(取材データ)梢さん(仮名)、38歳。離婚したのは10年前、27歳のとき。23歳で結婚した7歳上の上司の義母と同居。様々なストレスに耐えかねて離婚。現在は8歳年下の恋人と交際中だが結婚願望はない。
仕事ができる憧れの上司はマザコンだった!
梢さんは、結婚式場勤務。7歳年上の仕事が出来る上司と23歳で結婚したのですが、4人兄弟の末っ子の彼がなぜかお母さんとの同居を望み、結婚と同時に義母との同居生活をスタートします。
実はこの連載では初めての、義理の親との同居が離婚の原因となったパターン。義理の親との同居だけはやめておけという意見もネットではよく見かけるのですが、実際はどうなのでしょうか?
梢さん:彼と同じ部署に異動したことがきっかけで、仕事ができて上司からも部下からも人望の厚い彼の人徳に惹かれて付き合うようになりました。今思えば、ゲレンデ・マジックならぬ、タキシード・マジックだったと思います(笑)。
梢さんの元夫Aさんは、顧客と1回会っただけでご飯に誘われるような〝人たらし〟タイプ。梢さんはまだ若かったこともあり、「一瞬で人の心を掴めるサービスマンってすごいな」と、Aさんに尊敬の念を抱きます。
結婚したのは、そんなAさんの職場での評判もさることながら、4人兄弟の末っ子で父親が他界し、お母さんを大切にするAさんを見て、「私の家族も大切にしてくれそう」だと感じたから。
梢さん:若かったんですよね。彼は、姉とふたりの兄がいる4人兄弟の末っ子だったんですが、自分の家族を大事にするところがいいなと思って、結婚してもいいかなって思っちゃったんです。
「あとから考えると、私、結婚式がしたかっただけだったと思う」という梢さん。結婚してみると、思った以上にマザコンだった夫の本性に驚かせられることになります。
さかい:結婚前にマザコンだと気づけなかったんですか?
梢さん:そうなんですよ。
結婚1年前から半同棲していた梢さんと彼。それでも彼が重度の親離れできていないマザコンとは気づかなかったのですが、実は、Aさんが末っ子にもかかわらず、結婚当初から義母との同居を余儀なくされたのです。
それは思っていた以上に茨の道でした。
そのお話は、次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。