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LIFESTYLE 私の生き方

2019.07.19

「俺と仕事、どっちが好きなんだ?」婚約中に彼に言われて…【ワーママの転職/えみさんの場合・前編】

 

転職のスタイルは十人十様。今回登場するのは、夫の転勤にともなって退職したけれど、「やっぱり働きたい」ともがく、えみさんの体験記。(前編)

Text:
南 ゆかり(フリーエディター)
Tags:

仕事を離れてわかった「やっぱり私は働きたい!」

●PROFILE
えみさん・37歳・東京都大田区在住
人材コンサルティング会社勤務 キャリアコンサルタント
6歳(女児)、4歳(男児)の母

●キャリア遍歴
・22歳/ITメーカーに就職し営業職につくが、1年で退社。
・23歳/人材紹介企業で法人営業。
・26歳/婚約を機に退社。
・27歳/結婚。夫の転勤にともなって鹿児島へ。
 住宅展示場勤務、国際交流事業で海外体験などをする。
 帰国後、岡山県庁・国際課の非常勤職員として勤務。
・30歳/広島に転居。第一子(女児)出産。
リモートワークで仕事を始める。
・32歳/第二子(男児)出産。広島住まい。
・34歳/東京に転居。キャリアコンサルタントの資格を取得。
・35歳/人材コンサルティング会社に就職。

転居2週間で「つまんない」

「俺と仕事、どっちが好きなんだ?」
深夜まで残業続き・接待漬けの私に、婚約中の彼はよくそう言っていました。その頃は周囲もバリバリ働くのが当たり前。仕事大好き人間の私は、その中で営業成績も上げていました。ただ、結婚を決めたのと同時に彼の鹿児島転勤が決まり、「仕事か」「家庭か」の選択に迫られたのです。

私が選んだのは「仕事を辞めて家庭に入る」。彼と離れて暮らし、今の仕事を続ける方法もあるけれど、それだとまた仕事にのめり込んでしまいそうだったから。夫婦で一緒にいること、コミュニケーションをとることは何よりも大事だし、地方で暮らすのも、いい体験になる。そして、早く子どもが欲しかった。

でも…。

鹿児島に移って2週間で、そんな生活に飽きてしまったのです。そのころの私は「つまんない」が口グセでした。見かねた夫が現地でパートタイムの仕事を見つけてくれたり、私は私で地元の公開講座に足を運んだり、政府主催の国際交流事業のスタッフに応募してみたり。その国際交流事業スタッフに採用されたのは、新婚半年のときでした。仕事を辞めて夫について転居したものの、約2か月間は海外に出ることになりました。

やっぱり私は働きたい!

参加した国際交流事業は、世界12カ国から若者が集まって世界をめぐりながら、国際交流を深めたり国際リーダーシップを養成するプロジェクト。その頃の私は、仲間から仕事を聞かれると、「主婦」と答えたり「フリーランス」と言ってみたり。自分の中で違和感があってうまく答えることができないと、今度は自分の中でいろんな問いかけが始まります。

「私、何してる人?」「何が好きなんだっけ?」
頭の中でぐるぐるしたすぐ後に、答えは自分の中ではっきりしていました。
「そうだ、私は働きたいんだ!」

国際交流事業から、そのときの夫の勤務地・岡山に戻った私は、県庁・国際課の非常勤職員に応募しました。縁もあって、県が推進する国際貢献の力になりたいと思って始めると、やっぱり人と触れ合うこと・話すことは性に合っている。そのころは、職場でいちばん元気な職員だったと思います。ニコニコ事務処理をして、いろんな提案もしてみたり…。

その「元気な」職員が妊娠。と同時に、一気に元気ダウン。何が起こったのかと、職場はザワつきました。前例がなかったんです。それもあって、室内の設定温度から仕事の分担まで、「心地よく」仕事をするためには、遠慮せずに希望を伝えました。がまんしても続かないし、何をしたいのかどうしたいのか、言葉にして言わないと、周囲も気づかない。自己肯定感も下がってしまう。すごく当たり前だけど、大事なこと。実はこの考え方が、子どもをもった後の再就職に、役立ったのです。

慣れない土地での育児は大変でしたが、赤ちゃんを連れていると年配の方が手をさしのべてくれたり、優しい言葉をかけてくれたり。都会では出会えないこうした日常に、癒されたり元気づけられたり。とはいえ、仕事を辞めた私には、どこかで「私、何やってるんだろう」という思いがつきまとっていました。

そんなある日、かつての職場の先輩から「組織コンサルティング会社で独立したから、手伝って欲しい」という連絡が。(後編に続く)

南 ゆかり

フリーエディター・ライター。半年にわたって取材・執筆した書籍『真夏も雪の日もかき氷おかわり!』が6月28日小学館より発売! ほかにOggi誌面「お金に困らない女になる!」「この人に今、これが聞きたい!」などなど連載中。

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