仕事モードのまま家庭の問題を解決しようとすると…。夫の失敗例をご紹介します【モデル牧野紗弥の夫婦生活ホントのところ36】 | Domani

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2020.12.22

仕事モードのまま家庭の問題を解決しようとすると…。夫の失敗例をご紹介します【モデル牧野紗弥の夫婦生活ホントのところ36】

男性としての役割を意識するあまり、また「仕事づけ」を長く続けてきたばかりに、それが家庭内衝突につながってしまった経験、どこにでもありますよね。寄り添いながらお互い向上していく方法を考えます。

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「話が通じない」の根底にあった固定概念って?

ふだん何気なく観ているアニメや漫画ですが、善と悪、敵と味方がとてもはっきりしているほど、面白いもの。支配する側・される側が明確なのも、ヒット漫画(特に男の子向けのストーリーでは)に多いような気がします。もちろん現実世界のコミュニケーションは、そんなふうに明確に線引きできるものばかりではなく、あるときは敵と味方が入れ替わったり、また必要に応じて折り合いをつけながら、お互いの意図をくみとって歩み寄っていくことが多いのではないでしょうか…。

すべてが支配する側・される側なわけじゃない

かつて夫に何か頼もうとしたとき、「命令しないで」と言われることがありました。もちろん、私には命令や支配をしようという気なんてまったくありません。確かに、子どものことで手いっぱいになり、頼みごとも矢継ぎ早になってしまったりしますが、そう言われると、驚くものです。

また、少し反抗的な態度をとる長男に注意をしたときも、「命令されたくない」と言われ、同じように驚きました。私としては、何か不満や言いたいことがあれば、ちゃんと伝えてほしいといつも話しているし、話し合いもしてきているほうだと思います。どうして簡単に「支配する・される」という構図を頭のなかで描いてしまうのか、話が通じないのか。もやもやと考えてしまうことも、たびたび…。

もちろん、お願いすれば手伝ってくれるし、私の気持ちを理解していないわけでもない夫や長男。「命令するのは俺のほうだ」というような、あからさまな上から目線があるわけではないと、わかっているのでなおさら、モヤモヤ…。

仕事モードでは成り立たない家庭内のコミュニケーション

そんなとき、頭によぎったのが、最初に書いたようなアニメや漫画のことでした。アニメから学ぶことは多いけれど、わかりやすく構築されたストーリーには、わかりやすい対立関係もしばしば。何か命令を下すのは「上に立つ者」「強いほう」なのは、いまだによくある構図です(もちろん、そうでもないものも増えていますが)。そうなると、「人の気持ちをくみとりながら」「話し合っていい方法を見つけようよ」という私はちょっと面倒なのでしょうか(笑)。

そんなときに助け舟を出してくれたのが、ある友人でした。その友人は夫に、こう話したそうです。

「毎日8時間以上、仕事にどっぷり使っていると、家庭に戻っても仕事のようにこなすクセが身についているのでは」
「楽しい、うれしいなどの感情を乗せて、さやちゃん(←私のこと)に物事を伝えるようにしたら」

そう言われて、夫は腑に落ちたそうです。家庭内でも無意識に、職場のように上下関係があって当たり前と思っていた部分もあるでしょう。それまでも、自分では「めちゃくちゃ感謝の気持ちを伝えている」と言ってはいましたが、どうも事務的な気がして根本的な解決にはならないままでした。

夫はそれ以降は「命令」という言葉を使うことはなくなりました。さらに、いいことも悪いことも感情を言葉で表すよう意識してくれるようになりました。私が感情的になっているときは、私の余裕のなさを念頭に置いて感情に寄り添って話を聞いてくれるのも、大きな変化です。そうなると、私のほうも信頼感が増すものです。

人は良くも悪くも親密な人間関係になればなるほど、素の部分があらわになります。そして、長く触れてきたもの・置かれた環境でいつの間にか固まってしまう価値観は、だれにでもあるものでしょう。それに気づかせてくれた夫や友人に感謝しつつ、さらに感覚をアップデートしようとしている夫を、改めてリスペクトしています。

▲人一倍優しいけれど不器用なところもある長男。「男らしさ」「女らしさ」といったことにも関心をもつようになってきたけれど、思い込みや既成概念にとらわれず話し合っていけたらいいな、と思っています。

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モデル

牧野紗弥

愛知県出身。小学館『Domani』を始め、数々のファッション誌で人気モデルとして抜群のセンスを発揮しながら、多方面で活躍中。キャンプやスキー、シュノーケリングなど、季節に合わせたイベントを企画し、3人の子供とアクティブに楽しむ一面も。今年は登山に挑戦する予定。自身の育児の経験や周囲の女性との交流の中で、どうしても女性の負担が大きくなってしまう状況について考えを深めつつ、家庭におけるジェンダー意識の改革のため、身を持って夫婦の在り方を模索中。

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