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LIFESTYLE雑学

2021.12.16

【鼓舞】の意味や由来は?「鼓舞」と「激励」の違いについても解説

「鼓舞」とは励まし、気持ちを奮いたたせることを意味する言葉です。鼓(つづみ)を打ち踊ることで人々の士気を高めていたことが由来とされます。よく耳にする言葉ですが、使い方に自信がもてないという人もいるはずです。今回は「鼓舞」の意味や由来、使い方などを解説します。

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「鼓舞」とは励まし気持ちを奮いたたせること

【鼓舞:こぶ】《鼓を打ち、舞をまう意から》大いに励まし気持ちを奮いたたせること。勢いづけること。鼓吹。

鼓舞

鼓舞」は「こぶ」と読み、意味は励まし気持ちを奮いたたせることです。人を励ます場合にも、自分のやる気に火をつけるような場合にも、どちらでも使うことができます。

「鼓舞」という単語のみで用いられることはあまりなく、「鼓舞する」「鼓舞される」などと使います。単に励ます、やる気にさせると言うよりも表現に重みが出るため、使い分けるとよいでしょう。

「鼓舞」の類語については、下記のようなものが挙げられます。

〔類語〕挑発、鼓吹、扇動、入れ知恵、鼓する、励ます、力付ける、引き立てる、元気付ける、螺子を巻く、発破をかける、活を入れる、督励、鞭撻、激励、声援

鼓を打ち、舞うことで士気を高めていたことが由来

「鼓舞」は使われている漢字のとおり、古来、太鼓をたたいて舞を舞い、出陣する自軍の兵士の士気を高めていたことに由来する言葉です。やがて、「鼓舞」という言葉そのものが励まし奮いたたせ、士気を高める意味で使われるようになりました。

たとえ聞いたことがなくても、字面からなんとなく意味を掴み、由来を想像できるかもしれません。

もともと「鼓」という字自体に、鼓をたたくという意味のほかに「奮いたたせる、励ます」という意味、「舞」にも奮いたつように励ます意味があります。この2つの字を重ねることで、意味を強調しているのです。

「鼓舞」と「激励」との違い

「鼓舞」と似た表現として「激励」が挙げられます。「激励」は「げきれい」と読み、励まして奮いたたせることを意味する言葉です。両者の意味はほとんど同じであり、言い換え表現として使うことができます。

ですが、「鼓舞」はもともと太鼓を打ち叩き舞を舞うことで気運を高めるという由来をもち、気持ちを盛り上げてやる気を促す点が特徴です。一方、「激励」は気持ちを盛り上げるというよりは、言葉を通じて励ますという意味合いがあり、ややニュアンスが異なることに留意しましょう。

【激励:げきれい】はげまして、奮い立たせること。「選手団を激励する」「𠮟咤激励」

【例文付き】「鼓舞」の使い方

「鼓舞」は「鼓舞する」「鼓舞された」などの使い方をします。精神的に盛り上げ、やる気にさせるという意味で、相手に対しても自分に対しても用います。ビジネスシーンやスポーツの試合などで、日常的に使われる表現です。

鼓舞

下記では、具体的に「鼓舞」を使った例文を確認していきましょう。

【例文】
・落ち込んだりやる気を失ったりしたときにはいつも、恩師の言葉を思い出して自分を【鼓舞】してきた
・彼女が入れたその得点によって、チームの雰囲気が一転、おおいに【鼓舞】された
社長のメッセージは多くの社員を【鼓舞】し、士気を高めた
・彼の勇気ある行動はあきらめかけていたメンバーも含めて【鼓舞】し、結果につながった
・彼女とは昔からお互いを【鼓舞】しあってきた良いライバルだ

「鼓舞」の関連語

「鼓舞」には同じような意味をもち、言い換え表現として用いることが可能な類語がいくつかあります。たとえば、「勧奨」「奨励」などです。「鼓舞」はやや文語的な言い回しになるため、もっと日常的な表現を使いたい場合は、これらの言葉を使う方が文脈に馴染むかもしれません。

