House of Finn Juhl
ハウス・オブ・フィンユールを訪れたのはゴールデンウィーク。
フィン・ユールの家具をコンセプトにしたこのホテル。以前から気になっていたので、今回は白馬へ行ってきました。
1DAY
白馬へのアクセスは新幹線もありますが、今回は車で向かいました。渋滞・サービスエリア・車内の音楽など道中も旅行の一環として楽しみましょう。
インバウンドで沸き立つ白馬のハイシーズンはやっぱり冬です。国内外から観光客で賑わうスキーシーズンが終わり、私が訪れたゴールデンウィークは静かで穏やかな時間が流れていました。
その別荘地の一角にある今回の目的地は、まるで海外の別荘のような佇まいで、これから過ごす時間に期待が膨らみます。
旅行が進む前に予約方法をお伝えしますね。HP
今は英語サイトのホームページからメールを送って宿泊予約しますが、近日中に日本語対応になるそうです。
宿泊費は1泊3〜4万(1部屋の料金)この価格が超リーズナブルと思える訳は後ほど。
玄関で靴を脱ぎスリッパに履き替えます。事前決済なので、当日は簡単なチェックイン手続きを済ませると早速お部屋に案内していただきました。
Chieftain room
フィン・ユールの代表作チーフテンチェア(chieftain chair)
今回私が泊まったのはチーフテンルーム。
滞在中、チーフテンを独占できるのかと至福の思いに浸りながら荷物を置いてひと息。照明はルイスポールセン(louis poulsen)のフロアライト’VL38‘。ベッドは固めのスプリング、シーツは真っ白でこちらも固めです。ホテルライクな絹のような滑らかさとは違った魅力があります。
お部屋はまさに「日常を豊かにする心地よい上質空間」
地下のラウンジ&バースペース
地下には、ワインやビール・ソフトドリンクが24時間フリーフローで飲める天国的スペースが広がっています。
スペースは大きく3つに分かれていて、こちらはベーカーとペリカンのスペース(baker, pelican)
打ちっ放しのコンクリにパステルカラーの名品が配置された空間に陽の光が入ります。さりげなく置かれたVL38はデザインの名脇役ですね。
夕食無しで1泊3〜4万をどう感じるか?
1脚100~300万円の名品”ベーカー”や”ペリカン”で寛ぎ、なかなか手に入らない自然派の小布施ワインをフリーフローで楽しめるんです。自分の思うままに最上のものに囲まれて過ごす贅沢がここにはあります。
スパイスケーキ(宿からのおもてなし)
お酒好きな私、甘いものは基本食べられないんですがこれは別物。
絶妙で控えめな甘さと香るスパイスがワインにもコーヒーにも合い、過ごす時間をより豊かに昇華させてくれます。
夜の過ごし方
チェックイン後から地下のラウンジでワインを飲みながら本を読み耽っていると、気付けば薄暗くなっていました。時間に追われない贅沢。
このゲストハウスの徒歩圏内にはレストランが点在しているので夜ご飯難民になることはないです。周辺のレストランが一目で分かるマップも宿にあるので、その日の気分で選択してみては。
私は宿のオーナーに勧めていただいた徒歩2〜3分のワインバル「あすなろワイン食堂」へ行きました。少量ずつ提供してくれる手軽さが良かったです。席数が少ないので予約してくのがベター。
食後は、宿に戻り地下のバーカウンターで、キャンドルの灯りの中しっぽりと会話を楽しみました。撮り忘れてしまいましたが、バーの椅子が1番座り心地が良かったです。長時間座っていても疲れない快適さに名品たる所以を実感しました。
2DAY
朝、天気が良かったので周辺を散歩しました。
宿に戻るとビュッフェスタイルの朝食時間が終わっていたので、コーヒーだけ頂ければとお伝えしたところ、わざわざ朝食を準備して下さいました。その気持ちが嬉しくて、記憶に残る朝食となりました。
ダイニングエリアもフィン・ユールの椅子やサイドボード、ルイスポールセンの照明です。
美しいフォルムのガラスペンダント’VL45’は、1940年代にデンマーク放送局のために制作されたシリーズで、その名も「ラジオハウス ペンダント」と呼ばれる名作中の名作。ゆっくり朝食を頂いた後は、オーナーが淹れたてのコーヒーと手作りのシナモンロールを下さって、朝の幸せな時間を締めくくりました。
チェックアウトまでは、ワインを飲みながら本を読んで過ごしました。
アルプスの大自然の中で過ごしたこの余韻に浸りながら、気持ち新たに日常に帰ろう。
【House of Finn Juhl】HP
総じてバランス感が素晴らしい宿でした。
コンパクトながら、宿泊者それぞれが自由に心地よい時間を過ごすことができます。
住所 長野県北安曇郡白馬村北城3020-281