「千載一遇の出会い」は誤用と思われる場合もある
言葉の使い方でも紹介した通り、「千載一遇の出会い」は一般に使われている言葉です。しかし、相手によっては誤用と思われるかもしれません。
「千載一遇」の「一遇」の部分は「一度出会う」という意味を持っています。そのため、「さらに出会いと付け足すと、言葉が重複している」という説があるのです。ですが、これは「めったにないような出会い」という意味で一般的に使われている表現の一つなので、意違和感を持つ人はあまりいないでしょう。
「一期一会」は類語だが言い換えは注意がいる
「一期一会」は「千載一遇」の類語として使える言葉です。意味は「一生に一度しかない出会い」で、茶会での出会いを大切にしようという心得からこの言葉が生まれました。
この「一生に一度しかない出会いと思って大切にしよう」という意味は、「千載一遇」にはありません。「千載一遇」は「めったにないチャンス」という意味で使われているため、言い換えをする場合には言葉の意味の違いに気を付けましょう。
悪い意味で使えないため気を付ける
「千載一遇」とは千年に一度というような出会いという意味ではあるものの、いい出会いやチャンス、機会に対してのみ使われている言葉です。なかなかないような出来事であっても、悪い意味であることについては使えません。事故や大災害などの悪い状況を伝える言葉としては使わないように気を付けましょう。
「千載一遇」の意味を理解して正しく使おう
「千載一遇」とは、千年に一度しかないほどのめったにないようなチャンスという意味の言葉です。
「千載一遇の出会い」は誤用と思われる場合もあることや悪い意味では使えない表現であることなど、言葉を使う際に注意したい3つのポイントもしっかりとチェックしておきましょう。言葉の意味や語源、類語などを理解して、正しく使えるようになりましょう。
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