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LIFESTYLE夫婦関係

2020.03.21

身元を知っている人と、ひとりにつき1回だけ。不倫MYルールがある妻の過去。『あなたはどう思いますか?』

10人以上と一度切りの不貞を繰り返す38歳のワーママが抱えていた夫への不満は…。『不倫女子のリアル』(小学館新書)などの著書がある沢木文が、東京で働く女性の恋愛事情をレポート。甘い禁断の果実に潜むリスク…あなたはどう思いますか?

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旅の恥はかき捨て、旅の恋愛は「全消去」

お話を伺ったのは…

塩田紀子さん(仮名・38歳)。東京都練馬区出身・中堅私立大学文学部卒業、IT関連会社勤務(年収600万円)。5歳年上の夫(メガバンク勤務・年収900万円)と結婚15年。目黒区内の分譲マンションに住む。子どもは14歳の男子。身長165cm、すらりとした体型にモードなスーツが似合う、ロングヘアの女性。

31~36歳まで不倫を繰り返していた

「過去の話ですよ」と前置きして、紀子さんは話し始める。

「低収入な家庭で育ったので、仕事とお金がいかに大事で、貧乏がどれだけ可能性を狭めるかを実感していた。大学も奨学金で通い、返済も苦しかった。だから、結婚相手はそろばんはじいて決めたの。とりあえずメガバンクの男なら手堅いだろうと思って。結婚前に、私は消費者金融の会社に勤務していて、お金の恐ろしさは嫌と言うほどわかっていたから」

紀子さんは結婚相手を条件だけで決めた。

「やはり女は結婚していた方がいいと思った。新卒で入った会社の先輩は独身の人が多かった。それなりに美人で、お金もあるのにどことなく寂しそうに見えたんです。それに私は家庭が欲しかった。だから、エリートとの合コンに顔を出し、真面目でモテず、私の言うことを聞いてくれるであろう夫に目を付けたんです。その後、猛アタックして結婚。ほぼデキ婚です」

24歳で出産、仕事にすぐ復帰

出産も早くてよかったと、紀子さんは断言する。

「私程度だと、妊娠しないと結婚してもらえないかもしれない。だから、ビジネスと同様で、早めに手を打ったんです」

その背景には、紀子さんは容姿について「かわいくない」と言われて育ったことがある。

「両親や祖母は”二重まぶた”なのですが、私は一重。『この子は誰に似たんだろう』とか『重苦しい目だね』などと言われていた。それに、自分のやりたいことを押し通す性格だから、『かわいくない』『ガンコ』と言われ続けてきた。両親、祖父母ともに『そんなんじゃお嫁にいけないよ』と繰り返していた。だから、絶対に結婚したかったんです」

2年間勤務した消費者金融の会社は、出産を機に辞めた。

「子ども産んで社会復帰しました。それでもまだ25歳なんですよ。17時30分に帰宅し、そこからは自宅作業。ウチの会社にリモートワークのシステムができ、小規模ながらも子育てしやすい会社と人気なのは、私のおかげ。息子が熱を出したときは、母と義母を駆使してみてもらっていました。子どもを理由に仕事に穴をあけたことはありません」

夫婦喧嘩ひとつしない夫に物足りなくなる

夫は優しく、基本的に紀子さんの言いなり。

「モメたのは、息子の小学校進学くらい。夫は自分が卒業した私立小学校に入れたがったけれど、私は近所の公立でよかった。送り迎えや保護者会など働いていたら絶対に無理。小学校受験のサポートもワーママには厳しい。結局、息子は公立に行ったのですが、中学受験はさせました。今は夫の母校に通っています」

子どもが小学校に入ると、ホッと落ち着いたという。

「公立の学童に落ちまくり、私立の学童に入れたらメリットだらけ。夜21時まで延長できるので、親を頼まなくても何とかなる。また息子も友達と遊ぶのが楽しくなる年齢になり、土日はサッカークラブに行く。自由な時間ができるんです。それまでの苦労は何だったんだと思いました」

夫婦の時間を持とうとするも、夫とは会話が弾まない。

「夫は基本的に受け身な人だから、一緒にいたくないんです。それに夫婦関係も、決まりきった手順でしかしない。それなのに性欲が強い。早いからいいのですが、そうじゃなかったら付き合い切れない。家族としては最高の夫だけれど、男としては面白みがない。そういう欲求不満を抱えると、魚心に水心みたいにして、男が来るんですよ」

最初の不倫相手は、大学の同級生

最初に不倫をしたのは、紀子さんが31歳のとき。

「友人の結婚式の帰りに、軽く酔った同級生の男子から、『俺はお前の黒髪が好きだったんだ』と頭をなでられた時にゾクッと来て、そのままホテルに行きました。夫とは比べ物にならないくらい上手でびっくり。その後、彼とは何回か会ったのですが、行為以外は夫よりもスペックが下すぎるし、私をオマエ呼ばわりするのにも腹が立ち、距離を置きました」

その後は、勢いがついて様々な男性と恋愛をする。

「とはいえ、相手は身元がわかっており、自分よりも立場が下の人でワンナイトというのが、私が無意識に守っていた不倫のルール。外注のデザイナーさん、インターンの大学院生、ライターさんなどなど。私がホテル代を出すこともありました。でも、そういう関係って、気持ちいいけれど続かないんですよね。自分も擦り減っていくような気がするし」

夫に対する罪悪感は、ない。

「嫁になってわかったんですが、夫って3人男兄弟の真ん中で、一番デキそこないなんですよ。義兄は有名大学を卒業して官僚になっており、妻は名家出身。義弟は歯科医で大儲け。義弟一家は夫の両親をフロリダのディズニーランドや、フランスのモンサンミッシェルに連れて行ったりしていますから。夫は私とコンプレックスが似ている。だから結婚したんだと思いました」

紀子さんは美しい祖母、母、妹との容姿コンプレックスが常にあり、夫は兄弟間の学歴と仕事格差が劣等感の根本だった。

10人以上と不倫したから、細かくは覚えていない

紀子さんの不倫スタイルは、基本的に「身元がわかっている人と1回だけ」というもの。

「1回だけなら、お互いに気の迷いで終わる。出張に行った時に、その相手とするのが多いかもしれませんね。東京のホテルで不倫すると、誰に見られているかわからない。義実家にバレるのは嫌ですよ。それに、何回もラブホテルに行って、あの雰囲気と独特の匂いみたいなものが苦手になっちゃったんですよ。ラブホに行くと、自分がちょっと汚れたような気がして……。その結果として、出張に一緒に行った人がいい相手ならするようになりました。ウチの会社、かなり出張が多いので、チャンスはいくらでもある」

それに、旅の不倫は全消去できる。

「気分が変わってなんとなく……って言える。開放的になっているから、私がボディタッチなどOKサインを出すと、たいてい男性側から来てくれる。でも、2年くらい前から、そういうのにも飽きてしまった。なので今は全然していません。夫とは相変わらず、週1くらいでしていて、もうそれでいいかな……と思っています」

スポーツやゲームのように繰り返した不倫…リスクの割には不毛だったのかもしれない。

写真/(C)Shutterstock.com

Writer&Editor

沢木 文

1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。お金、恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。著書に『貧困女子のリアル』 『不倫女子のリアル』(ともに小学館新書)がある。

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