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2017.10.04

『結婚して得た安堵感と、仕事軸におけるもやもや感と』女妻母~ひと皮むけば誰でも傷だらけのヒロイン~【北薗 愛さん・前編】

秒速で変わりゆく現実や外的要因に、迷い悩みながらも果敢にサーフィンしていくDomani世代の女性たち。そんな働く女性の“今”をキャッチする本誌の巻頭連載がスタートして、早くも5年がたちました。Webでは「その後の女妻母たち」への追跡インタビューを試みます。

Text:
谷畑まゆみ
Tags:

働く女性の人生は、常に「分岐点」の連続。たとえば何かひとつ扉を開けたとしても、そこは決してゴールではなく、また新たなフェーズへの入り口であり、そこから山あり谷ありが始まるもの。かつては“会社大好き・仕事大好き”だった伊藤さんを、このたび、2年ぶりに取材したところ、結婚されて、北薗さんになり、また新たな課題と格闘する日々への、率直な思いが聞けました。

Vol.2 【妻】北薗 愛さん(旧性:伊藤 愛さん)・34歳

株式会社ビースタイル スタッフィング事業部 統括マネージャー

後編▶︎『結婚後に問われるのは“将来に向けての夫婦のビジョン”だった』女妻母~ひと皮むけば誰でも傷だらけのヒロイン~【北薗 愛さん・後編】


●掲載号 2015年Domani6月号「女の時間割」
●北薗さんの「人生や生活面における変化」ベスト3
1:結婚したこと
2:実家の家族とのつきあいが増えた
3:仕事面では新たなポジションとなり、自分の未熟さを痛感
●現在の仕事内容
昨年7月より、営業部門の統括マネージャーに。現在、社員研修プログラムの企画開発や、若手マネージャー育成などに従事している。
●24時間のタイムスケジュールの変化
・会社の制度である時差出勤を利用して、10時出社、21時退社に
・独身時代は週3〜4日は同僚と夕食を食べていたのが、自宅で食べる日が増えた
・趣味のボルダリングも週末、夫と行くように
●3年後の自分に向けてのメッセージ
仕事を続けつつも、子供ができているといいなと思います

結婚して得た安堵感と、仕事軸におけるもやもや感と

−−以前、本誌での取材時には、仕事に精力的に取り組みつつも、退社後は同僚とのコミュニケーションや趣味のボルダリングにも熱中する、オンもオフも非常にパワフルに邁進されている様子をうかがいました。

実は、夫とはボルダリングで知り合ったんです。自分としては彼と出会うまでは、将来的に別に結婚してもしなくても、どちらでもいいかなと思っていたんですよ。縁があるならしたいけれど、別に無理にするものでもないかなと。でも彼と話しているうちに「この人だったら、一緒に生きていけるんじゃないか」と、自然にそう思えたんですね。共通の趣味があるだけでなく、仕事に対する価値観も近かったんです。

−−仕事に対する価値観が近いことは重要でしたか?

はい、私にとっては非常に。仕事においては“チャレンジする攻めの姿勢が大切だ”と考えているところに共感しました。彼が私の働き方に対して、理解を示してくれているというのも大きいですね。基本的に私は“やるからには、仕事はちゃんとやりたい”タイプなんです。その思いが顕著に表れるのが、一日のうち仕事に費やす時間の長さで。

たぶん、一般的な男性からすると「うーん。この人と結婚して、本当に家事とかちゃんとやってくれるのかな?」と、ちょっと引かれるかもしれないくらいに仕事中心なんですよ。 でも夫は、一生懸命仕事に取り組む姿を見てもひるむことなく「ふたりともそれぞれ、やりたいことがあっていい」という価値観をもっているのがわかってきて。これならうまくやれるんじゃないかと。

そこで交際から約一年、自分の部屋の更新のタイミングに合わせて「そろそろ更新なんだけど、どうする?」と、私から結婚に対する意志確認をしてみたしだいです(笑)。 彼はひとり暮らしが長いので、家事も結構できるんですよ。結婚後も、ふたりとも独身時代とあまり変わらない生活をしています。平日の夕食は各自ですが、土日は平日忙しいぶん、家でゆっくり過ごしたり、ボルダリング仲間をまじえて、大勢で遊びに行ったりしています。ボルダリングは、課題をクリアしていく達成感がいいんですよね。

−−結婚して変わったことがあるとしたら、どのあたりですか?

老後も一緒にいてくれる人ができたという、安心感はあるかもしれないですね。あとは私の実家は東京なんですが、結婚後のほうが実家に呼ばれる回数が増えたことかな。私が夫を連れて行くと、妹も婚約者を連れて来ていて。外からふたり加わったことで、家族の会話に新しい発見があるのが楽しいです。

ちなみに、住環境は大きく変わりました。恥ずかしながら、以前は寝て起きて仕事に行くだけの部屋という感じで、必要最小限のものしかなかったんです。でも彼がインテリアにとてもこだわる人で、自分で棚やテーブルをつくったり、畳の上で過ごすことを大切にしていたりするんですよ。部屋の居心地がすごくいいので、自然と“うちに帰ろう”と思うようになりました。

手づくりの棚に、フローリングの床の上には琉球畳。インテリアには夫の和貴さんのこだわりが。

家計は、ふたりで一枚“家族カード”と名付けたクレジットカードをつくって、食費や家賃、光熱費など、すべてそれで済ませています。出費については、Excelをオンラインで共有できるGoogleスプレッドシートに明細を打ち込んでおくと、彼が私の口座に半分振り込んでおいてくれるシステムをつくりました。そこはきっちりワリカンです。Webでの共有は効率がよくて便利ですね。

次回>>>仕事のこと。夫とのこと。

インタビュー掲載号:2015年Domani6月号「女の時間割」
撮影時スタッフ:撮影/生田祐介(f−me)ヘア&メーク/坂口勝俊(HAIR DIMENSION)

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