今回の「耳恋」ゲストは初のファッションコラボに挑戦した石川界人さん!
仕事に家事に育児に、毎日頑張っている女性のみなさんに、日々の疲れを忘れるようなご褒美を…! そんな想いでスタートした、WEB Domaniによる大人の男性声優へのインタビュー連載『女は耳から恋をする』。女性誌『Oggi』とコラボしてパワーアップした『耳恋』は、撮りおろしたポートレートやインタビューの内容を、こちらのWEB Domaniでの記事に合わせてOggi本誌とで展開しています。
声優として数々の人気作に出演し、持ち前の頭の回転の速さで、番組MCとしての手腕も発揮。自身も編集に携わることがあるというYouTubeチャンネルは、登録者数23万人を超え、文字通りマルチに活躍する若手人気声優である石川さん。アパレルブランド『glamb』とのファッションコラボに初挑戦ということで、ファッションについてのあれこれをインタビューしたVol.01につづき、Vol.02となる今回は、28歳となった「今」の仕事観について伺いました。
▲今回も、Oggi12月号本誌には未掲載のポートレートがたっぷり! インタビュー本件と合わせてお楽しみください!
足りないのは時間! 時代に合わせて、個の力をもっと磨きたい。
WEB Domani「耳恋」連載には二度目の出演となる石川界人さん。1年前に取材した際には、「これからの子どもたちにはプロデュース力が必要不可欠」というお話が大変印象的でした。
この1年でぐんとご自身の活躍の場を広げた印象のある石川さん。それこそ、プロデュース能力と発信力にも磨きがかかったように思います。そんな石川さんに、あえて今の自分に足りないものは?と聞いてみると「時間です」と即答。
「それこそ取材いただいた一年前は、自粛が厳しい時期だったので、自分について考える時間がたくさんあったんです。それが、ある程度仕事が戻ってきて、ありがたい反面、自分の中で思い描いていた構想に向けていろいろと行動を起こしていく時間がない。そこにカロリーを割く余力がなくなってしまっているな、と思います」
▲金網バッグにポージングをお願いすると、とても自然にポーズを決めてくれた石川さん。あまりに絵になるため、「金網男子!」という謎のかけ声が飛び交いました(笑)。
「それに加えて、いざ実行するとなると、また新しい課題が生まれてきて…。コロナ禍を期に、社会の在り方も価値観も急速に変化して、より“個”を重視する方へ向かっていると感じていて、会社や社会にとってどうあるべきかというよりも、自分がどうあるべきかが大切になってきていると感じます。だからこそ、個の力を磨いていきたい。反面、声優は各々が全体のバランスを見る”チームプレイ”が大切な仕事でもあります。個を主張しすぎると、そこにひずみを生んだり、邪魔になるというとも…。そのあたりもこれからの僕の、そして業界の課題だと思っています」
「批判か批評か、が大事」他人からの評価は、”合理的”に受け止めることが大事
空き時間には“エゴサ”するのが趣味と公言(?)している石川さん。個の発信力が強まれば強まるほど、他人からの“評価”も多く集まるもの。ネガティブな意見には、どう向き合っているんでしょう?
「理不尽な批判には向き合う必要はない、と思っているんですけど、そのためにもそれが”理不尽かどうか”をきちんと判別することが大事。たとえば、マイナスな意見が寄せられたとする。まずはその意見の根源はどこになるんだろう?と考えるんです。ときには発言者の方が普段どんな内容を発信しているのかをリサーチすることも。そのうえで、これは一方的な感情ではなく、事実に基づいていただいた評価なんだということが分かれば、今後に活かしていくなり、自分の中に落とし込むなりさせていただくようにしています」
▲マイナスな反応ひとつひとつにも誠実に、でも冷静に向き合っていく姿勢が印象的だった石川さん。ネガティブな意見に振り回されない、芯の強さが伝わってきました。
「僕たちみたいな職業は、いわゆる上司や会社からの評価を気にする必要は無いけれど、応援してくださる方や観てくださっている方の意見がそれに当たると思うんです。自分たちの進退は、上司=ファンの皆さんにかかっていますので、その意見は大事にしていきたい。ただ、本当に僕のことを想ってくれている、信頼できる上司の意見かどうか、は判断していきたいです」
最後に、働く30代~40代の女性への応援コメントをお願いすると、
「僕ももうすぐ30代ということで、そろそろ社会経験やキャリアが蓄積されて、新しいものが見えてくるフェーズに入ってくると思います。その中で、自分の新しい可能性や、もっとこうしたいという新しい展望も同時に見えても来ますよね。新しい価値観に社会が柔軟になってきていて、そこに足踏みすることなく挑戦できる、いい時代になっていると僕自身も感じるので、みなさんも是非、やりたいことがあれば、挑戦してみて欲しいと思います!」
と締めてくれた石川さん。ご自身でも挑戦したいことがあるんですか?と聞いてみたところ、「したいことはたくさんあるんですけど、なかなか難しいです。力のある先輩の世代と、ぐんぐん台頭してくる若い世代に挟まれて、考えないと行けないことが山積みで…」と、想いは尽きない様子。仕事のこと、ご自身のこと、ぜひまた取材させてください!とインタビューは幕を閉じました。
▲”悩みは尽きない”と話しながらも、未来を見据えるその眼差しは、軽やかで、とても楽しそうだった石川さん。今後ますますのご活躍、期待しています!
石川界人さんへのインタビュー記事は、発売中のOggi12月号にも掲載中。こちらも合わせてチェックお願いします!
石川界人×『glamb』コラボアイテム11月7日まで受注受付中!
注目のアーティストがプロデューサーとなり、ブランドと制作したコラボアイテムを販売するECサイト『kuumaA』。石川さんがプロデュースしたのは、リバーシブルブルゾン、キャップ、マスクストラップの3点。それぞれカラバリもあり。アイテムはすべて受注限定生産。受注受付は2021年11月7日(日)23:59まで!お早めに!
声優
石川界人
いしかわ・かいと/10月13日生まれ。2012年に『あの夏で待ってる』にてアニメデビュー。翌2013年にはTVアニメ『翠星のガルガンティア』のレド役で初の主役を演じる。2014年第8回声優アワードにて「新人男優賞」を、2020年第14回声優アワードにて「助演男優賞」を受賞。主な出演作に、『ハイキュー!!』影山飛雄役、『境界のRINNE』六道りんね役など。
■衣装クレジット
ブルゾン¥36,960・帽子¥8,250(glamb TOKYO) シャツ¥19,800・パンツ¥29,700・靴¥66,000(Sian PR〈SHAREEF〉) その他/スタイリスト私物
撮影/安井宏充(Weekend/人物)、フカヤマノリユキ(静物) スタイリスト/本田雄己 へア&メイク/紀本静香 構成/旧井菜月、福本絵里香