『40代のうちは今の気力と体力をキープして、仕事や人生の質を向上させたい』女・妻・母〜働く女性の心のドラマを追跡取材!〜【安浪京子さん・後編】 | Domani

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WOMEN女妻母たちのアフターストーリー

2021.02.10

『40代のうちは今の気力と体力をキープして、仕事や人生の質を向上させたい』女・妻・母〜働く女性の心のドラマを追跡取材!〜【安浪京子さん・後編】

働く母にとっての4年は振り返ってみればあっという間。『Domani』本誌連載に登場した算数教育家・中学受験カウンセラー安浪京子さんの“その後のストーリー”後編をお届けします。

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©「その後の女妻母たち」への追跡インタビュー。【母】安浪京子さん(44歳)の後編をお届けします。

Vol.7【母】安浪京子(やすなみ きょうこ)さん(44歳)
算数教育家、中学受験カウンセラー
(株)アートオブエデュケーション代表取締役、気象予報士

前回のお話>>『著書を出すごとに仕事が広がり、人生の価値観の軸も変わりました』

中学受験のカリスマとして、さまざまな親子のリアルに向き合ってきた安浪さん。ご自身の息子さんを含めて、次世代に向けて今感じることをお聞きしました。

子どもに願うのは自立心と幸せを感じる力

ご主人と“毎日話す時間をもつようにしている”とのことですが、お子さんの教育方針についても今から相談されていたりしますか?

はい。息子には自分のやりたい道に進んでもらいたいので、大学に入ったら親に頼らず自立してほしいという教育観で一致してます。「将来は○○に就職したら?」などと、親の考えを伝えるようなこともしていません。大学生になったらどんなにうちから近くであっても絶対ひとり暮らしを経験させる。資金援助はしないと、夫と今から決めています(笑)。受験も本人に任せて、特に“絶対にあの学校に行かせよう”とも思っていないんですよ。

とはいえ、ピアノと算数だけは習わせているんです。音楽は人生が深まるし、算数は知の基礎になります。忍耐力がある子とない子では差もありますし、子どもに任せるにしても本当に本人がやりたいものだけをやらせておくのではなく、ある程度までは親が根っこをはらせてあげないとだめなんだなと思っています。

ひとりっ子はどうしてもあまえたになってしまいがちなので、基本的に子ども扱いせず、料理もイチから自分でつくらせたり、強制的に二泊三日のキャンプに行かせたりしています。お金に対する知識も今のうちに養っておいてもらいたくて、本人もお金のしくみには関心があったので、夫と息子で共同の株を購入させたりしています。自分で株を買えば毎朝、日経の株価欄を見る習慣がつくじゃないですか。投資をリアルに学んでおく。きっと良い経験になるはずです。

子どもにとって大切なことがふたつあると思っていて、ひとつは“自分の足で立って生きて行ける、自立する力”を培うこと。もうひとつは“本人が幸せを感じていること”だと思うんです。というのも、親の理想の進路を選び、就職して職場の人間関係も良好なのに幸せを感じられない人が増えていると感じるからです。自分の手でつくった幸せではないから、自立しても幸せに思えない。そんな人生はつまりません。個人的には自立と幸せがこれからのキーワードだと思っています。

コロナ禍を機にオンラインサイトをオープン

2021年から、約30年続いた大学入試センター試験も廃止されて、大学入試改革が始まりました。一次試験はマークシートではなくなり、二次試験では主体性や協調性、独創性が求められるように変わりました。将来AIに奪われる仕事が予測される変化の時代に、コロナ禍も重なっています。そんな中でいかに子育てをしていくのか。親御さんたちも迷っています。課題に対して自分の頭で解を求めることをやめてしまうと、思考力が低下して何かに頼る人生になってしまいます。答えを検索に求めてしまう、スマホ依存の悪影響もあるのではないかと捉えています。そんな不安を抱えるみなさんの居場所づくり、中学受験のリテラシーを高める手がかりになればと、昨年夏に『中学受験カフェ』というサイトを開設しました。今の時代の子育ての軸のヒントになればと願っています。

今後、個人に求められるもの、問われる力もますます変わっていきそうですね。

そうですね。親御さんにもよく「じゃあ、子どもが幸せに生きて行く力を身につけるためには、どういう子育てをしたらいいんでしょうか?」と聞かれるのですが、誰にでもあてはまるような正解はなく、そこは個々人で考えながら対応していくしかありません。ご家庭によって価値観が違うから難しいのですが、教育はお金では買えませんし、諦めちゃいけないところと、諦めるところを明確にすることも大切です。何より、ご自身のお子さんのことをちゃんと信じてあげてほしいなと思っています。

先のことは読めない時代ですが、私自身は、将来日本の教育を変えるような第一人者を目指して、仕事の幅と質をもっと向上させようと思っています。40代のうちは今の体力と気力をキープできるように、生活のバランスにも配慮しながら。もしも時間ができて環境も整ったら、ひとりの時間も欲しいですよね。読みたい本をたくさん持って、ワーケーションできるような場所でゆっくり過ごしてみたいです」

▲「もしなんの制約もなかったら、厳選した本を10冊くらいもって1週間くらい海の見える旅館か田舎で逗留をしてみたいです」と安浪さん。

本誌掲載:2016年Domani5月号「働くいい女の金曜16時」
撮影時スタッフ:撮影/真板由起(NOSTY) ヘア&メーク/岩澤衣里(プラスナイン) 構成/谷畑まゆみ

写真・取材・文

谷畑まゆみ

フリーエディター・ライター・キャリアコンサルタント
働く女性のインタビュー企画がライフワーク。カウンセラーやキャリアコンサルタントのスキルを活かして、YeLLのクラウドサポーターとしても活動中。先日はDomaniオンラインサロンで「「女の時間割。」の取材デモンストレーション&コツをレクチャー」するコンテンツを展開。サロンメンバーがレポートした当日の様子は「Domaniオンラインサロン公式note」にて公開中。https://note.com/domanisalon/n/n4e3258ade37e

メイン・アイキャッチ画像:©Shutterstock.com

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