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LIFESTYLE 子育ての悩み

2019.04.12

「散らかしっぱなしの子どもをガミガミ叱ってしまいそう(涙)!どうしたらいい?」【Dr.アグネス・チャンの教育お悩み相談室】

 

ただでさえ部屋を片付ける余裕がないのに、「ギャグですか!?」と思うくらい豪快に散らかしたり、”すべきこと”をまったくやる気配がない子どもにイライラが募って爆発寸前…! 教育学博士号を取得し、3人の息子を母校スタンフォード大学に送り出したアグネス・チャンさんなら、どうする?

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【お悩み】「ほめて伸ばす」教育をしたいのに、つい口うるさく怒ってしまいます

自由すぎる息子についイライラして、毎日「また散らかして!」「早く学校の準備して!」などとガミガミ叱ってしまいます。本当は、自分にも人にも優しくできる子どもに育ってほしいと考えているのですが…。(43歳・子ども8歳/男、2歳/女)

【Dr.アグネス・チャンの答え】「イライラしなくていいこと」を決める 

疲れていたり余裕がなかったりすると、いろいろなことが目についてしまうけれど、部屋が片付いていないのって、そんなに重要なことでしょうか?学校の準備がギリギリになって困るのは誰でしょうか?もしかしたらあなたがガミガミ怒りたくなってしまう原因は、「状況を自分の欲求通りにコントロールできていない」ことにあるのかもしれません。

「イライラしない!」と決めるんです。ガミガミ言っても問題は解決しないとわかります(苦笑)。だから私は基本的には怒りません。なぜ子ども達のやったことがよくないのかを説明するのです。私はその場所を離れます。「イライラしてしまいそう…!」というときは、食事の最中でも「ママ、お風呂に入ってくる!」「散歩してくる」。子どもたちからすれば反応が読めなくて、かえって怖いそうです(笑)。怒っている姿を見せて従わせるのではなく、「こういうことをすると相手は傷つくんだな。この人を愛しているんだったらやっちゃいけないんだ」と自分で気づいてもらうことのほうが大事。子ども達は私のこの行動にびっくりして心配し、「ついて行きます」「ごめん」と謝ります。ママが悲しむことがわかるからです。

大前提として、子どもを叱るためには、その10倍くらい愛していることを表現してからでないとダメ。「あなたを愛してるから言っているの。どんなことがあっても一緒に解決しましょう」と伝えれば、子どもも「行動を注意されているのであって、自分自身が否定されているわけじゃない」とわかってもらえるはずですよ。

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▶︎教えて、アグネス・チャン博士!「娘のイヤイヤがひどいのは、私のせい?」【Dr.アグネス・チャンの教育お悩み相談室】

撮影/田中麻以 構成/酒井亜希子(スタッフ・オン)

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『未知に勝つ子育て:AI時代への準備』

アグネス・チャン著
定価:1,400円(税抜) 
発売元:小学館

教えてくれたのは…

アグネス・チャン

歌手・エッセイスト・教育学博士/ 1955年、香港生まれ。1970年代より日本で歌手として活躍し、上智大学国際学部を経て、カナダのトロント大学(社会児童心理学)を卒業。1989年、アメリカのスタンフォード大学教育学部博士課程に留学し、1994年に教育学博士号を取得。長男、次男、三男も母校スタンフォード大学に合格して話題となる。現在、ユニセフ・アジア親善大使、日本対がん協会ほほえみ大使など芸能活動のみならず幅広く活躍。2018年春の叙勲で旭日小授章を受章。2019年4月出版の著書『未知に勝つ子育て:AI時代への準備』(小学館)には、AI時代の家庭教育のヒントが満載!

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