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2021.02.06

日本の実情に愕然! 性教育で大事な「セックスの同意」【モデル牧野紗弥の夫婦生活ホントのところ38】

モデルであり3児の母でもある牧野紗弥の人気連載。後回しにしてしまいがちな、子どもの性教育。でも、知れば知るほど、そうも言ってはいられない現実が。今回は「同意」について考えてみました。

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▲友人から薦められて読んだ本『さよなら、俺たち』(スタンド・ブックス刊 /清田隆之(桃山商事)著)、『これからの男の子たちへ』(大月書店刊/太田 啓子著)。覚えておきたいフレーズだらけで、ページの折り返しがあちこちに。ジェンダーギャップについてとてもわかりやすく書かれていて、おすすめです。

日本の性的同意年齢は13歳。その意味とは?

情報の感度が高まると、新しい問題が見えてくる

前回、性教育についての記事を書いたところ、多くの反響をいただきました。自分たち世代の認識ではなく現代の時流に沿った方法を、多くの方が模索していることも、とてもよくわかりました。

私自身も情報感度が高まることで、今まで見過ごしていた「あたりまえ」に、「あれ?」と感じることが増えた気がします。そのひとつが、「性的同意年齢」です。考えるきっかけは、『さよなら、俺たち』(清田隆之・著)というジェンダー・エッセイを読んだことでした。

この本で初めて、「日本の性的同意年齢が13歳」ということを知りました。「性的同意年齢」とは、本人が性行為について理解し、性行為をしたいか・したくないかを判断できる年齢をさします。

本の中には、お隣の韓国では2020年5月に性的同意年齢が15歳に引き上げられたとありました。世界の他の国でも、引き上げの方向に動いているそうです。日本の実情はというと、今から114年も前の明治時代に設定されたまま、変わっていないということです。

ほかにもネットで調べてみると、フランスは高校入学の年齢の15歳、ドイツのように14歳から18歳まで段階的に規定が設けられている国があったり、スイスのように16歳と定められつつも、16歳以上18歳未満の場合に「依存関係の悪用」があったと判断された場合は処罰の対象となっていったり。年齢も適応の規定もまちまちですが、日本の年齢が先進国の中でも低いことは明らかです。
(一説には「13歳になれば初潮が来ていると考えられていたからでは」とのことですが、「義務教育を終える年齢・16歳」に引き上げるべきだという声が多いようです)

「セックスの同意」を紅茶に例えてみると…

性的同意年齢が13歳ということは、13歳以上であれば性被害にあったと主張しても、被害者自身が「暴行・脅迫」を具体的に説明しなければ、加害者を罪に問うことはできません。裁判になれば、被害者が人前で何度も状況を説明するという状況もありえます。

私が調べた情報では、性被害にあって裁判になっても「同意があったとは言えないが、最後まで抵抗した形跡がない」という理由で無罪判決が下ることもある、と強調されていました。『さよなら、俺たち』でも、抵抗したことを裁判で立証できなければ、普通のセックスをしたと見なされるということを問題提起されています。

▲この子たちのためにも、今よりももっと議論が進められますように。

『さよなら、俺たち』では、被害者・加害者の間で性的同意のとらえ方について溝があることも、触れています。遠回しのNOをYESに変換してしまう、泥酔した人が同意していると思ってしまう、抵抗しなかったので受け入れられたと思ったと言う…。そして、「勘違いさせるほうにも問題がある」という意見がいまだによくある、など。

そもそも、「性的同意」とはどういうものなのでしょうか。
ジェンダーを専攻している私の家庭教師にこの話をしたら、こんなアニメーション動画を紹介してくれました。タイトルは“Consent – it’s simple as tea”。一般的な日本タイトルは「紅茶と同意」で、セックスの同意についてわからなかったら、「誰かに紅茶をいれる」ことをイメージしてみよう、というもの。海外各国で性教育に使われているそうです。

セックスを誘う(同意を求める)側の立場に立って、
「紅茶をいれても、飲むのか決めるのはその人(相手)自身」
「いらないと言われたら、紅茶をいれてはいけない。飲ませてもいけない。その人にムカつくのもだめ」
「(紅茶をいれても)相手が紅茶を飲む義務はない。気持ちが変わることもある」
「意識がない人に、無理やり飲ませてもだめ」
「紅茶だってセックスだって、相手の同意が大事」

「同意」を自分勝手に解釈してしまわないように、かみくだいて説明するには、とてもいい教材です。

これを見てさらに私が感じたのは、「誘われる(同意する)側の意思表示も大事」だということ。海外のように「NO」を強く言うのは苦手な日本人ですが、意思表示として、そして自分を守るためのNOはもつべきです。

「性的同意年齢」の引き上げの動きにも注目しつつ、あと2年ちょっとで「13歳」になる娘をもつ親として、今やるべき性教育を考えていきたい。まずは、私がそうだったように、性的同意年齢の意味について知り、同意のために何が必要なのかを考えられるようになったら、いいなと感じています。

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モデル

牧野紗弥

愛知県出身。小学館『Domani』を始め、数々のファッション誌で人気モデルとして抜群のセンスを発揮しながら、多方面で活躍中。キャンプやスキー、シュノーケリングなど、季節に合わせたイベントを企画し、3人の子供とアクティブに楽しむ一面も。今年は登山に挑戦する予定。自身の育児の経験や周囲の女性との交流の中で、どうしても女性の負担が大きくなってしまう状況について考えを深めつつ、家庭におけるジェンダー意識の改革のため、身を持って夫婦の在り方を模索中。

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