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WOMEN美しい女性には美しい物語がある。

2019.12.01

巻いたり羽織ったり、枕にかけたり! モニカ・サルティさんのストール活用法

上質のストールで知られる「ファリエロ・サルティ」。創始者の孫でありデザイナーのモニカ・サルティさんの根底にあるのは持続可能で健康的な暮らしです。日本の伝統を尊び、日本食を愛する理由も、そこにありました。そして、日常でストールを選ぶ方法も伝授。3回連載の最終回。

Text:
南 ゆかり(フリーエディター)
Tags:

持続可能な生活を、ストールでも表現

日本人女性のエレガントさを見習いたい

「日本好きだった父の影響で、子どものころの私のお弁当は日本式のインスタント麺とお湯(笑)。周りの子供たちは珍しそうに見ていたものでした。

最近のイタリア料理は、添加物なども増えてきてヘルシーさが失われつつあります。イタリア人は甘いものも大好きだし肥満も多い。私自身は小麦アレルギーでピザやパスタは食べられないし、コーヒーも苦手。パスタとコーヒーより、日本食と抹茶、そしてお煎餅が大好き! イタリア人とは思えないでしょう(笑)。日本に来るときはいつも、スーパーでたくさん買い込んで、大きなスーツケースいっぱいに詰めて帰るのがお約束。私の体は日本の食べものでできているんです。

日本が大好きな理由は、ほかにもあります。イタリアで失われかけている“伝統を受け継ぐ心”がしっかりと残っていること。そして、日本人女性のエレガントなところ。イタリアの女性はガサツなところが多いし、美容整形だって日常的。お金持ちをうらやむ傾向も強い。でも、大事なのはお金や若さばかりではありません。自分が生まれもったもの、そして受け継ぐものを大事にすることではないでしょうか」

持続可能な世界のために

「変化のスピードが早く、SNSでいいこともいやなことも目に入ってしまう今。富や名声より、他人を思いやったり貧しい国々に思いをはせたり、そして自分にとって価値のあることを強く貫くことに、時間やお金を使いたいとつくづく思います。わかりやすいところでは、私にとっては豪華なドレスよりもシンプルで心地のよいもの。息子にはゲーム機ではなくて庭を歩く時間、というように。

そうしながら私が目指すのは、ものづくりの伝統を生かしながらも、新しい手法を開拓していくこと。それも、ポジティブで世界をよくする方向に。祖父が会社を始めたころに試みていた使わない素材のリサイクルも、70年後の今、最新技術を使って製品化を始めました。これは、糸からデザイン・製品化までトータルにできるテキスタイルメーカーだからこそ。いよいよ2020年秋冬コレクションから、リサイクル素材を使ったストールが店頭にもお目見えします。

これが実現してようやく、『過去と未来をつなぐ』私の構想が完成します。これは自分のためではなく、周囲の愛する人たちのため、世界の持続可能な環境のため、そして未来の子供たちの幸せのために」

左/「Love Diabolik」モダール・カシミア、135×175センチ。
右/「Globe」レーヨン・ポリエステル・シルク、100×190センチ。

―――最後に、モニカさんから日本のワーママたちに、ストールの選び方・使い方についてアドバイス。

「私自身はモノトーンの服が多いので、やっぱり選ぶのは黒やグレー。迷わず素早くぱっとコーディネートできるのは、忙しいワーママにとっては、大事ですからね。ハッピーな気分のときはピンクやイエローを使うこともあります。特にピンクは顔を明るく見せる効果があるので、役立ちます。疲れたときはコーラル系も使えますよ。

ストールは肌に直接触れる親密な存在で、肌の一部のようでもあります。だから私の選ぶ基準は何よりも“心地よさ”。そして使い方は「As you like!(お好きなように!)」。フィーリングでOK! 首や頭に巻いたり、羽織ったり、肌触りを感じていたいなら枕に使ってもいいんですよ」(3回連載終わり)

上の写真は「That’s Amore」。素材はモダールとカシミア、140×190センチ。

撮影/石黒あみ 取材・文/南 ゆかり

Monica Sarti(モニカ・サルティ)

イタリアの老舗テキスタイルメーカー「Faliero Sarti(ファリエロ・サルティ)」のクリエイティブ・ディレクター。自身の名前をつけた新ライン「Monica Sarti」は、日本でも人気に。常に編み方や染技法を研究・開発し、新しい素材と新しいデザインで作品を生み出している。

●Faliero Sarti (オンラインショップは12月上旬リニューアルオープン予定)

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