鼓舞

励まして気持ちを奮いたたせるという意味の「鼓舞」と反対の意味をもつ対義語には、「鎮静」「鎮撫」などが挙げられます。どちらも気持ちを落ち着かせたりなだめたりするニュアンスある言葉です。

また、「鼓舞」の関連語としては「鼓舞器官」や「鼓舞激励」といった四文字熟語もあります。「鼓舞激励」は「鼓舞」とほぼ同じ意味ですが、さらに強い励ましの言葉といえるでしょう。

ここからは、「鼓舞」の類語と対義語、また「鼓舞」を使った四字熟語についてそれぞれ詳しく解説します。

類語は「勧奨(かんしょう)」「奨励」など

勧奨」は「かんしょう」と読み、よいこととしてそれを人にすすめる、という意味の言葉です。ほめてひきたてるという意味もあります。「退職勧奨」という言葉が浸透しているため、マイナスのイメージを抱く人もいるかもしれませんが、言葉そのものにネガティブな意味はありません。

奨励」も、ある物事を良いこととして人にすすめることをあらわし、「勧奨」とほぼ同じ意味の言葉です。読み方は「しょうれい」です。「奨」はほめる、すすめるという意味、「励」ははげむという意味があり、これらが組み合わさってできた言葉です。

「勧奨」と「奨励」は同義語ですが、「勧奨」は「奨励」よりも対象を限定してより積極的にすすめるときに使います。また、「奨励」は世の中のためになるからすすめる、「勧奨」はすすめる人にとって都合がよいからすすめる、というように「利益のありか」の違いで使い分けする傾向があります。ただしあくまでも傾向にすぎず、厳密な違いがあるわけではないことに注意が必要です。

対義語は「鎮静(ちんせい)」「鎮撫(ちんぶ)」など

「鼓舞」の対義語には、「鎮静」や「鎮撫」などがあります。
鎮静」は、高ぶった気分や騒ぎなどをしずめて落ち着かせるという意味の言葉です。「鎮静薬」という言葉は広く知られているでしょう。「鎮撫」は暴動や反乱などをしずめ、人々の気持ちを上向かせるようになだめるという意味です。

いずれも、気持ちを盛り上げ奮いたたせるという意味の「鼓舞」とは反対の意味で使います。

【鎮静:ちんせい】1 騒ぎや高ぶった気分などを、しずめ落ち着かせること。また、しずまり落ち着くこと。「狂乱物価の鎮静をはかる」「暴動を鎮静する」2 薬物などによって神経の興奮をしずめること。「鎮静薬」

【鎮撫:ちんぶ】反乱や暴動などをしずめて、民を安心させること。「騒ぎ立つる人々を―する内に」〈鉄腸・花間鶯〉
〔類語〕鎮圧、鎮定、平定、制圧、鎮める、平らげる

鼓舞がつく言葉「鼓舞器官(こぶきかん)」「鼓舞激励(こぶげきれい)」

鼓舞器官」は光や熱などの刺激に反応し、神経を興奮させる役割のある器官を指します。さまざまな動物が持ち、活動の活発さを決めることが多いとされています。

「鼓舞激励」は相手を励まし元気づけ、気持ちを奮いたたせる意味の言葉です。「鼓舞」も「激励」も相手を励まし奮いたたせるという意味があるため、それらの言葉を重ねることで意味を強調させています。「鼓舞」より、さらに強く励ますニュアンスを出したいときには、「鼓舞激励」を使いましょう。

自分を「鼓舞」してモチベーションを高めよう

「鼓舞」とは、励まし気持ちを奮いたたせる意味の言葉です。戦の際に鼓を打って出陣する兵士の士気を高めていたという由来を知ることで、よりいっそう言葉の理解が深まるはずです。

鼓舞

誰しも頑張らなければいけない局面を迎えることがあるでしょう。そして、それでもやる気が出ないこともあります。そんなときには、自分自身を「鼓舞」して気持ちを盛り上げましょう。想像以上の力を発揮することができるかもしれません。

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(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

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