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2019.12.23

会社経営と子育ては似ている!?40歳でCEOになって気づいたこと【中林美和の“卒ママ”への道】

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会社経営と子育てって似ている!

会社をスタートさせてからいまこの瞬間も、頭の片隅にはつねに怖さもあります。「これがうまくいかなくなったらどうしよう……」。そもそも、会社を自分たちで始めると決めたとき、会社勤めすらしたことがなかった私に、会社の経営ができるのだろうか? 当然、そんな不安もありました。

でも一歩踏み出してしまったら、意外にも落ち着いてこなしている自分がいます(正確に言えば、毎日溢れてくる業務を実行しているだけなのだけど……笑)。

それはきっと、会社を経営することが子育てに似ているから。

会社を運営、成長させるためには、つねに目指している目標があって。それを達成するにはなにをしなければならないのか?なにが必要か?起こりうるさまざまなシチュエーションや問題を想像して手配する。そしてどれくらいの時間とコストがかかるのかを調べてスケジューリング。必要な人たちと打ち合わせをしたり、ミスの回避をしたり……それの繰り返し。

私たち母親も同じですよね。遊びに出かけるときだって、天候や年齢、起こりうるアクシデントを考慮して、バッグの中という限られたスペースの中になにを詰めて行くのか?に始まり、子どもが小さければおむつを変える場所はあるのか?食べられるものがあるのか?年齢に適した面白さがあるのか……?ママたちは細かいところにまで気を配っては調べ、手配をしていきますよね。

また、家族のためにつねにアンテナを張り、情報収集。物事がスムースに動くよう、周囲とのコニュニケーションも欠かさないことも。学校や塾、予防接種や友達との遊びに家族旅行……入り組んだ家族のスケジュール管理にだって慣れています。

ママって「手配の神」だし「スケジューリングの神」! そしてコニュニケーション術も身についている。

なんの経験もなかったわたしが会社を立ち上げ、商品を開発して送り出せているのも、ママとして身につけた能力と行動力とがとても役立っているんだと、自分でもとても驚いています。

経済的ゆとりが心のゆとりに

そしてもうひとつ。事業を立ち上げてしばらくの間も、モデルの仕事を並行して続けていたので、経済的な余裕がある程度あったことにも助けられました。いくら理想やアイディアを持っていても、会社を運営して行くためには、やはり経済的なことは避けて通れません。

商品を販売するまで、ふたりで出資したお金が減って行くだけの中、今まで仕事を頑張ってきたことで金銭的な心配をせずに、やりたいことに妥協しないで集中できたことも大きかったと思います。

初めての商品が、発売3日で出資金をリクープ! 

わたし達がやっとの想いで完成させた、記念すべき第一号の商品でもあるシャンプーとトリートメントは、ありがたいことに1年分の在庫が1ヶ月で完売するというヒット商品となりました。出資した金額は発売後3日で回収でき、大きな数の再発注という、次のステップに踏み出すことができたのです。

想像していなかった事態にいまでも驚きを隠せませんが、一生懸命にコツコツと積み上げてきたこと、周りの方達にとても助けてもらえたこと、なにより、信頼してくれて買ってくださった方々に本当に感謝しています。この事業を始めたことで、改めて、こんななにも人に助けられ、支えられているんだと、身をもって感じることができました。

今日も日々勉強、日々失敗。でもとても楽しい毎日です。

もしいま、子育て期を卒業して新しい何かを始めたい、環境を変えてみたい、と思っている人がいたら、ぜひ踏み出してみてください! 働いて子育てをして、一生懸命頑張って、悩んだり泣いたりしながらバージョンアップした自分を試してみてください。いままで経験したことのないような、新しい才能や未来がひらくかもしれません。

今、頑張っているワーママが悩んでいたら、伝えてあげたい。
「心のどこかに、もしかしたら、やりたかったことが眠っているかもしれません。けど、それは子育てを頑張ることで、いつか報われるかも(きっと、報われるはず!)」

中林美和さんの連載はこちらから一気にチェックできます。

構成/高田あさこ

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