あったかな気持ちになる『くっついた』
『くっついた』は、読み進めるうちにあったかい気持ちになれるような絵本です。ページをめくるたびに、さまざまな動物たちが「くっついた」姿が登場します。
絵が変わることに驚きや楽しさを覚え、動物たちがくっついている姿を見て子どももいろいろな反応を見せてくれるでしょう。読みながら、子どもと一緒に「くっついた」と、まねをしてみるのもおすすめです。
三浦 太郎『くっついた』
親子でまねっこしながら読める絵本
ただ読むだけでなく、まねっこするのも絵本の楽しみ方の1つです。親子でまねっこしながら、楽しく読み進められる絵本をご紹介します。
思わず体が動く『ぺんぎんたいそう』
読んでいると思わず体が動いてしまうのが、『ぺんぎんたいそう』です。黄色い背景とシンプルなペンギンの絵は、子どもの興味を引き付けます。
大きさの違う2匹のペンギンが、ペンギンらしい動きで体操している姿がとてもユーモラス。絵本を読みながら体を動かしたり、読んだ後親子で体操したりしてみましょう。公式サイトには音源や動画もあるため、絵本だけでなく動画を見ながら体操することもできます。
齋藤 槙『ぺんぎんたいそう』(0.1.2.えほん)
シンプルで分かりやすい『だるまさんが』
『だるまさんが』は、2008年に発売されて以来、多くの親子から人気を博している作品です。2008年「メリーゴーランドベスト絵本」第1位をはじめ、さまざまな賞を受賞しています。
右に左にゆらゆらしながら、「だ・る・ま・さ・ん・が」と書かれているページをめくると、だるまさんが転んだり、ぺちゃんこになったりしている姿が現れます。シンプルで分かりやすい面白さで、子どもが笑い転げる楽しさがある1冊です。この本が気に入ったら、だるまさんシリーズをそろえてみるのもおすすめです。
かがくい ひろし『だるまさんが』
登場人物とにらめっこ『あっぷっぷ』
読みながら、本に登場するだるまさんや動物などのキャラクターとにらめっこ遊びができる絵本です。ページをめくると、思わず笑ってしまう子どもも多いのではないでしょうか。
シンプルで優しい絵柄は、楽しく、あたたかい気持ちにしてくれるはず。「あっぷっぷ」と言いながら、親子で一緒に変な顔をして楽しんでみてください。
中川 ひろたか・文/村上 康成・絵『あっぷっぷ』(あかちゃんあそぼ)
好奇心を刺激するしかけ絵本
1歳くらいの子どもは、さまざまなことに好奇心を持ちます。そんな子どもの好奇心を刺激するのが、さまざまなしかけが施された絵本です。1歳児におすすめのしかけ絵本には、どのようなものがあるのでしょうか?
母犬が子犬を探す『コロちゃんはどこ?』
世界中で親しまれている、「コロちゃんのしかけ絵本シリーズ」の1作目。ごはんの時間なのにいなくなってしまった犬のコロちゃんを、ママが探しに出かけます。
ドアやピアノのふたを開けることができるようになっており、めくるとさまざまな動物が隠れているというしかけです。次はどんな動物が出てくるのか、わくわくしながらめくる楽しみがあります。何度もめくって楽しむうちに、物や動物の名前を覚えるくらいお気に入りの絵本になるかもしれません。
エリック・ヒル/まつかわ まゆみ・訳『コロちゃんはどこ?』(コロちゃんのびっくり箱)
動物の赤ちゃんが生まれる『たまごのえほん』
たまごの殻をはがすように、上・右・下と三方に開いていくタイプのしかけ絵本です。たまごの中から、ひよこやカタツムリなどさまざまな動物の赤ちゃんが生まれます。
たまごの殻をめくる前に、「次はどんな動物の赤ちゃんが生まれるかな?」と、子どもと一緒に予想しながら読んでも面白いはず。ひよこが生まれるときには「ぴよぴよ」、うみがめが生まれるときには「ちゃぷちゃぷ」と書かれており、動物に合った音とリズムも楽しめます。
いしかわ こうじ『たまごのえほん』(いしかわこうじ しかけえほん)
中身が見える『くだものどうぞ』
『くだものどうぞ』は、2018年に発行されたしかけ絵本。果物の皮がめくれるようになっており、めくると中身が見えるというしかけです。「リンゴをざくっ」「ミカンをぺりっ」など、楽しい音と共にさまざまな果物をむいていくことができます。
リンゴやミカン、イチゴ、パインなど、登場する果物は全部で9種類。同じシリーズには野菜を切っていく『おやさいどうぞ』もあるため、この本に興味が湧くようなら、続けて試してみるのもおすすめです。
きのした けい・作/阿部 真由美・絵『くだものどうぞ』(WORK×CREATEシリーズ)
楽しく学べる知育系絵本
1歳児はまだ言葉はほとんど話せないものの、言葉を聞いて理解する力が徐々に付いてくる時期です。周囲で起こるさまざまなことに興味を持ち、吸収していく時期でもあります。
この時期に知育絵本を取り入れることで、生活習慣を楽しく学べるでしょう。1歳児におすすめの知育系絵本をご紹介します。
歯磨きがしたくなる『ノンタンはみがきはーみー』
何世代にも渡って人気がある、ノンタンシリーズの知育絵本です。ノンタンだけでなく、うさぎさん、くまさんなどたくさんの動物が歯を磨いてにこにこしている姿は、歯磨きの楽しさを教えてくれます。
乳歯が生えると歯磨きをするようになりますが、嫌がる子どもも少なくありません。しかし、大好きなノンタンが楽しく歯磨きをしている様子を見れば、自然に一緒にやりたいという気持ちになってくれるかもしれません。
キヨノ サチコ『ノンタンはみがきはーみー』(赤ちゃん版 ノンタン8)
笑顔がいっぱい『おいし~い』
2014年に発行された『おいし~い』は、楽しく食べる様子が伝わる絵本です。おにぎりやカボチャ、スープなどを食べた赤ちゃんが、「おいしい」とにっこり笑う姿が描かれています。1歳頃は、徐々に食べる物の種類が増えてくる時期。食事の楽しさが伝われば、食に興味を持ってくれるかもしれません。赤ちゃんがおいしそうに食べる様子は、ママの気持ちも穏やかにしてくれるのではないでしょうか。
この本は「はじめてであうえほんシリーズ」の1冊で、1日の終わりにぴったりな『おやすみ~』や、赤ちゃんが笑顔になる様子を集めた『に~っこり』などもあります。
いしづ ちひろ・作/くわざわ ゆうこ・絵『おいし〜い』(はじめてであうえほんシリーズ)
お風呂が好きになる『おふろだ、おふろだ!』
『おふろだ、おふろだ!』は、くまくんがお風呂に入る様子を描いた絵本です。お父さんと一緒にお風呂に入って体を洗い合い、お母さんに体を拭いてもらう、という内容で特別なことは起こりません。
しかし、楽しそうにお風呂に入っているくまくんの様子を見るだけで、お風呂の楽しさを感じることができます。お風呂が嫌いな子どももいますが、にこにこしながらお風呂に入る様子から、お風呂を楽しんでいることが伝わるのではないでしょうか。
渡辺 茂男・文/大友 康夫・絵『おふろだ、おふろだ!』(幼児絵本シリーズ)
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