Q:パートナーから起業に誘われた。さて、どうする?
答える人/新井千晶(キャリアコンサルタント)
A:想いは応援しつつ、ときには冷静な分析役に
人から「必要とされる」のは素晴らしいこと。恋人やご夫婦で起業して成功している方達も結構いらっしゃいますが、やってみると実際は大変なことも多いようです。お互いの主張が強すぎて。「もうあの人とは一生会いたくない!」、そんなレベルまでいくことも珍しくないです。
リスクがあることも頭に置きつつ、彼のやろうとしている事業内容にとても共感でき、やってみたいと思うのであれば、まずはボランティア的に、週末や平日の夜、ちょっと手伝うところから始めてみたらいいと思います。本業を辞めて全部それにかける前の、お試し期間として。
想いで突っ走るのではなく、冷静に収益性の分析などはしてくださいね。先行投資が大きい事業や、固定費型のビジネスは慎重に。もしいけるのかいけないか、判断がつかないのであれば、ビジネスコンテストなどに自分たちのビジネスプランを出してみて、プロの方達から意見をもらうのもひとつです。優勝すれば、賞金がもらえることもあります。ぜひトライしてみてください。
一方、もし断るのでしたら、「あなたが起業することには賛成。でも万が一うまくいかなかった場合、ふたりとも困らないように、私は企業で働いておく。その分、あなたは思い切り起業に専念してね!」。そんな風に伝えたら、相手も悪い気はしないと思います。
キャリアコンサルタント
新井千晶(あらい ちあき)
エンワールド・ジャパン株式会社シニアコンサルタント。人材業界で約15年。現在はミドル・シニア層の転職相談やヘッドハンティングをしている。グロービス経営大学院経営学修士(MBA)。プライベートでは30代後半で結婚し、1歳の子どもを育てるワーキングマザー。
●ご相談ごとは、domani2@shogakukan.co.jp までメールでどうぞ! 件名に「働くアラフォー質問箱」と書いてお送りください。すべてのご相談にお答えできるとは限りません。あらかじめご了承ください。