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2019.12.14

寝ても覚めても、トイレが大好き♡【うちのダディは脳梗塞20】

 

カリスマモデルとして活躍した後、20代でデザイナーに転身した佐藤えつこさん。順調にキャリアを重ねていた35歳のとき、父親が脳梗塞で倒れ、人生が一変しました。アラフォーにして介護歴はもう5年。なかなかすぐには回復が進まず、奮闘する毎日が続いています。けして他人事ではない人生の悲喜こもごもと介護のリアル。今回は、ダディのトイレのお世話について。

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毎日はトイレを中心に回ってる

介護、といえば「下のお世話はどうしてるの?」と気になっている方も多いかもしれませんね。正直、「ダディのトイレのために生きている」と言ってもいいほどの時期がありました。

もう、とにかく暇さえあればトイレに行きたがる!
入院中は、ナースコールを鳴らしまくるので看護師さんに申し訳なくて。

退院して家に帰ってきてからも、行っても何も出ないクセにしょっちゅう催促するんです。やることがないからトイレに行くのが楽しみというか、もはや娯楽になっているという。。。あまりにうずうずしているので、しょうがなく「じゃあ、トイレ行く?」と声かけると「うんうんうん!」って大喜び。そういうときは案の定、何も出ません。

ただし、本気で行きたいときは震え出します。焦って連れて行ったものの間に合わなくて、オムツを下ろした瞬間、手にウ〇コをかけられたことも、一度や二度ではありません(泣)。

実際、頻尿であることは確か。当初は夜も15分、30分おきにトイレのために起こされて、頭がおかしくなるかと思いましたが、今は調子がよいときは、3時間おきまでに間隔が広がってきました。

3時間してダディに呼ばれると、オムツで吸収しきれなかった尿でベッドが汚れていることも多々あり、着替えさせなくてはいけません。それでも、寝続けてくれているほうが体力的にはラクなんですね。介護するこちらがダウンしてしまうので、自分や母の連続睡眠の確保が第一だな、と最近は特に感じています。5時間連続睡眠なんて、最後にできたのはいつだろう(遠い目)。。。

ただ、在宅介護を始めて4年目には、日中起きている間も「トイレは、3時間に1回のペースだよ?」と言うとわかるように。連れていけーと催促してきても、「ダディ、まだ2時間だよ」と言うと「お?おぉ(そうか)」みたいな反応。あるときは、「トイレに行く?」と声をかけたら、股間をポンポン叩きながら「???(行ったほうがいいかな?)」と悩んでいる表情が愛らしくて。まだまだマイルールがあるらしく、散歩やリハビリの前後などは時間に関係なくトイレがマストなのですが、少しずつ待てるようになってきているんですね。

泌尿器科の先生によると、脳梗塞や脳いっ血で、膀胱を支配している神経に障害がおきると頻尿になるケースがあるようです。母曰く、「前に手術した腎臓移植の影響もあるのかもしれないから、本人がコントロールできないし責められないよね」と。

ちなみに、在宅介護で大量に必要になるオムツ。実は介護保険を利用すれば、支給してもらえて送料無料で自宅に配送してくれます。うちの地域では、月々の上限点数内(月6,000円相当分まで)であればタダに。私は2人目のケアマネージャーさんに教えてもらったのですが、それまでは知らなかったので、普通にAmazonなどで買っていました。毎日使うものですから、それなりの出費になります。これは使わない手はない!

自治体によっては一部有料になったり、所得の基準額があったりと制度の適用条件が異なるようなので、いざというとき、わからないことは市役所や区役所の介護保険担当に相談してみてくださいね。

イラスト/佐藤えつこ 構成/佐藤久美子
うちのダディは脳梗塞、バックナンバーはこちらから

佐藤えつこ
佐藤えつこ

1978年生まれ。14歳で、小学館『プチセブン』専属モデルに。「えっこ」のニックネームで多くのティーン読者から熱く支持される。『プチセブン』卒業後、『CanCam』モデルの傍らデザイン学校に通い、27歳でアクセサリー&小物ブランド「Clasky」を立ち上げ。現在もデザイナーとして活躍中。Twitterアカウントは@Kaigo_Diary

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