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LIFESTYLE 夫婦

2021.01.07

「いつか時期がきたら」ではすまない性教育のこと【モデル牧野紗弥の夫婦生活ホントのところ37】

子どもが小学生になれば、話題にあがってくる性教育のこと。接し方、伝え方は家庭それぞれだけど、迷っているママにとってひとつの道しるべとなりそうな考え方を、ご紹介します。

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▲性教育の何を教えたらいいのか、それを知るのためにもまず本を買って親子で読むことから始めました。

「いつか時期がきたら」ではすまなくなっている性教育

性教育は愛情教育

昨年(2020年)の12月初旬、小学5年生の娘が学校で性教育の授業を受けました。それまで家庭では特に話をする機会はなく、また話をする環境を積極的につくろうとはしてこなかったので、娘にとってはこれが初めての性教育です。

親子間でもジェンダーの話をよくしていますが、その中で、性教育は切り離せない大事なものだと、ずっと感じてはいました。でも、私も夫も性教育=SEX教育のように考えてしまって、「必要なときがきたら」という程度に考えていたんです。小さいうちから意識して何か伝えようとは、していませんでした。

同じ時期に、雑誌『VERY』の取材でフクチマミ先生・のじまなみ先生から性教育を学ぶ機会があり、新たな気づきがありました。性教育は親として難しいものだと感じていた私は、「性教育は愛情教育」という先生方の言葉を聞いて、一気に気持ちが楽になったのです。

息子たちは動物が大好きで、小さいときからイギリスのチャンネル「BBC earth」を観たり、水族館や動物園にもよく行っていました。そこで交尾の場面に遭遇すると、素晴らしいことなのに私がうまく説明できなくて、曖昧にしていたり。でもこういうときこそ、「愛情表現である」ということを根底に話せば、私自身の抵抗はなかったと今は思います。

かつて娘がまだ小さかったとき、会話の中で「(私の)姉は授かり婚だった」という話が出たことがありました。娘が「結婚をしていなくても赤ちゃんはできるの?」と聞いてきたとき、私はどう答えたらいいのかわかりませんでした。でも「愛情」をベースに、「愛し合うということ」そして「結婚という制度」をそれぞれ、私なりに話せたんじゃないかと今は思います。

▲動物と「BBC earth」が大好きな息子。動物親子の話をしながら、いつの間にかうとうと…。寝るときも動物のフィギュアを離しません(笑)。

知識があれば守れる安全もある

SNSやインターネットが子どもにとっても日常的になり、意図しなくても性的な画像や映像に触れてしまう可能性も高くなりました。ネットやスマホをきっかけにした性犯罪も、得体のしれない大きな恐怖となっています。ネット上では知らず知らずのうちに被害者となるだけでなく、もしかしたら(拡散などを通じて)加害者に加担してしまう可能性も気づかされました。

母親になる前は、性の知識も自己防衛を中心としたことでよかったけれど、今はその知識をもとに子どもを守ることも考えなくてはなりません。たとえば、ひとりひとりが「NO」の意思表示をする強さや、性犯罪との向き合い方などを伝えることも、ますます重要になっていくでしょう。性犯罪、望まない妊娠、人を傷つけたりすることなど、知識があれば防げることはたくさんあります。

親子であまり話し合ってこなかったこうした話題こそ、家庭間で積極的に話題にする必要があると今は強く思っています。そして一度学んだことでも、習慣的に話すことが大切。家族と常に共有しながら、情報とつきあっていきたいものです。

モデル牧野紗弥の夫婦生活ホントのところバックナンバー

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モデル

牧野紗弥

愛知県出身。小学館『Domani』を始め、数々のファッション誌で人気モデルとして抜群のセンスを発揮しながら、多方面で活躍中。キャンプやスキー、シュノーケリングなど、季節に合わせたイベントを企画し、3人の子供とアクティブに楽しむ一面も。今年は登山に挑戦する予定。自身の育児の経験や周囲の女性との交流の中で、どうしても女性の負担が大きくなってしまう状況について考えを深めつつ、家庭におけるジェンダー意識の改革のため、身を持って夫婦の在り方を模索中。

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