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2021.04.24

最近、生理の経血量が減った気がする…もしかして閉経の予兆!?【人には聞けない婦人科系のお悩み】

 

妊娠・出産を経験したアラサー&アラフォー世代。仕事や家事、育児に忙しく自分の身体の悩みは後回しにしていませんか? 何かあったらと不安になり、特に婦人科系は見て見ぬふりなんてことも。相談者の悩みを婦人科系の先生がズバリお答えします!

【お悩み】
最近、生理の経血量が減ったような気がするのですが。友達にも恥ずかしくて相談ができず…。これは閉経に向かっているということですか?

「40歳を過ぎて、月経の日数は変わらないのだけど、生理用品を取り替える頻度から、もしかして経血量が減っているのでは!?と感じています。経血量が減るということは、自分の体が閉経への準備を始めているのか不安な気持ちに…」(40代・東京都・子ども1人)

 

一般的に月経量は20~140gで、平均値は50~60g

医療法人大美会・南 真実子先生に「経血量の変化」についてお話を聞きしました。

「まずは、月経の起こる仕組みを確認しましょう。月経にはエストロゲンとプロゲステロンが関係しています。卵胞期に卵胞からエストロゲンの分泌が増加し、徐々に子宮内膜が厚くなります。排卵後、黄体からプロゲステロンが分泌されることで、子宮内膜は着床に備え更に分厚くなります。妊娠に至らない場合、プロゲステロンの分泌が低下し、子宮内膜の血管壁が破綻して壊死に陥った子宮内膜が剥がれ落ちることで、経血となります。

閉経が近づくと、卵巣では卵胞が十分に発育せずエストロゲンの分泌が低下します。エストロゲンの分泌が不十分だと、子宮内膜が分厚くならないため、月経量が減少します。

日本人の閉経の平均年齢は約50.5歳です。閉経する年齢は個人差が大きく、40歳代前半で閉経する方もいれば、50歳代後半で閉経する方もいます。

もし不安で、きちんと量を図りたいと思うのであれば【月経カップ】というものがあります。膣内にカップを装着し、経血を溜めることができます。平均的な量が出ていれば安心できるのではないでしょうか(※月経カップは間違った使用により重篤な感染症を引き起こす可能性があるため、適切な使用法を守ってください)。

また、閉経はマイナスなイメージに捉えられがちですが、月経がなくなることでPMSや生理痛などから解放されます。生理があるとホルモンの変動で、心身共に不安定な時期が月に1度きます。しかし、生理がなくなるとホルモンバランスが保たれ、心も身体も楽になるなどポジティブなイメージも持っておくといいでしょう」(南さん)

かれこれ20〜30年近く付き合ってきた生理に異変があると、やはり心穏やかに過ごすことはできません。しかし、経血量が減る仕組みや、量の計測など、不安材料をひとつづつ丁寧に解釈していくと焦りや不安は和らぐかもしれません。

取材・文/福島孝代

写真/(C)Shutterstock.com

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大阪美容クリニック理事長

南 真実子

祖父や父が産婦人科医であったことから、自身も大阪医科大学医学部卒業後、初期研修を経て大阪医科大学産婦人科教室に入局。主に、腹腔鏡手術、不妊治療、周産期治療などに従事し、産婦人科専門医を取得。検診業務にも従事し、マンモグラフィー読影認定医を取得。女性がいつまでも健康で美しく輝いていられるよう、更なる高みを目指して、美容医療、アンチエイジング医療を行う。大手美容クリニックで活躍後、2017年大阪美容クリニックを開院。婦人科・美容皮膚科を通じて、女性をトータルにサポートできるよう診療を行っている。
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