【態】を訓読みにすると?
形態・態度・状態など、「何かの様子を表す漢字」というイメージのある【態】ですが、訓読みが存在するのを知っていますか?
文章にしてみると「態と負ける」。
さらにヒント!「態とらしく笑って見せる」。
意味は【態】からわかるように、態度のひとつとして使われることが多い言葉です。
さて、分かりましたでしょうか?
正解は…
【わざと】
でした!
【態と:わざ‐と】
1.意識して、また、意図的に何かをするさま。ことさら。故意に。わざわざ。
2.とりわけ目立つさま。格別に。
3.正式であるさま。本格的に。
4.事新しく行うさま。
5.ほんのちょっと。少しばかり。〈小学館 デジタル大辞泉 より〉【態とらしい:わざと‐らし・い】
いかにも意識してしたようで不自然である。〈小学館 デジタル大辞泉 より〉
「態と負ける」「態とらしく笑って見せる」といった使い方をする【態と】ですが、同じような意味を持つ言葉は他にもあります!
類語その1
【敢えて:あえ‐て】
《動詞「あ(敢)う」の連用形+接続助詞「て」から》
1.やりにくいことを押しきってするさま。無理に。
(例)「言いにくいことを―言おう」2.(あとに打消しの語を伴って)
・特に取り立てるほどの状態ではないことを表す。必ずしも。
(例)「―驚くにはあたらない」
・ 打消しを強める。少しも。全く。
類語その2
【取(り)分け:とり‐わけ】
《動詞「取り分ける」の連用形から》
特に。ことに。とりわけて。
(例)「今年の夏は―暑い」
類語その3
【自発的:じはつ‐てき】
物事を自分から進んで行うさま。
(例)「―な発言をする」
(類語3つすべて〈小学館 デジタル大辞泉 〉より)
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