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2019.12.02

娘の親ばなれの危機は、〝プレ更年期〟と同時にやってきた!【中林美和の“卒ママ”への道】

17歳でモデルデビュー、結婚、出産を経て、ママモデルの先駆者としても活躍してきた中林美和さん。気がつけば長男、次男は完全に独立。長女と次女は16歳と15歳になり、子育てにも一区切りがつきました。待ちに待った「親ばなれ」を迎え喜んだのも束の間、ワクワク感は喪失感に変わり、ついにはアイデンティティの崩壊へ…。今回は、その”親ばなれクライシス”から、いかに立ち直ったのか?がテーマです。

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“親ばなれクライシス“は、実は女性ホルモンとの戦いでもあった!

前回書いた“親ばなれクライシス”真っ只中だったころ。ネガティブな思考にとらわれ、落ち込み、自律神経の乱れからか不眠が続き、体は冷えるし妙に涙もろい。おまけに抜け毛はすごいし、肌もくすんでゴワゴワ……。もう鏡なんてみたくもない!外にも出かけたくない!そんな状況があまりにも長く続きました。

そこでハッと思いついたことがありました。それは……更年期……。いままでは忙しさゆえに、自分の身体のことに真剣に向き合っていなくて、なんとなくあったダルさや疲れも、いつものことと流していましたが、女性としての体の変化が始まったんじゃないかと、クリニックに行って調べてもらいました。結果的には、女性ホルモンの数値が年齢相応に下り始めた時期で、いわるゆるプレ更年期。

クリニックに行ったことで、個人差はあるものの、誰にでも起こりうる現象と知り、少しほっとしたものの、この女性としての変化の時期と親ばなれの時期が重なり、自分ではどうにもできないくらいの不調に陥ったのかもしれません。

新たな「夢」・「目標」は偶然の出会いから。

中林美和,娘

そんなとき、偶然にローズの精油についての講習会に誘われたんです。「ローズの香りって、たしか女性ホルモンをアップしてくれるんだっけ……?」。なんとなーくそれくらいの知識を持っていたのもあって、「それそれ!それ知りたかった!!」と、その講習会に出てみることにしたんです。

その会場にはローズの香りが充満していて、実際にローズの精油を嗅ぎながら講習を受けていると、不思議なことに、自分でもわかるぐらいみるみる幸せで充実した気持ちになったのです。ずっとモヤモヤしていた視界が一気にパーッとひらけた感じ。たった1時間の講習でしたが、「楽しい!」。久しぶりの感覚を味わいました。

ローズの香りには、女性ホルモンであるエストロゲンを増やしたり、自信が持てないときに気持ちを前向きにさせたり、自律神経を整えたり、女性にとってさまざまな嬉しい効果が期待できると知りました。

精油の効果を実際に体感した私は、精油に興味が湧き、もっと色々な香りについて知りたい!と思ったのです。そこからは、あんなに悲観的だった自分が嘘のように行動的になりました。

精油のスクールに通い、さらにその奥深さにのめり込みました。知れば知るほど「もっと知りたい!もっと知りたい!」。あんなに何かに没頭したのも久しぶり。学生時代はあんなに勉強がイヤでイヤで仕方がなかったのに(笑)、大人になってからの勉強はすごく新鮮で楽しかった。幸い、娘たちの帰宅時間を気にする必要もなくなっていたから、時間が経つのも忘れて夢中で勉強しました。

その甲斐もあってアロマテラピーアドバイザー、精油を調合できるアロマブレンドデザイナーの資格も取得。資格を取ったことももちろん、自分が素晴らしいと思った知識を家族や友人に伝えられることがとてもうれしかったし、自信にもなりました。

そして、いつのまにか、重度の“親ばなれクライシス”&“プレ更年期の憂鬱”からは脱出していました。

人生のセカンドシーズンには、自分自身のアップデートを。

中林美和,娘

私たちは妻になったり、母になったり、キャリアを重ねたり、そのときそのときでいろいろな存在に変化します。それだけでも大変なのに、どうしようもできない女性としての心身の変化とも付き合わなければなりません。

もしかしたらいま、この変化に戸惑っている人もいるかもしれない。私も、この心と身体の不調の波が、年齢を重ねるたびにあと何回襲ってくるのだろう?と思うと構えてしまいますが、じっくり自分と向き合える時間だと思えば、これからはきっと大丈夫。

自由な時間が増えたぶん、いままで行かなかった場所に足を運んでみたり、ずっとやってみたいと思っていたことに挑戦したり、ふと気になっていた程度のものが、実はすごく夢中になれるものだったと気づいたり……。そんな、自分でも新鮮に思える新しい自分が待っているかもしれません。それはまるで自分自身をアップデートするみたい。古いバージョンの自分から、新しいデータをインストールしてバージョンアップした自分。

子どもたちが巣立って行くのは嬉しいけどやっぱり寂しい。いまだってときどき泣いちゃうぐらい。でも、人生はまだまだ続くのです! そこから先のセカンドシーズンだって、これまで以上に楽しくて充実したものにしたい。

そのためにも、時間があるときには、ぜひ、自分のアップデートをおすすめします!!

〈あわせて読みたい〉
子育て奮闘期からの卒業!新しい自分を探すセカンドライフ【モデル中林美和の”卒ママ”への道 Vol.1】
〝親ばなれ〟は突然に!思えば娘は小学生からはじまっていた【モデル中林美和の”卒ママ”への道 Vol.2】
中林美和連載一覧はこちら

構成/高田あさこ

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モデル

中林美和

1979年生まれ。16歳で小学館『CanCam』の専属モデルに抜擢され、表紙モデルとして活躍。23歳で結婚、出産を経て小学館『SAKURA』のメインモデルとして復帰。ママモデルの先駆的存在となり、9年間表紙モデルを勤める。他、セブン&アイ出版『saita』の表紙モデル、光文社『VERY』、宝島社『&ROSY.』など多数の女性ファッション誌、ビューティー紙のモデルとして活躍する。著者に『中林美和のハートフルデイズ』、初のエッセイ『おんぶにだっこにフライパン!』など5冊を出版している。2017年にアロマテラピーアドバイザーの資格を取得。

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