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BEAUTY フェムテック

2022.10.22

デリケートゾーンケアのトラブルを起こす原因は?知っておきたい洗い方のコツ【産婦人科医監修】

 

デリケートゾーンのケア、どうしていますか。トラブルかも?と感じたとき、まずは日常のケアを見直してみるのもひとつの方法です。産婦人科医の髙橋怜奈先生に正しいデリケートゾーンのケア方法を教えていただきました。

日常でできるデリケートゾーンのケアとは?

女性の多くは、生理中やその前後でデリケートゾーンについて「不快感」を覚えているということが持田ヘルスケアの「生理とデリケートゾーンケアに関する調査」でわかりました。

ニオイやかゆみなど、不快な問題を抱えながらも「ケア方法が分からない」や「仕方のないこと」だと我慢してしまっているという人もおり、デリケートゾーンケアに関して正しく理解できていないことも少なくないようです。そこで、産婦人科医の髙橋怜奈先生に、デリケートゾーンのお悩みに関する産婦人科における実情や産婦人科医の視点からおすすめする正しいデリケートゾーンケアの方法について教えていただきました。

「私が週に1回、産婦人科クリニックで診療をしていて一番多いと感じる主訴はデリケートゾーンの『かゆみ』やデリケートゾーンの『においの異常』など、デリケートゾーンまわりの不調です。特に数カ月以内に性行為の機会がある方の中には、『デリケートゾーンの異常=性感染症かも?』と慌てて受診され、性感染症の検査を希望される方も多いです。しかし実のところ性感染症にかかっても70〜80%は無症状で、特に女性は男性よりもからだの構造上、症状に表れづらいのです。性感染症を疑ったときに産婦人科受診をすることはとても素晴らしいことですが、性感染症でなくてもデリケートゾーンに異常がでる事やおりものの異常がある可能性もあるという事を知ってもらいたいなと思います。

『おりものが白いんです』と受診する方もいらっしゃいますが、そもそもおりものは透明〜白色が正常です。しかし正常範囲であってもパートナーが変わったとか、コンドームをしていない時があるとか、しばらく子宮頸がん検診をしていないのであれば、患者さんと相談して性感染症や腟分泌物の検査、子宮頸がん検査をする事があります。どれも異常がないことがわかって初めて、これは生理的範囲内のおりものだったんだな、と患者さんも納得できます」(髙橋先生)

産婦人科医が教えるデリケートゾーンケアの3つのポイント

1:洗いすぎや擦りすぎはNG

「デリケートゾーンがかゆいとおっしゃる方の中には、明らかに『洗い過ぎ』『擦り過ぎ』の人がいます。話をよく聞いてみると、カラダを洗うボディソープでそのままデリケートゾーンをごしごし洗っていたり、トイレットペーパーで擦るようにふいていたりします。

ボディソープは洗浄力が高く、香料が含まれていたりして、そのまま顔を洗うと目がしみたり、洗い終わった後に顔が突っ張った感じになります。顔を洗うときは、顔専用の洗顔料で洗う人も多いでしょう。またカラダを洗うときにタオルを使っている人も、顔を洗うときはタオルを使わずにネットなどで泡立てて、そっと洗う人も多いのではないでしょうか。このようにするのは顔の皮膚はカラダの皮膚より薄く、目や鼻など粘膜の組織があり、刺激に弱いデリケートなところだからです。

デリケートゾーンと呼ばれる部位もその名の通り、顔と同じくデリケートな場所です。最近はマスクをする口周りの肌荒れが気になるという方が増えていますが、実はデリケートゾーンも、サイズの合わないきつい下着を着けていたり、肌に合わない下着を着けていたりすると湿疹ができたりするのです」(高橋先生)

2:顔にしないことはデリケートゾーンにもしない

「私はよく患者さんに、『顔にしないことはデリケートゾーンにもしないように』とお伝えしています。『ゴシゴシとタオルで擦る』『かみそりで毛を剃る』『かきむしる』『洗浄力の強いボディソープで洗う』などはどれもトラブルの原因になり得ます。おりものに異常があったりかゆみがあると、『自分が清潔にしていないせいだ』と責めてしまい、余計きれいにしようと入念にデリケートゾーンをごしごし洗ったり、トイレットペーパーで完全に拭き取ろうと擦ってしまったりします。

しかし、腟には本来『自浄作用』といって外からの雑菌の混入をふせぐために腟内を酸性(通常pH値が3.8〜4.5)の状態に保つ作用があります。そしてそれは、腟内に生息する乳酸菌の一種である『デーデルライン桿(かん)菌』のおかげです。しかし腟内まで洗ったり、洗浄力の強いソープで洗うと自浄作用が破綻してしまいます。風邪をひいたり疲れていたり、抗生物質の服用でも自浄作用は破綻します」(高橋先生)

3:デリケートゾーンを洗うときのポイント

「まずは必要以上に洗い過ぎない事が大切です。デリケートゾーン専用のソープをしっかり泡立て、泡でなでるようにして外陰部を洗いましょう。腟内まで洗うのはNGです。女性器にはひだがあり、そこに垢がたまりやすいので和式トイレにしゃがむような体勢でがばっと脚を開き、ひだの間も優しく洗いましょう。あくまでも「優しく、泡でなでるように」が原則です。

そして用を足した後はトイレットペーパーで擦りたい気持ちもわかりますが、擦ると炎症がおきてかゆみの原因になる事があります。擦るのではなく、トイレットペーパーをふんわりと折りたたんで、水分を吸収させるように押し当てましょう。

またデリケートゾーンのトラブルがある方は、より清潔にしようとウォシュレットやビデを頻繁に使う方も多いのですが、実は温水洗浄便座を常用する事が、膀胱炎や腟炎のリスクを増加させる事がさまざまな研究で分かっています。たまにさっぱりしたいときや、便秘の時に使うならいいですが、もし膀胱炎や腟炎を繰り返している方の中でウォシュレットやビデを常用している方がいたら、一度やめてみるのも手でしょう。トイレットペーパーだけでは経血や尿の拭き残しが気になるという方は、デリケートゾーン用のウェットシートや赤ちゃんのおしりふきを使うことをおすすめします。そうすると拭き残しがなくなり、ニオイも気にならなくなります」(高橋先生)

高橋先生のお話によると、洗いすぎや擦りすぎなどに注意しながら「やさしいケア」をすることがデリケートゾーンにとっては大事だということが改めてわかりました。

「自分が習慣化している事を少し気をつけることで、今まで悩んでいたデリケートゾーンのトラブルが解消することはよくあります。何かをプラスする習慣というよりは、いつもの習慣を少し変えてみましょう。そしてトラブルが気になるときは、いつでも産婦人科に相談にいらしてくださいね」(高橋先生)

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フェムテックへの意識が高まる今、改めてケアの方法を見直してみませんか。

▶︎持田ヘルスケア

産婦人科医髙橋怜奈先生

教えてくれたのは

髙橋怜奈 先生/東邦大学医療センター 大橋病院 産婦人科 助教

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