Q:社内に目指したいロールモデルがいません
答える人/古市優子(コムエクスポジアム・ジャパン 社長)
A:複数の相談相手をもちハイブリッド型のロールモデルをつくる
私はこれまでのキャリアの中で、ロールモデルがいたことはありません。もし、自分が目指したい場所にすでに誰かがいたら、その人が抜けるまで自分はそのポジションには行けないということ。社内で同じポジション・同じキャラは複数いらないですからね。だから、仕事をする上での特定のロールモデルはいなくていい、というのが私の答えです。
ただ、社内でワーママとしての働き方を切り拓いていくなど、第一人者となるときに、ロールモデルがいたらと思うことはあるでしょう。それでも、「道は自分で拓いていく」ことを信じながら、困ったときの相談相手を複数もっておくといいのではないでしょうか。そして、それぞれの相手のいいところを見つけて、ハイブリッド型で自分だけのロールモデルをつくる。その元となるサンプルは、社内外にたくさんあったほうがいいと思います。
私の場合、経営者としての相談相手は、社外の経営者の先輩方。たいていが2回りくらい年上の大先輩です。そういう方たちに「大丈夫、大丈夫!」って肩をたたかれたら、それだけで勇気が出るものですよ。
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コムエクスポジアム・ジャパン 社長
古市優子(ふるいち ゆうこ)
慶應義塾大学法学部法律学科卒。サイバーエージェント新卒入社と同時に、スマートフォン黎明期のCyberZへ出向。2013年よりdmg::events Japan(現Comexposium Japan)に入社、iMedia News Summitなど新イベントの立ち上げ、ad:tech tokyoコンテンツ責任者を経て、2017年よりad:tech全体統括。2019年4月、同社代表取締役社長に就任、フランス最大手イベントオーガナイザーComexposium Groupにおける歴代最年少責任者となる。国内外での幅広いイベント主催及び参加経験を活かし、日本でのダイバーシティ&インクルーシブネスなカンファレンスの普及を目指す。一緒に働く仲間を募集中!http://comexposium-jp.com/
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