念願の新規事業に参加! からの妊娠でドロップアウト気分…【ワーママの転職/畑川麻紀子さんの場合・前編】 | Domani

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2019.09.29

妊娠したとき「職場に申し訳ない」と落ち込みました【ワーママの転職/畑川麻紀子さんの場合・前編】

ワーママになってから転職・独立を実践した実例を紹介する新連載。今回は、会社を辞めて新ビジネスを立ち上げた畑川さんのケースをご紹介。(前編)

Text:
南 ゆかり(フリーエディター)
Tags:

働き方改革はうれしいけど、本心は「もっと働きたい」

●PROFILE
畑川麻紀子さん・36歳・東京都在住
フリーランス。キッズ英会話、地元でのキッズ交流プログラム企画・運営
10歳・6歳(男児)の母

●キャリア遍歴
・22歳/大学在学中に学生結婚
・23歳/IT関連企業に就職。新規事業部門で活躍。
・25歳/第一子出産。
・26歳/産後5か月で職場復帰。管理部門へ移動。
 育児と並行して、監査関連の国際資格を独学で取得。
・29歳/第二子出産、2回目の育児休暇取得。
・31歳 職場復帰。
・32歳/ビジネススクールで単科の受講を開始。
・33歳/ビジネススクール本科へ入学。
・35歳/MBA取得。勤務していた会社を退職。
 在住地区のビジネスプランコンテストに応募し、特別協賛賞を受賞。
 「JimoKids」ブランドを立ち上げ、地元での交流イベントを企画・運営する。

職場に「申し訳ない」と落ち込みました

就職が決まったのと同時に結婚。計画的なほうではないけれど、「今だ」と思ったときにはすぐ行動に移すタイプです。そのころ勢いづいていたIT業界に入ったのは、そこで新規事業に携わりたかったからでした。その願いが叶ったものの、事業の勢いが最高潮にさしかかる入社3年目で、妊娠。体調も悪く、妊娠がわかってすぐ休暇に入ったときは「やっちまったな」というのが、正直な気持ちでした。子どもは欲しいし妊娠はうれしかったけれど、職場に「申し訳ないな」と思って落ち込んだりもしました。両立したいと思っていても、なかなかうまくいかないもんですね。

1年間の産休・育休後、息子を保育所に預けて職場復帰。元いた部署でこれまでと同様にハードに働くことは難しかったので、希望して管理系の部門に異動しました。同時に、業務上必要となる国際資格の取得のための勉強も始めました。予備校に行く人も多いなか、私のやり方は子どもを寝かしつけて自分も一緒に寝たあと、帰りが遅い夫が帰宅するころに起きて明け方まで勉強。ふたりめの息子ができてからも、「二度寝」で勉強や仕事をするスタイルは長く続きました。

夫から「ビジネススクールに行ってみたら?」

子どもが小さいころは、育児は人任せにせずしっかり自分でみなくては、という固定観念があったような気がします。

時短勤務への移行もスムーズで、不満もありませんでしたが、でもどこかで「本当はもっと仕事をしたい」という思いもあったのかもしれません。また、会社の飲み会にはほとんど行かなかったし、子どもを置いて自分の時間をつくる、ということもなく、なんとなくうじうじした思いがたまっていころ…。

そんな私の思いを察したのか、夫から「ビジネススクールでも行ってみたら」というアドバイスが。夫は先にビジネススクールでのMBA取得をしていたので、私も行ってみれば何か変わるのではないかと思ったようです。でもまだ子どもはふたりとも小さいし、家族を置いて私が学校に行くなんて、きっと無理。ずっとそう思いながらも、試しにと1科目だけ受講してみたら、その思いは吹き飛びました。

ビジネススクールではそのころ、ワーママはまだまだ少数派。「結婚したの、早すぎない?」「どうやって両立してるの?」。こう聞かれるたび、私が答えられるのは、これまでごく普通にやってきたことだけ。大変だったことはあったけど、すごく特別なことはありません。でも、それを話すうち、自分の気持ちが整理されて、ウジウジしていたことが、どうでもいいことに思えてきたのです。あとから振り返れば、私は何にウジウジしていたんだろうというくらい(笑)。そして、そこから2年かけてMBAを取得することになろうとは。自分でも予期していなかった展開でした。

働きやすくても、やりたいことができないジレンマ

ビジネススクールは、会社勤め以外の道を考えてみたこともなかった私の視野を広げてくれました。と同時に、働き方改革が進みつつある今、かえって働きにくさを感じていたのも、事実です。子育て中の立場を配慮してもらえるのはありがたいけれど、思うように働けない。本当はもっと働きたいのに…。

さらに。長男の「小4の壁」がやってきたのです。放課後、仕事中の私に電話をかけてくることがたびたびあったり、悩みをひとりで抱え込んでしまったり。私が会社にい続けることで、自分の子どもが犠牲になっているのだろうか。気持ちを不安定にしてしまっているのではないか。私自身と息子の変化を感じ始めたとき、12年務めた会社の退社を決めました。

会社を辞めても何をするかは決まっていなかったけれど、ビジネススクールで学んだことを生かしつつ、住んでいる区が主催するビジネスプランのセミナーに参加し、その後の準備を始めました。行政がサポートする創業セミナーで、その後ビジネスを法人化するときには助成金が得られるといったメリットもあり、平日夜の時間を使って受講。少しずつ、新しい未来に向かって進み始めたのです。子どもが9歳と5歳、私が35歳のときでした。(後編に続く)

▲家で使っているホワイトボード。ビジネススクールでディスカッションによく使っていたことから、今も夫との家庭内ディスカッションや、自宅での英語教室に活用している。子どもたちからのメッセージやちょっとしたプレゼントが貼られていることも。

南 ゆかり

フリーエディター・ライター。半年にわたって取材・執筆した書籍『真夏も雪の日もかき氷おかわり!』発売中! ほかに書籍『今の私は』(後藤真希・著)、Oggiインタビュー連載「この人に今、これが聞きたい!」「お金に困らない女になる!」などなど。

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