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LIFESTYLE 夫婦

2020.03.27

ナンパされるのは日常茶飯事。ハイスぺ男から狙い撃ちされる39歳癒し系母の必殺技『あなたはどう思いますか?」

 

1年間で10人以上の相手と関係を持つという、ベンチャー企業役員の夫と4歳の女の子を持つワーママの実態。『不倫女子のリアル』(小学館新書)などの著書がある沢木文が、東京で働く女性の不倫事情をレポート。甘い禁断の果実に潜むリスクとは…。

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相手を選ばねばモテる。だから浮気を繰り返す。

お話を伺ったのは…

榎本真奈美さん(仮名・39歳)、東京都出身・有名女子大学文学部卒業、食品メーカー勤務(年収330万円)。7歳年上の夫(ベンチャー企業役員・年収1500万円)と結婚8年。渋谷区内のリノベーションマンションに在住。子どもは4歳の女子1人。身長160cmでぽっちゃり体型、セミロングの黒髪と女子アナ風ファッションが好感度高い。

浮気相手に困らない理由

「同世代の女子と話をしていて、『相手がいない』と言う人がいますが、女性は相手を選ばなければモテると思うんですよね。きちんとメイクをして、そこそこかわいい服を着ていれば、男性からゴハンに誘われるし。33歳から37歳まで妊活と出産・育児のために専業主婦をしていたんですけれど、普通にスーパーの店員さんとかから声をかけられていましたから」

仕事は好きではないが、“お勤め”は好き。

「バリバリ勉強したり、仕事したりするのは向いていなくて、美味しいものを食べて楽しく生きていきたい。そのために不安がない程度に自分で稼ぎたい。言われたことをやっていればいい仕事しかしたくないです。今の、会社の居心地は悪くないかな。たぶん“お勤め”が好きなんだと思う」

頑張るより、言われたことを正確にやったほうが評価される

周囲の人から、バカにされているような気がすることもあるという。

「たぶん、私を心の中でバカにして、それを楽しんでいるんだと思う。みんな、頑張る人が好きですよね。まあ、夫も私がこういう性格だから結婚したんだと思う。でも、世の中新しいことにチャレンジするよりも、言われたことを丁寧にやったほうが評価されませんか?」

独特のゆる~い雰囲気と「なんでも許してくれそう」な空気感で、ナンパをよくされるという。

「表参道とか渋谷とかではナンパされませんよ(笑)。私は新宿で声をかけられるかな。おじいさん、オジサン、大学生……いろんな人がいるけれど、スーツ着ている人ならデートする。先月、私に声をかけてきた人は、有名ブランドの日本支社のトップクラスのひとりだった。相手は時間があいて、そこにたまたま私が通りかかったんですって。高いお寿司を食べて、そのままラブホに行って、出たらバイバイ」

娘が2歳くらいまではワンオペで…

「ウチは結婚してからずっと、夫は仕事で深夜帰宅。基本的にワンオペです。娘が2歳くらいまでは、ホントに地獄でした」

真奈美さんは産後うつになった。不妊治療で貯金は使い果たしているのに、夫は言わないと生活費をくれない。夫は会社に泊まり込んで仕事し、子育ては丸投げ。慣れない育児に孤独になった2年間。何度も離婚しようと思うも、ひたすら耐えた。

「お金がないし、シングルマザーになったら、絶対に生活できないですから。あのときは、つらくて苦しくて記憶がないんです。浮気をすると、私と娘を無視して仕事に邁進していた夫に復讐しているような気持になるんですよね」

その後、夫の会社の業績は安定し、会社に泊まり込むようなことはなくなる。娘が3歳の時に真奈美さんは社会復帰する。

「サラっと正社員採用されました。社会の追い風もあって。それからは、ちょくちょく浮気をしています。相手は100%ナンパしてきた人ですね」

地方エリートを夢中にさせるものとは……

1年間で、10人以上と関係を持つ。相手のスペックを聞くと、東京に出張に来た地方公務員や銀行員が多い。

「子育てしていると、ご飯食べながら子どもに『えらいね~』とか『がんばったね~』とか言うじゃないですか。それをそのまま男の人に言うんです。ホント、みんなフツーのオジサンですよ。地元の国立大出て、コツコツ出世しているエリートなんでしょうね。食事をして、ホテルに行ってバイバイする。私も美味しいものを食べられるし、相手も元気になるし、気持ちいいし、うれしいんです」

その後、相手からしつこく誘われることも多い。

「一応LINE交換するし、ブロックすると何されるかわからないので、既読スルー。上京するたびに連絡してくれる人と再会しても、お互いにいいことないんですよね。続けたこともあるんだけど、何回か”ないわ~”と思うことがあり、2回会うことはやめました。でもこないだの外資系ブランドの人とはデートの約束しているんです」

いつまでもモテると思っている女性は、たった数年で”痛い人”になっていることがある。そのときに家族や人生はどのようになっているのだろうか……。

写真/(C)Shutterstock.com

Writer&Editor

沢木 文

1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。お金、恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。著書に『貧困女子のリアル』 『不倫女子のリアル』(ともに小学館新書)がある。

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