽しみたい人は、ぜひお試しを。
全体はバストラインの長さ。表面に鎖骨下までのレイヤーを入れて。前髪は骨格に合わせて眉下に設定。サイドバング(前髪からサイドへのつながりの部分)を作っているため、髪をまとめた時でもおしゃれに骨格カバーができる。
【3】旬な韓国スタイルも楽しめる
全体はバストラインあたりで前上がりにカットし、トップのみレイヤーを入れる。前髪は目元ギリギリに設定して、そこから自然につなげつつ鎖骨あたりにボリュームがくるようにカット。
甘めテイストのワンピースやスカートが好きな人にぴったりなのが、韓国で「ヨシンモリ」と呼ばれている愛されスタイル。顔周りに外→内にしてかわいらしいニュアンスを出し、大きめのカールでくびれを作るのが王道。顔周りのデザインが小顔に見せてくれるため、どんな世代からも人気!
【前髪あり】おすすめのロングレイヤースタイル
サイドバングがアクセントのストレートロング
ロングヘアのポイントは、頬骨あたりに作った短い毛束(サイドバング)。結んだ時にちょうどいい後れ毛になるし、骨格もカバーしてくれる使えるパーツです。レイヤーが入っているので、丸みのあるシルエットと柔らかさをプラスでき、好印象を約束。
胸上の長さをベースにし、顔周りから後ろに向かって毛流れがつくようにレイヤーを入れる。前髪は目の上でカットしてからサイドに斜めにつなげ、サイドバングを作る。
レイヤーを低い位置に入れたストレートロング
ノースタイリングに近いシンプルスタイルは、こなれ感があって春にぴったり。ゆるーくつけたカールは、ミックス巻きにするとグンとフェミニンになるので、気分で変えるのも今っぽいです。レイヤーを低い位置に入れているので、結んでも崩れすぎず、ツヤを損なわないのがメリット。シンプルだからこそ髪の状態が目立つので、丁寧なケアを心がけて。
胸上レングスのローレイヤー。カットラインもレイヤーもゆるやかな前上がりにすると、シルエットに丸みが出る。前髪は両黒目の内側を目の高さでカットし、顔周りを包み込むようにサイドにつなげる。