【目次】
【お悩み】
最近、洋服を脱ぐときにぷわ〜んと何か臭うと思い、下着を嗅いでみたらくさかったのです。どうやらアソコが臭うようで…。これって加齢のせい? 臭わなくなる方法はあるのでしょうか
「お風呂に入る際、洋服を脱ぐとぷわ〜んとくさい臭いが漂ってきたんです。最初は気にしなかったのですが、臭う頻度が高くなり下着を確認。臭いの元は膣ら辺ということは分かったのですが、痒みもなく原因不明。もしかして年齢のせいではないかと悩んでいます」(40代・神奈川県・子ども2人)
臭いの原因は加齢によるアソコの肥大!?
医療法人大美会・南 真実子先生に「アソコの臭い」についてお話を聞きしました。
「一般的に、膣周辺の臭いの原因としては
<1>外陰部に汚れがたまっている
<2>外陰部臭症である
<3>おりものが付着して臭っている
この3パターンがあります。
それぞれの解決法としては、
<1>小さい女の子にも洗うようにと教える外陰部。綺麗に洗ったつもりでも、分泌物が残っている場合があります。本来持っているバリア機能を壊さないよう、専用のボディシャンプーや低刺激のもので洗いましょう。
<2>外陰部臭症=陰部のわきがです。脇のわきがとメカニズムは一緒で、実は陰部には汗線が多く存在していています。汗の成分を抑えるためにボツリヌストキシン注射をすることもありますが、まずは汗をかいたらこまめに拭いたり、ナプキンは通気性の良いものをこまめに取り替える、アンダーヘアはカットするなどしてみましょう。
<3>膣には常在菌があり、病原細菌が多くなると魚が腐ったような臭いを発することも。これを細菌性膣症といいます。これに加え、黄色や緑色のおりものがあるようであれば、トリコモナスやクラミジア、淋菌などの感染である可能性があります。これらは性感染症のひとつです。
以上は10代や20代でもなりますが、アラサーやアラフォーになってくると別の症状が考えられます。
それは小陰唇部分の肥大化です。小陰唇は約2cmを越えると足を閉じたときに大陰唇からはみ出します。はみ出している部分が多いと下着やズボンなどでこすれてたるみができ、伸びてさらに大きくなることがあります。年齢を重ねると小陰唇が徐々に大きくなり、汚れがたまりやすくなったりむれやすくなったりして、臭いが気になってくるということがあります。
実際に、40代になり小陰唇が徐々に大きくなって、小陰唇縮小術を受ける方は多くいらっしゃいます。上記の<2>や<3>は婦人科ですぐにでも相談できるといいかなと思います。<1>や小陰唇の肥大化であれば少し様子を見てもいいかもしれませんね」(南さん)
加齢による顔や首のたるみがあるように、普段はあまり目にすることのない小陰唇にもたるみが存在するよう。通気性の良い下着や、締め付けがきつくない洋服を選ぶなど、日常的に気をつけられることもありそうですね。
取材・文/福島孝代
写真/(C)Shutterstock.com
あわせて読みたい
▶︎毎月生理前が憂うつ。3ヶ月「ハーブティー」を飲み続けてみたら
▶︎デリケートゾーンのケア方法どうしてる?アンダーヘアはケアが必要?