娘と自分の肌を比べてみてふと思ったのは…
透き通るようなとぅるんっとした肌。ピンとしててハリがあって、シワなんてひとつもない。私も赤ちゃんの頃の肌に戻れたら……。
なーんて、母は思っちゃうわけですよ。
▲ イラスト:ポーラ化成工業 研究所調べ
赤ちゃんの肌にシワがないのはわかる気がするけど…、でも何で?
そんな疑問に答えてくれたのが、このかた!
ポーラ化成工業 研究所 フロンティアリサーチセンター 主任研究員、五味貴優 (ごみ たかまさ) 氏。シワやたるみの研究一筋23年で、名品リンクルショットやB.Aをはじめ、ポーラやオルビスの化粧品を多数開発してきた、まさにこの人に聞かずにだれに聞く! というシワのスペシャリスト!!
赤ちゃんの肌にはコラーゲンがぎっちり!
千幸:五味さん、赤ちゃんの肌にはなぜシワがないんですか? 私も赤ちゃん肌に戻れますか??
五味さん:赤ちゃんのピンとした肌、羨ましいですよね…。戻れるものなら戻りたいですよね! ではまず、なぜ赤ちゃんにはシワがないかということですが、それは肌の中に質のいいコラーゲンがぎっちりと詰まっているから。そもそもシワは、“紫外線や乾燥などの外的要因” と “表情の変化” が相まってできるもの。なので、日々紫外線に当たることで劣化し弾力がなくなってきた肌で、笑ったり、怒ったり、まばたきしたりすると、よくヨレるところには “折れ癖” がつき、それがシワになるというわけなんです。
千幸:え! そうだったんですね!? じゃぁ、極端な話、もしずーっと表情を変えなかったらシワはできないんですか?
五味さん:実際に笑わないようにしたら、シワができにくかったという情報はあるようですよ。
千幸:えーー!! すごい!! 肌にも折れ癖ってつくんですね。私も笑わない生活、間に合うかな (笑)。ちなみにコラーゲンって、いつ頃まで自力でつくり出すことができるものなのですか?
五味さん:身長が伸びている間は新しいコラーゲンがつくられていますよ。あとは体重が増えている間や怪我したときなんかは治る過程でつくられています。
▲ 「シワができやすい目のまわりは、一枚の皮膚に切り込みを入れたようなつくりになっているんですよ」と、五味さん
五味さん:生きていると、紫外線を浴びたり、ぶつかったり、擦れたりと、肌には知らず知らずの間に小さな傷がつきます。そして人間の体は一度傷がつくと、きれいに治せても完全に元通りにすることはできない。だからこそ、日焼け止めを塗ったり、アイクリームで保湿したり、できるだけ傷つかないように今ある肌を大切にしてあげるのがいちばんなのです。
千幸:なるほど。女性にとって肌はやる気やモチベーションにも関係していますもんね。やっぱりいくつになっても、笑いながら前向きな気持ちで過ごしたいし、鏡を見ても落ち込みたくない。化粧品ひとつで肌って変われるし、今回五味さんのお話を聞いて、きちんと予防しよう! って改めて思いました。
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ビジュアル・エディター
有田 千幸
外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経てエディターに転身した矢先に妊娠。2019年9月に女の子を出産。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガルではあるものの、 外国語より原稿力の必要性を痛感している今日この頃。chiyuki_arita_official