秘めた激情を心に抱える「ミスト」。彼をどう捉えていますか?
「ミストってクールで知的というイメージが強いですよね。初めての楽曲収録となったユニット曲『BLOODY KISS』の収録時も、そういう性格をイメージして現場に向かいました。でも、いざ歌いはじめると「あ、それだけじゃないんだ」と感じて。ユニットでパフォーマンスをしていると、日常とは違うミストが現れるんですよ。衣装や髪型がガラッと変わるように彼自身も変化するんです。だけど、ステージ上で〝違う自分〟を演じているわけではない。あの姿も、振り切った歌声も、間違いなく彼そのものなんです。こんなにも激しい想いを抱えて生きているのか…と、歌がミストの人となりを教えてくれました」
【未公開!】ふんわりとした優しいムードをまとっている島﨑さんですが、撮影が始まると雰囲気が一変。鋭い視線をカメラに向けてくださいました。その切り替えのはやさと凄まじい集中力、さすがです…!
「耳恋」シリーズ、2度目の登場となる島﨑さん。改めて自己紹介を、〝ひとことで〟お願いします。
「『すべてはサガのため』という精神で生きています。…あれ? キャラクターじゃなくて僕自身の紹介ですか?(笑) う〜ん、何でしょう…『声優です』かな。人っていろいろな面を持っていると思うから、ひとことで表現するって難しいですね。『ひとことで』とお願いされたのに、こんなふうに返してしまう〝めんどくさい人間〟なのかもしれません(笑)。この考え方は、演じる役に対しても同じ。アニメのキャラクターって強い個性を持っていることが多いので、どうしても記号的になりがちなんですけど、そうなってしまうと演じる側としても面白くないな、と。感じ方は人それぞれですからね。〝キャラブレ〟なんて言葉もありますが、キャラクターも生きていて絶えず変化しているわけだから、ときにブレてもいいんじゃないかと思うんです。……あ〜もう、こんなことばっかり考えちゃうところが〝めんどくさい人間〟なんだな(笑)。キャラクターに対しても、作品に対しても、そして〝島﨑信長〟に対しても、あまり先入観を持つことなく、フラットな気持ちで見ていただくのがいちばん楽しいんじゃないかと思います」
【未公開!】自分のことより、まず役のことを話し始める…そんなところもまた島﨑さんらしいな、と思わされた〝自己紹介〟でした。
「ヴィジュアルプリズン」の中でイチオシの楽曲は?
「ここはやっぱりミストのソロ曲を推したいですね。どんな内容の曲かは本編を見てのお楽しみ…としていただければと思うのですが、タイトルも注目ポイントになっています! ミストの想いがギュッと凝縮されている曲になっているので、これを聴いて、ミストを感じてもらいたいですね」
【未公開!】前回「耳恋」に登場していただいたときと同じカメラマンとの撮影ということもあってか、ポージングも表情も即座に決まり、シューティングはとってもスムーズに終了。もっと見ていたかった…なんてワガママ心すら芽生えるほど!(笑)。
「ヴィジュアルプリズン」の楽曲の魅力を教えてください!
「キャラクターソングのようでキャラクターソングではないところ、ですね。各キャラクター・各ユニットの個性やバックボーンがしっかりと反映されているところはキャラソンっぽいけれど、その曲がストーリーの中に実在していることで、いわゆるイメージソングとはまるで違うものに進化している気がします。役についても物語の世界観についても、ヴィジュプリは楽曲から得られる気づきがとても多いんです。『このバランスをどう表現すべきだろうか…』と歌う立場として難しさもありますが、やっぱり魅力的ですね」
【Oggi12月号より】Oggi12月号でも、島﨑さんの撮り下ろしポートレートを掲載中! この写真とはまた違うカットもありますので、ぜひOggi本誌もチェックしてくださいね。