仕事の忙しさが戻っても、増えた夫婦の会話は大切に、もちつもたれつの精神で
大島美幸(お笑い芸人)
鈴木おさむ(放送作家)
笑福くん(5歳)
大島さん/ワンピース¥19,800(HARUMI HIYAMA) その他/スタイリスト私物 鈴木さん・笑福くん/本人私物
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▶︎森三中・大島美幸さんが「今年始めたこと」「2021年に向けて思うこと」
「5歳になった息子も、2021年には6歳でいよいよ保育園の年長です。最近ではやりたいことも増えてきて、親としては来年に向けて何か習い事をさせたいと思い始めているところです。昨日はお風呂で泳ぎながら『水泳やりたい』と言っていたし、ゲームやYouTubeも大好き。勉強は好きではなさそうなので、そこは無理に押し付けずに。先行きが見えない今、2021年がどうなるかはプランが立てにくいし、好きなものはあっという間に入れ替わるだろうけれど、だからこそ、今のうちにたくさんの“好き”を見つけてほしい。それを待てる親でありたいと思います。
仕事が忙しく家にいることが少なかった夫も、働き方が変わり、家でリモート会議の参加や作業をすることが増えました。仕事の合間の時間を使って息子と遊んだり、ゲームを始めたりも。仕事優先で切り捨ててきた時間を、ようやく取り戻したようです。リモートでの会議をのぞいた息子は、どこで覚えたのか『よくやってんね』なんて声をかけたり。
夫がどんな仕事をしているのか、息子もなんとなくわかってきたのでしょう。ドラマ『M 愛すべき人がいて』を観ては、『これ、とぅと(お父さん)がつくったやつ』と言ったりしてます。まあ、まったく関係ないドラマでも『とぅとのやつ』と言ったりしますけど(笑)。また、家ではテレビの画面でYouTubeを観ることが多くなりました。やりたいことや好きなことをそこから見つけることも多いし、新しい言葉も覚えるし、テレビ以上にネットを親しみやすいものとしてとらえているようです。
一方、森三中のメンバーは、わが家にとっては親戚のおばさん的存在。息子を仕事場に連れていくこともあるので、一緒に成長を見守ってくれている感覚。私たちが年を重ねるほど、家族に近づいているような気がします。
親子の関係だけでなく、夫婦の関係にも変化があったのが2020年でした。私は完璧主義のところがあって、小さなことでイラッとして喧嘩になることが多かった。カーテンが半分だけ開いているのがイヤ、子どもが使った椅子がしまわれていないのがイヤ。夫の歩く音が響いて気になる。…でも、それに腹を立てても言い合いになるだけ。ならば、言い方を変えようと。『静かに歩いて!』ではなくて『小股!』というふうに。これは、効果がありました。さっと直してくれて、自分もイラッとしないし、言い方は大事だなと痛感しています。
こうして、かつてより穏やかに過ごせるようになったわが家の3人ですが、夜寝る前にその日にあったことを話す習慣はずっと続いています。私と息子はそのまま寝てしまいますが、夫はいびきがうるさいので自分の部屋に移動して寝るのも、いつものことです。最近は少し静かになったみたいですけれど。
保育園が再開してからは、朝の送りの曜日を分担して、月曜火曜は夫が担当。これだけでも大きな変化ですが、今後また私がロケや海外に行く仕事が再開したら、夫に頼る時間がさらに増えるかもしれません。忙しくなったとしても、せっかく増えた夫婦の会話時間は大切に、そしてもちつもたれつの精神で。息子は再来年からは同じ保育園のみんなが行く近くの公立小学校に進む予定です。もちろん、本人がやりたいこと、行きたい学校が出てきたら、それを尊重しますが、家から歩いて通えて、災害や何かあったときもすぐに駆けつけられる距離にいることが、親としてはいちばんです」
▲笑福が5か月のとき。記念に「笑福」の文字が入ったりんごをつくっていただきました。
▲料理を始めたのは結婚してから。雑誌やテレビで知ったレシピは、ノートにまとめています。
▲ステイホーム期間中につくったオムライス。夫は喜んでインスタにアップしていました。
お笑い芸人
大島美幸
おおしま・みゆき(40歳)/1980年生まれ、栃木県出身。1998年、黒沢かずこさん・村上知子さんとお笑いトリオ・森三中を結成。2002年、放送作家の鈴木おさむさんと交際0日で結婚。2014年より妊活休業し、2015年に男児を出産。現在のレギュラー番組は『世界の果てまでイッテQ!』『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)。公式YouTubeチャンネル「森三中ube」も要チェック。鈴木おさむさん脚本のドラマ『先生を消す方程式。』は、10月31日より放送開始(田中圭主演・テレビ朝日系)。
Domani12/1月号「2020年→2021年〝じぶんのじかん〟、〝かぞくのじかん〟。」より
撮影/三浦憲治 ヘア&メーク/吉田みわ スタイリスト/マルコマキ 協力/プロップス ナウ、EASE 構成/南 ゆかり、上阪泰幸(本誌) 再構成/WebDomani編集部