第3回 クラフトバンドを通して、だれかの役にたてることが喜び
株式会社エムズファクトリー
代表取締役・51歳
松田裕美さん
前回のお話▶︎ママ友からの嫌がらせ、夫の反対を乗り越えて株式会社に
私が欲しいものをみんなも欲しがっているとわかった!
「クラフトバンドのネットショップを開設して、初日に7万円を売り上げたんですけど、そのとき〝みんな、欲しかったんだ〟と思いすごくうれしかったですね。ネットショップを開設当初は、3万円分の仕入れから始まったのですが、今では億単位で仕入れて、色もほぼオリジナル。300色以上販売しています」
お客様や生徒さんの笑顔が原動力
「クラフトバンドを買ってくれるお客様や生徒さんたちから、『ありがとう、あたなのおかげで人生が楽しくなった』『もっと早く松田さんに出会いたかった』とも言ってもらえると、やっていてよかったと心から思えます。また、クラフトバンド手芸は、編み物や裁縫と違って細かい作業がないので、年をとっても楽しめるので、老人ホームにも教えにいくことがあるんです。おばあちゃんたちがすごく楽しみにしてくれていて、『お嫁さんに、すごいねって褒められたの』『今度赤いのつくってって言われたの』とうれしそうに話してくれるのも幸せな瞬間です。私もそうですけど、だれかの役に立てることってすごくうれしいことですよね」
現在は、会社とは別に『一般社団法人クラフトバンドエコロジー協会』を立ち上げ、より多くの人にクラフトバンド手芸を知ってもらう活動もしている。
「通信講座や、講師の育成などにも力を入れていて現在の講座入会者数は約3400人。2018年には、『クラフトバンド実技講座』が、文部科学省の社会通信教育として認定されました」(次回へ続く)
取材・文/赤木さと子(スタッフ・オン)