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2023.10.18

【鼓舞】の意味や由来は?「鼓舞」と「激励」の違いについても解説

 

類語は「勧奨(かんしょう)」「奨励」など

勧奨」は「かんしょう」と読み、よいこととしてそれを人にすすめる、という意味の言葉です。ほめてひきたてるという意味もあります。「退職勧奨」という言葉が浸透しているため、マイナスのイメージを抱く人もいるかもしれませんが、言葉そのものにネガティブな意味はありません。

奨励」も、ある物事を良いこととして人にすすめることをあらわし、「勧奨」とほぼ同じ意味の言葉です。読み方は「しょうれい」です。「奨」はほめる、すすめるという意味、「励」ははげむという意味があり、これらが組み合わさってできた言葉です。

「勧奨」と「奨励」は同義語ですが、「勧奨」は「奨励」よりも対象を限定してより積極的にすすめるときに使います。また、「奨励」は世の中のためになるからすすめる、「勧奨」はすすめる人にとって都合がよいからすすめる、というように「利益のありか」の違いで使い分けする傾向があります。ただしあくまでも傾向にすぎず、厳密な違いがあるわけではないことに注意が必要です。

対義語は「鎮静(ちんせい)」「鎮撫(ちんぶ)」など

「鼓舞」の対義語には、「鎮静」や「鎮撫」などがあります。
鎮静」は、高ぶった気分や騒ぎなどをしずめて落ち着かせるという意味の言葉です。「鎮静薬」という言葉は広く知られているでしょう。「鎮撫」は暴動や反乱などをしずめ、人々の気持ちを上向かせるようになだめるという意味です。

いずれも、気持ちを盛り上げ奮いたたせるという意味の「鼓舞」とは反対の意味で使います。

【鎮静:ちんせい】1 騒ぎや高ぶった気分などを、しずめ落ち着かせること。また、しずまり落ち着くこと。「狂乱物価の鎮静をはかる」「暴動を鎮静する」2 薬物などによって神経の興奮をしずめること。「鎮静薬」

【鎮撫:ちんぶ】反乱や暴動などをしずめて、民を安心させること。「騒ぎ立つる人々を―する内に」〈鉄腸・花間鶯〉
〔類語〕鎮圧、鎮定、平定、制圧、鎮める、平らげる

鼓舞がつく言葉「鼓舞器官(こぶきかん)」「鼓舞激励(こぶげきれい)」

鼓舞器官」は光や熱などの刺激に反応し、神経を興奮させる役割のある器官を指します。さまざまな動物が持ち、活動の活発さを決めることが多いとされています。

「鼓舞激励」は相手を励まし元気づけ、気持ちを奮いたたせる意味の言葉です。「鼓舞」も「激励」も相手を励まし奮いたたせるという意味があるため、それらの言葉を重ねることで意味を強調させています。「鼓舞」より、さらに強く励ますニュアンスを出したいときには、「鼓舞激励」を使いましょう。

自分を「鼓舞」してモチベーションを高めよう

「鼓舞」とは、励まし気持ちを奮いたたせる意味の言葉です。戦の際に鼓を打って出陣する兵士の士気を高めていたという由来を知ることで、よりいっそう言葉の理解が深まるはずです。

誰しも頑張らなければいけない局面を迎えることがあるでしょう。そして、それでもやる気が出ないこともあります。そんなときには、自分自身を「鼓舞」して気持ちを盛り上げましょう。想像以上の力を発揮することができるかもしれません。

鼓舞

写真・イラスト/(C)Shutterstock.com

(引用すべて小学館『デジタル大辞泉』より)

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