1:「営業エリアを拡大するために、人海戦術で当たる」
「人海戦術」は、ビジネスシーンでは営業手法の一つ。このフレーズは、新規の営業エリアで顧客を獲得するために、営業人員を多数投入してことに当たるという意味です。
2:「このトラブルを短時間で解決するには人海戦術で対応するしか方法がない」
一人で対処すると時間がかかるトラブルに対して、人員を導入し、手分けして対処していこうということを伝えることができます。
3:「重機が使えない災害地での救助活動には人海戦術が効果的だ」
「人海戦術」は、事故や災害の現場でも多く使われています。事故や災害現場によっては、重機などの機材が使えないことも。そのような時は「人力」が必要となるため、「多数の人力で救出活動に当たる」という意味合いで使われることがあります。
「人海戦術」の類語や言い換え表現にはどのようなものがある?
「人海戦術」の類語や言い換え表現をチェックしていきましょう。
1:「物量作戦(ぶつりょうさくせん)」
「物量作戦」とは「物資の量で敵を圧倒すること。撃破する戦術」のことをいいます。「物資」は「生活や活動のために必要な品物」という意味。しかし、この表現での「物資」は「人員」というニュアンスも含む場合もあります。
(例)フォロワー数を増やすためにプレゼントで釣るという物量作戦にでる。
2:「数を頼む」
人数の多さをたよりにして事を運ぶ。多数派がその意見などを押し通す(<小学館 デジタル大辞泉>より)
(例)数を頼んで協議に当たる。
3:「数の力」
数の多さによって他者を圧倒する力(<小学館 デジタル大辞泉>より)
(例)圧倒的な数の力で勝利を掴んだ。
英語表現とは?
「人海戦術」を英語で表すと「human wave tactics 」。また、「非常に多い数」を表す「sheer numbers」を使ってあらわすのも手です。
・「Human wave tactics are one of the business model 」(人海戦術は営業手法の一つだ)
「tactics 」とは「戦術」という意味。「human」は「人」、「wave」は「波」を表します。
・「We uses its sheer numbers to rescue human lives」(我々は人海戦術を用いて人命救助をおこなう)
最後に
「人海戦術」は遥か昔からとられてきた戦法。しかし、現在のビジネスシーンでは数にものを言わせる営業手法は、場合によっては「古臭い戦法」だと言われることもあるようです。ビジネスシーンでも多く使われる言葉「人海戦術」。意味や由来、類語や英語表現を理解しておくと、いざという時に役に立つかもしれません。
トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com
こちらの記事もたくさん読まれています
【今さら聞けない】〝百戦錬磨〟と〝百戦練磨〟どっちが正しい?
〝盛者必衰〟の正しい使い方とは?意味や由来を徹底解説