平成生まれ相手に「合点承知の助」は通じない⁉
「合点承知の助(がってんしょうちのすけ)」とは、「心得た」「任せておけ」という昭和生まれなら一度は使ったことがあるだろう言葉。「合点(がってん)」「承知(しょうち)」というふたつの単語を合わせて「合点承知(がってんしょうち)」と言うようになり、さらにそれを「承知の助」と人名のように言う、オヤジギャグのようなもの。江戸っ子言葉なので、時代劇で聞いたことがある・・・という人もいるかもしれません。
昭和生まれにとっては聞き慣れたワードですが、平成生まれの後輩や子どもたちにとっては、〝イミフ〟(意味不明)! 冗談のつもりで言ってもほぼ通じないと思って、気をつけましょう。逆に、職場で先輩や上司に何か頼んだときに「合点承知の助」と返されたら、「なに言ってるの⁉」と眉間にしわを寄せるのではなく、「この人は私にギャグを言っているんだ。それだけ距離が近いということ!」と、優しい気持ちで受け止めてあげるのがいいかも。
平成生まれの「合点承知の助」体験談
上司に言われたひと言をスマホで検索
「職場の上司に相談事をしたとき、自分の胸を軽く叩きながら『合点承知の助』とひと言。話の流れから『OK』という意味かなと察しましたが、後から急いでスマホで検索。『そういう意味か』と納得しました」(流通関連会社勤務・25歳)
ギャグとしての面白みは不明だけど、みんなが楽しそうだからOK
「会社の飲み会で仲のいい先輩と話していたら『合点承知の助』と頼もしく言われました。『えっ⁉ 何ですか?』と聞き返すと『平成生まれにはわからないか~』と、なぜか楽しそうに意味を教えてくれた先輩。周りの先輩方も『懐かしいね』としばし死語談義で盛り上がっていました。正直、そのギャグの何がおもしろいのかは全然わかりませんでしたが、場が和んでよかったです」(化粧品会社勤務・23歳)
イラスト/村澤綾香 構成/木戸恵子