Q:将来が不安でお金が使えません。暮らしが味気なくて…
答える人/丸山 晴美(節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー・消費生活アドバイザー)
A:少額でもできる楽しみを見つけることから始めてみよう
将来が不安になるのは当然のことですし、不安になってお金が使えないという気持ちも当然です。それは、自分を助けてくれるものが、「お金」だと考えているからではないでしょうか。でもこれは事実なので、仕方がありません。でも同時に、「お金を使わなければ楽しくない」とも思ってはいませんか? 実はこういった人は、お金をいくら使っても心から楽しむことができないともいえます。
私自身もあまりお金を使える身ではないので、数千円で楽しめることをしています。例えば、豪華でなくてもおいしいランチを友達と食べて幸せを共有したり、小旅行をして普段とは違う景色を見たり、映画を観て笑ったり涙したり、と大金を使わなくても楽しめることはたくさんあります。楽しむことは決してムダな出費ではありません。
まずは目の前のことを楽しむ練習を。少額でそれができれば、金額と楽しさが比例するものではないとわかり、使うことへの罪悪感も減るのではないでしょうか。自分なりの楽しみを見つけながら、将来に備えていけたら、幸福度もアップすると思いますよ。
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節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー・消費生活アドバイザー
丸山 晴美(まるやま はるみ)
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物取扱主任士(登録)、認定心理士、家庭の省エネエキスパート検定合格、調理師などの資格を持ち、食費や通信費など身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演等で行っている。
著書は「簡単!しっかり貯まる お金の基本」(宝島社)、「定年後に必要なお金「新・基本のキ」」(宝島社)など多数。 公式HP「らくらく節約生活。」
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