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2018.03.20

「脱スーツ・デー」で本当に通勤服は”自由”になったのか? 伊藤忠女性社員のリアルな本音を探る!~伊藤忠×Domani「働く服改革」プロジェクトvol.1~

 

“金曜日は脱・スーツデー”。働く服のカジュアル化という新しい形で、働き方改革に取り組む「伊藤忠商事」と、“働く女性をラクに楽しく!”をモットーにアラフォー世代のファッションを提案する「Domani」が、初タッグ! 「働く服」の自由化を目指して、今の時代に合ったワーキングファッションを考える、コラボプロジェクトを立ち上げました。第1回は実際に伊藤忠商事で働く女性社員から、「仕事服の自由化って、実際のところ、どうなの?」という本音を引き出す、リアル座談会をレポートします!

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働く服が変れば「働き方」が変わる!? 伊藤忠商事の「脱スーツ・デー」って?

2016年の秋、「働き方改革実現推進室」が設置されたのを皮切りに、長時間労働の改善やリモートワーク制度の導入など、これまでの働きかたを見直す流れが、日本の社会全体に起こっています。「自分らしく生き生きと働くべき」という新しい働き方がホントに実現するとしたら、女性が活躍しやすい社会の実現にもつながるので、Domaniでも大きく取り上げていきたい!

 企業も次々と「働き方改革」を始める中、朝型勤務の推奨や、社員の健康増進のためのシステムづくりなど、オリジナリティに富んだ環境づくりにいち早く取り組み始めているのが、大手総合商社の伊藤忠商事。昨年夏に始めた取り組みが、「脱スーツ・デー」。これは、毎週金曜日にいつもの仕事服をカジュアルダウンしてみることで、柔軟な発想力や新しいアイデア、コミュニケーションが生まれやすくなるという効果を狙った、装いから始める働き方改革。
 商社という性質上、クライアントとの向き合いが多い伊藤忠社員の方々が、スーツを脱いだ日にどんな服装で働くのか。そして、それが「働き方」にどう影響するのか。新しい時代のワーキングスタイルを一緒に考えて提案していくべく、この取り組みに、Domaniも全力でサポートしていくことになりました。

 そこでまずはスタートアップとして、実際に伊藤忠で働いているアラフォー世代の女性社員の本音をリポートすることに。 集まってもらったのは、部署もキャリアも別々の、今村宜子さん(右/39歳)、久田尚子さん(中/44歳)、寺内香織さん(左/43歳)の3名。取材日が金曜日であったということもあり、カジュアル通勤日のリアルなスタイリングを拝見することができました。

「脱スーツ・デー」は男性向けのネーミング? 

―――本日は金曜日。「脱スーツ・デー」ということですが、今日の着こなしのポイントは?
寺内香織さん(以下、寺内) 「脱スーツ・デー」は、だいたいデニムをはいているので、今日もデニムですね。とはいえだらしない印象にはしたくないので、足元はパンプスにしました。トップスはややゆったりしたニットでバランスをとりました。
久田尚子さん(以下、久田) 私も金曜日は基本的にデニムを履いています。月~木はあまり悩まずにコーディネートが決まりやすくて、きちんと感もあるワンピースが多いですね。
今村宜子さん(以下、今村) 私は、カジュアルデーだからっていうわかりやすい服装ではないんですが、色を取り入れたのがポイントですかね。あと、月曜日から木曜日は襟付きのシャツやジャケットを着ようと心がけているので、金曜日は襟のないものにすることによって、差別化を図っています。

今村宜子さん(39歳/統合RM部 企画・与信統轄室)

―「脱スーツ・デー」会社から提案されたとき、どう感じました?
寺内 正直、変わった名前だなって思いました(笑)。
今村 ベタなほうがいいっていう判断なんですよね、きっと。
寺内 女性でセットアップスーツを着ている人ってほとんどいないから、男性向けのネーミングだなって印象もありました。
久田 インパクトはありますよね。“脱”っていわれたほうが、差別化されるというか、「変わるぞ!」っていう意気込みがある。発表されたときは、同僚たちも「何着ていく?」って話題にしていました。だから、その日が来るのが楽しみでしたね。実際に実施されたときも、「この人こんな服装するんだ」って意外な一面が見えたりして。
今村 最初の雰囲気でいうと、男性のほうがザワザワしていたような印象です。普段あまり見かけない上司がおしゃれしてきていて、話題になったりとか。でも、すごいかっこよかったんですよ。それで、女性の間では毎週楽しみなトピックになっていますね。でも、最近はちょっと着こなしにマンネリ感が出てますね(笑)。

OK/NGの線引きはかなり難しい! 結局「デニム」がいちばん簡単

久田尚子さん(44歳/情報・金融カンパニー 情報・金融経営企画部)

寺内香織さん(43歳/機械カンパニー 電力プロジェクト部 電力事業プロジェクトアジアチーム チーム長補佐)


―普段スーツを着ていない女性にとって、「脱スーツ」と言われて戸惑いはありませんでしたか?

久田 戸惑うっていうか、どこまではありなんだろう?って線引きがわからなくなることがあります。デニムの中でもダメージの強いものはダメ、フリンジはダメとか、割と細かくガイドラインが決まっていたので、「これはいいのかな?う~ん…」って悩むこともあります。結局、怪しいものは避ける、という傾向に。
寺内 結局は服って「印象」なので、言葉で線引きするのは難しいですよね。これはダメなのにこれはアリなの?っていうことが、たまにあります。それに、部署ごとというか、現場ごとのお客様との関係性はひとそれぞれなので、それによってもOK/NGの境界線は変わっていくと思います。
―では実際にみなさんは「脱スーツ・デー」に、どんな服装で通勤しているんですか?
寺内 基本的にはデニムです。分かりやすくカジュアルな着こなしになるので、毎週デニムを履いていますね。
今村 スーツを着ていない女性にとっては、正直、デニムくらい思い切りのいいアイテムがないと、カジュアルって感じにならないんですよね。
久田 周りの人も同じく、デニムの人が多いです。逆にデニム以外のものを履いていくと、「あ、私ちょっと浮いてる…!」みたいな空気を感じることも…。
今村 「脱スーツ・デー」の一環で「デニム・デー」ってお題があった日があったんですよ。私、そのために新しくデニムを買いました(笑)。
寺内 そうそう!わたしも買った! 休日に履くゆるめのシルエットのものしかなかったので、キレイめなシルエットのデニムを急いで買いましたね。
今村 自由にしていいよ!って言われているのに、結局は会社が勧めているアイテムを律儀に買って着てるんですよね。私たちって、本当に真面目ですよね(笑)。

―――「自由でいい」と言われながらも、本当の意味での“自由”さはあまり感じていない、というのが本音のよう。では次は、「脱スーツ・デー」にどんなメリットを感じているかをお伺いしたいと思います。

次回に続く

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