彼女が年下イケメンに惹かれる理由
一度は事務所に別れさせられた人気モデルとの再会。アラフォーバツイチ玲奈さんの「少女漫画より面白い」恋愛は現在進行形なのであります。
前回のお話▶︎「37歳で離婚後、付き合ったのは17歳年下の20歳のイケメン大学生でした」
玲奈さん（以下、れ）：『中学聖日記』って人気ドラマがあったけど、「私たちのシチュエーションと似てるな〜〜」って思いながら観てました。若い子って勢いがあるんですよね。今日会おうかどうしようかって彼と電話で話している間に、キックボードでうちの前まで来て「もう着いたよ」って（笑）。ヤキモチもストレートに出してくるから、「さっきの話の男の写真見せてよ」って言って来たりするのもかわいくて。そういうの全部、好ましく思えます。
く〜〜〜っ。こりゃまた、毎日がディ●ニーランド状態じゃないですか〜〜〜!!
なんかねワタクシ、お話を伺っているうちに、うらやましいを通り越して、すんごく気分がアガったのでございますよ。だって自分と１個しか違わない年齢のバツイチ女性が離婚後こんなに楽しそうな恋愛をしているって、それだけでも希望が湧いてくるではありませんか♡
さ：それにしても、何でそんなに年下男性が好きなんですか？ 年下男性ってそんなにいい？
れ：30歳超えてから年下にシフトしたんです。その前はお金を持っている人が魅力だったけど、やっぱり年齢によって相手に求めるものも変化していくんですよね。自分の収入やステイタスが上がったから、男性に引っ張られるのではなく、こちらが引っ張るバランスになったというのが大きい気がします。
たとえば６歳年上だった元夫ができないと「なんでこんなこともできないの？」とイラついたことでも、年下だと怒りも湧かない。年齢が離れた年上の夫が、奥さんに対して甘くなると言われる、アレは女性でも同じなのですね。
れ：そうそう。「すしざ●まい」とか「鳥●族」とかで奢ってくれるんですけど、それはそれで全然うれしいですもん。
「離婚してほんっとによかった。人生とは、豊かなものですな♡」と、心からハッピーそうな彼女。
だけどちょっぴり気になったのは、そんなに若い男の子との恋愛ばかりで、再婚願望とかはどうなってるの？ってこと。そこんとこも聞いてみましたよ。
「結婚は別にいいかな。今は純粋に好きなタイプの人といたい」
さかい（以下、さ）：今の彼Cさんと、結婚したいと思いますか？
れ：正直、別に結婚はいいかな、という気持ちなんです。いい匂いがするし、かっこいいし、見ているだけで毎日うっとりしちゃう。今の仕事はお給料がいいし、お金で困ることはないので、男性に対して経済的に頼りたいとかがない。20代、30代の頃の方が相手のステイタスにしがみつきがちでしたけど、今は純粋に好みのタイプで選ぶようになりました。―まあ、子どもができたら、一度は籍を入れるかもしれませんが…。
強い…！
「パートナーという意味での結婚は、還暦超えてからでいいかなと。老人ホームを荒らして、おじいちゃんたちにバラの花束もらうような生活送れればいいです」と将来の野望を語ってくれましたが、私にはその玲奈さんが見えるようです（笑）。彼女みたいに精神的にも経済的にも自立してる美人なら、いくつになっても絶対モテるはず!!
