映画『見えない目撃者」で初共演の吉岡里帆&高杉真宙にインタビュー!
現在公開中の映画『見えない目撃者』は、目の見えない元警察官の主人公が、連続殺人犯を追うノンストップ・スリラー映画。その主人公、浜中なつめを演じるのが吉岡里帆さん。そして、車の接触事故に遭遇したことがきっかけで、なつめと一緒に殺人鬼を追うことになった高校生で、“もうひとりの目撃者”の国崎春馬を、高杉真宙さんが演じています。今回の映画が初共演となるおふたりが、WEB Domaniの単独インタビューに答えてくれました!
映画全体のストーリーとは真逆!?撮影現場は和やかでした!
今回の映画『見えない目撃者』では、今までのお二人のイメージとは異なる役柄だったと思うのですが、役作りはされましたか?
吉岡: 私は、“目が見えない”という表現を、どのように見せていくかを一番苦労しました。森監督ともたくさん話し合ったり、視覚障害を持つ方へ取材もさせていただいたり、現場ではカメラテストもかなり時間をかけて行いました。もうひとつ、この作品はアクションもあって、本格的なアクション自体が初めてでしたし、役者犬のパルとバディを組んでの撮影のため、自分だけでなくコンビネーションが大切になってくるんです。歩行練習から始めて、少しづつ走る練習をしていって・・・丁寧に準備して、撮影に臨みました。
高杉: 僕は、スケボーですね。僕の演じている春馬は、いつもスケボーに触れている役だったので、細かい仕草や立ち振る舞いを教えていただきました。今までスケボーをそこまでやったことがなかったので、自分の緊張感が伝わってしまわないように、しっかり準備しました。
映画自体は、ノンストップ・スリラーで、すごく緊張感がありますが、撮影現場の雰囲気はどんな感じだったのですか。
高杉: スタッフのみなさんが、“職人”さんっぽい雰囲気だったと思うんですよね。
吉岡: すごくわかります!
高杉: 怒号が飛び交うような現場ではなく、とても和やかな雰囲気だったんですけど、みなさんがひとつひとつ自分のやるべきことに向かっている感じですね。時間をかけて、良いカット、良いシーンを撮っていたと思います。
吉岡: そうですね、高杉さんがおっしゃっていた通りで、集中力の高い現場でした。全員の役割分担みたいなものがはっきりしていたんですよね。それに、今回は最近の映画現場では珍しいのかな? 2か月しっかり撮影期間があったので、贅沢な時間だったなと思います。
映画の中でおふたりが演じている、なつめと春馬は偶然出会い、一緒に連続殺人鬼を追いますよね。ふたりの関係性について、実際に演じられてどう思われましたか?
吉岡: 会うはずがない、まったく違う二人がある事件を通して出会うことで、お互いに欠けていた部分を補い合っていきます。なつめは目が見えないけど、春馬がなつめの目になってくれて、春馬は将来に対して無気力になっているところに、なつめの生きようとする力を取り込んで、お互いがお互いを埋め合う、そういう関係かな。
高杉: 僕も、同じように、なつめと春馬はバディのような、そういう関係だと思います。
ふたりの共通点は「とても“真面目”なところ!」
今回、初めて共演されて、お互いに魅力的だと思ったところはどこですか?
吉岡: 撮影を通して感じたのは、高杉さんは、本当に魅力が多い方だなって。台本に書かれている事をこんなに的確に表現できることにもびっくりしましたし、本当に作品に対して真面目! 私も同じように真面目に向き合いたいタイプなので、なんていうか、たくさんの会話をしなくても分かり合えるのを感じましたし、尊敬する役者さんです。映像で見たときも、「絵になる!」って思いました。
高杉: 褒められすぎて、恥ずかしいです(笑)。
吉岡: いや、これ本心ですよ!!
高杉: ありがとうございます、うれしいです。
吉岡: こっちも恥ずかしくなってきました(笑)。
高杉: 台本を読んで、なつめという役は、目が見えないということもそうだし、すごく難しい役柄だと思ったんですよね。でも、現場に入ったときは、もう、なつめがしっかり完成していて。実際に視覚障害を持つ方々に取材をしたりしながら、役にアプローチをされていて、何に対しても妥協しないというか、ストイックな方だなって思いました。作品の中では、絶対的にいちばん大変な役柄だったと思うんですけど、撮影現場では周りの方にちゃんと気遣いもされていて、こういう座長だからこそ、僕たちもついて行きたいって思う瞬間がたくさんありました。
特に印象に残っていることはありますか?
高杉: 僕がいちばんステキだなって思ったのは・・・節分豆をいただいたことです!
吉岡: よく覚えてますね!ちょうど節分の時期だったんですよ。バレンタインもあったんですけど、あえて節分にしました(笑)。
高杉: バレンタインのチョコはいただかなかったんですけど(笑)。僕、東京に来て、節分豆を食べたのって、多分初めてだったんですよ。なんか、そういう日本の行事を大切にする感じが、ステキだなって思って。気遣いという、礼儀というか。
吉岡: それ、いじられていますか、私(笑)?
高杉: いえ、まったく!!本当に、真面目な話、節分豆ってなかなかもらうものではないじゃないですか。挨拶とか大事にする方なんだなって思って。
吉岡: ありがとうございます(笑)!
WEB Domaniの読者の多くがワーキングママ。ワーキングママにとっても重要な「仕事とプライベートの切り替え」、おふたりはどのようにしていますか?
吉岡: そうですね。私は結構単純なので、おいしいごはんを食べると、簡単にオンオフができるようになっている気がします。いちばん好きな食べ物ですか? たくさんあるんですけど・・・うな重とすき焼きかな。スタミナ系、大好きです(笑)。
高杉: 僕も、趣味の時間ですかね。漫画とアニメゲームが大好きなので、その時間は完全にオフになります!
吉岡: 何時間くらいやるんですか?
高杉: お休みが2、3日あれば、寝る時間を削ってまでやります。
吉岡: えー!
高杉: ずっと座っているので、お尻が筋肉痛になるんですよ(笑)。って、僕のこんな話でインタビュー終わって大丈夫ですか? すいません(笑)!
インタビューでは、終始、笑顔&癒し系のおふたりでしたが、映画『見えない目撃者』では、その笑顔を封印し、迫真の演技を魅せてくれています。映画『見えない目撃者』は、現在公開中なので、要チェックです!
映画『見えない目撃者』
出演:吉岡里帆、高杉真宙、田口トモロヲ
監督:森 淳一Based on the movie ‘BLIND’ produced by MoonWatcher
(C)2019「見えない目撃者」フィルムパートナーズ (C)MoonWatcher and N.E.W. 指定 Twitter:@mmokugekisha
Instagram:@mmokugekisha
▶︎ 映画『見えない目撃者』オフィシャルサイトはこちらから
韓国映画『ブラインド』を吉岡里帆主演でリメイクした究極のノンストップ・スリラーをノベライズ。
著:豊田美加/¥560(税別)/小学館文庫/発売中
取材・文/小山恵子 撮影/大靏 円(昭和基地)