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LIFESTYLE 夫婦

2020.03.23

レス歴5年の管理職妻が見つけた格闘家との恋の行方『あなたはどう思いますか?』

夫の浮気を知って、腹いせに見つけた相手は格闘家だった。『不倫女子のリアル』(小学館新書)などの著書がある沢木文が、東京で働く女性の恋愛事情をレポート。甘い禁断の果実に潜むリスクとは…。

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10歳年下格闘家と不倫したのは、夫の浮気がきっかけ

今回お話を伺ったのは…

春木美和さん(仮名・40歳)、東京都出身・有名私立大学経済学部卒業、IT関連会社勤務(年収660万円)。大学の同級生だった夫(金融関連会社勤務・年収1000万円)と結婚13年。品川区にある高級分譲マンション在住。子どもは小学5年生の男子1人。身長160cmで中肉中背、黒のジャケットが似合う女性だ。

夫の浮気相手からメッセンジャーで宣戦布告

美和さんは10歳年下の格闘家とこの1年間恋愛を楽しんでいる。

「35歳くらいからなぜか性欲が強くなり、夫に迫っても『疲れているから』と断られていました。それなのに浮気していたんですよ」

なぜわかったかというと、Facebookのメッセンジャーで当の部下から「おつきあいさせていただいています」というメッセージが届いたから。

「相手は25歳。別に美人でもなんでもない女。『〇〇させていただく』って表現、何なんですかね。へりくだって相手をきもちよく“させているつもり”になって、無意識にマウントとってくる。夫もバカだから、そういう“下手に出る女”を好きになってしまうんでしょうね」

夫の浮気を知っても、まずは冷静になった

夫の浮気相手は、”匂わせ”どころか、正面から宣戦布告。ずっとレスだった美和さんは、最初は怒りを爆発させる。

「メッセージが来たときはブチ切れましたよ。でも子育てしながら管理職をしていると、感情的になったときほどクールダウンしないと、後で自分に不利益があることが、体でわかっている。だからとりあえずその時もひと呼吸おきました。その後、『私、あなたに慰謝料を請求できますよ』と送り返したんです。すぐに彼女のページとメッセージをスクショに残しました。メッセージを送ってすぐ、ブロックされたので、我ながらよい判断だったと思います」

妻とはしないのに、浮気相手とはしていた夫

「夫は気を使いながら帰ってきたけれど、あんなバカ女のために離婚するには生活の結びつきが強すぎる。夫はDVもモラハラもしないし、基本的に“いい奴。給料の口座を私が管理しているのもポイントです。そして、当時3年生の息子も『お父さんがいてあたりまえ』という人生を送り、安定した生活だから成績もいいし、学校が楽しいと通学している。だけど、私がせつなくて苦しくて死んでしまいそうになっても、夫は抱いてくれない。それなのに私はそのときまで、浮気は絶対にダメだと思っていたんです。でも、夫は浮気をしていることがわかった。そのときに『それなら私も浮気していいじゃん』って、『Tinder』に登録しました」

『Tinder』とはアメリカ発のマッチングアプリ。Facebookと連動しており、最初は躊躇したという。

「身元がバレたらどうしようと思いながらも、ドキドキしながら登録。夫は結婚してから15kg太って、ブヨブヨの体だから、マッチョな人と恋愛したいと思ったんです。とりあえず、20人くらいの日本人のイケメン男性に“like”をしたら、10人以上とマッチしました。そこで、この人ならいいかも……と思って会うことにしたのが、今の格闘家の彼です」

待ち合わせは渋谷駅。会ったその日に男女の関係に

「あれは7月の土曜日で、息子の塾の迎えは夫がするから22時までに帰ればいい。12時に待ち合せ場所にいたのは、Tシャツの上から筋肉がわかるマッチョな塩顔イケメン。『あ、いいな』と思って、そのままラブホに行ってしまいました」

乾いたスポンジに水がかけられるように、心身が満たされたと振り返る。

「初回で相性がいいとわかって、付き合おうという話になり、お互いにTinderは削除しました。付き合って3か月は毎週のように会い、家族が寝た後タクシーで彼の家に行って明け方帰ってきたりして、離婚も真剣に考えたけれど、半年も経つと冷静になる。なんだろう……あまりにもモノを知らなさ過ぎてイライラすることが増えたんです」

今は月に1~2回デート、結婚生活は継続

「ホテルのラウンジでゴハン食べて、ラブホか彼の家に行って帰ります。でも1年も続くと飽きてくるというか、やっぱり仕事の話とか、映画の話になると全然合わない。私も格闘技もゲームも知りませんしね。でも、彼と関係が始まってから、フェロモンが出るのか、モテるようになったんですよ。今度、官僚をしている大学の先輩とデートするんです。夫とは相変わらず、息子の父と母というか、ただの同居人。先日、たまたま夫のたるんだ腹回りを見て『うわ~キモい』と思ってしまいました。なんでこんな男と、あんなにエッチがしたいと思ったのか……今では謎です(笑)」

レスのすれ違いから生まれる夫婦の悲劇……その末路はだれも知らない。

写真/(C)Shutterstock.com

Writer&Editor

沢木 文

1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。お金、恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。著書に『貧困女子のリアル』 『不倫女子のリアル』(ともに小学館新書)がある。

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