さ：いや〜、玲奈さん、ほんとにバツイチ希望の星！今離婚しようか悩んでる人へ何かアドバイスとかってありますか？
れ：今や100歳まで生きる時代。アラフォーなんて、まだ半分も来てないんですよ。だから楽しんだ方がいいと思います。私も30代半ばで離婚したときは、どうなるのか不安はもちろんありました。だけどね、人間、ある程度そういうストレスがあった方が危機感から恋愛のスイッチも入りやすくなる。アラフォーで離婚しても、まだまだ色々出会いはあるからご安心を♡
「恋愛スイッチ」の話は、とっても共感。私も離婚しそうな気配が漂い始めたアラフォーになってからの方が、結婚していた20代、30代のときより男性から圧倒的にお声がかかるようになったのですが（離婚しそうとか匂わせてないにも関わらず）、それって本能的に「次、探さなきゃ!!」という危機感を覚えていたからだと思うのですよね。―たぶんそういうのって、外見の緊張感などに現れるんじゃないかと。
離婚後の恋愛を満喫するためにやっておくべきこと
さ：では、玲奈さんみたいに離婚したあとに恋愛を謳歌するために今からやっておくといいことはありますか？
れ：男性は女性のスタイルを見ているものなので、体型を整えておいて1ミリも損はないと思います。というよりむしろ、離婚前に体型だけは整えておけ、と言いたい。「この人が好き！」って恋に落ちてからじゃ遅いんです。いつ抱かれてもいいように準備をしておくことが大事！
モテ女・玲奈さんが言うと、もんのすご〜〜〜く説得力がありますね…！
とはいえ玲奈さんにも８キロ太ったときがあり、運動と食事を節制することで元に戻した過去があるそう。現在は週１でパーソナルトレーニングを受けているとのことで、ビフォーアフター画像を見せてもらったのですが、アフター画像、お尻がめっちゃ上がってる!!
れ：パーソナルトレーニングに通い出したのは去年からですが、やっぱり40をすぎるとお尻は人の手を借りないと上がらないなと痛感。その結果、44歳の今の体型がベストです。
―いいですか皆さま。年齢を言いわけにあきらめたら、そこで試合終了ですよ!!
・40過ぎても体型は努力次第で変えられる
・ただしヒップは人の手を借りないと上がらない
っと。メモメモ。勉強になるなあ〜。
れ：あと、アラフォーからはとにかく、髪と肌ツヤと体型。造形じゃないと思います。30代、40代でサボったらどんどんブスになる。だから自分基準でいいのでキープすることを目指すべき。
が、がんばりますっ。
バツイチ、じゃなくてマルイチ！
さ：ところで玲奈さんは、離婚を後悔することはないですか？
れ：ないです（即答）。結婚してよかったし、離婚してよかったと思う。人生で後悔したことは一度もないし、元夫もそのときの私にとって必要な人だったんだと思います。人妻という経験も、キャリアアップも、彼が居なかったらできなかった。成長させてもらったことの方が多いから、感謝してます。
「バツイチじゃなくてマルイチ、ですから」と玲奈さん。
「失敗しない相手選びの法則なんてない。合う人同士が結婚するわけじゃないし、合わないから結婚生活が上手くいかないってわけでもない。大事なのは、どの選択肢も選べるようにしておくこと。いろんな選択肢を増やしておくと、我慢したりせずに自分で選べる。だから結婚相手も離婚するかしないかも、選択肢は自分にあるということを忘れないでほしいです。マルイチの恋愛、楽しいですよ！」
余談ですが、取材していた居酒屋で、私が化粧室に立って席に戻ったら隣りの席の男性ふたりにナンパされていた玲奈さん。なぜか私たちの年齢当てクイズが始まって、アラサーの男性（のちに31歳と判明）は私と玲奈さんの肌をまじまじと見比べた後に、「39歳」（私）、「32歳！」（玲奈さん）と回答。
やっぱり誰が見ても32歳にしか見えない彼女。そして１歳しか違わないのに７つ上に見られる私（笑）。玲奈さんが44歳だとわかると、男性陣のテンションはダダ上がりでお酒をじゃんじゃん奢ってくれたのでした。
―ただ美人ってだけじゃなく、この年齢でなお現役感ある美人ってことが、こんなにも男性のテンションを上げるのだということを目の当たりにしたワタクシ。彼女のように「驚異の32歳見え」はムリだとしても、とりあえず私もお尻を鍛えよう。ーそう決意した夜でありました。
インタビュー・文
さかいもゆる
出版社勤務を経て、フリーランスライターに転身。——と思ったらアラフォーでバツイチになり、意図せず、ある意味全方位フリーダムなステイタスになる。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛ける。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」（講談社刊）。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて！バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。
