「襟巻蜥蜴」の市場価格は幅が広め
「襟巻蜥蜴」は主に爬虫類専門店やイベントなどで購入できます。市場価格にはばらつきがあり、8,000円〜5万円と幅が広めに設定されています。
特に襟巻部分が大きいオーストラリア出身の個体は高値がつきやすいです。幼体であれば安価で購入できることがありますが、幼体からの飼育は初心者には難易度が高いため、値段だけで判断しないほうがいいでしょう。
「襟巻蜥蜴」の飼育方法
「襟巻蜥蜴」は家庭で飼育できますが、飼育の難易度は高めです。「襟巻蜥蜴」を飼うと決めたら、正しい飼育環境の整え方や餌のあげ方などを学んでおきましょう。
「襟巻蜥蜴」は病気にかかることもあるため、健康面に関する知識も必要です。ここでは飼育環境や餌、病気や複数飼育の注意点など、「襟巻蜥蜴」を飼育する際のポイントをわかりやすく解説します。
「襟巻蜥蜴」の飼育環境や餌
野生の「襟巻蜥蜴」は木の上で生活する習性があるため、家庭での飼育環境も同様に整えるのが好ましいです。例えば、枝木を置いて飼育ケースの中を立体的にする方法があります。
体長が60cm〜90cmと大きいため、餌を食べられるくらいの広さを確保することも大切。寒い季節にはエアコンやヒーターを活用し、温度が20度を下回らないように工夫しましょう。
なお、「襟巻蜥蜴」の弱点は乾燥です。乾燥は脱皮に悪影響を与えることがあるため、定期的に霧吹きをして湿度を調整しなければいけません。湿度の理想的な目安は70%前後です。ただし、霧吹きの刺激は「襟巻蜥蜴」にとってストレスとなるため、直接当たらないように気をつけましょう。
「襟巻蜥蜴」の餌には、主食としてコオロギや食用マウス、副食としてバナナやリンゴなどの果物を用意します。ミルワームを主食にするケースもありますが、コオロギや食用マウスよりもカルシウムが少ないため、おやつとして与えるのが無難です。
「襟巻蜥蜴」は静止している水を認識できないため、エアレーションなどで水に流れをつけて水分補給させましょう。
病気や複数飼育に注意
「襟巻蜥蜴」が属するトカゲ亜目の疾患には未知の病気があります。飼育環境の問題やストレスによって免疫機能が低下すると、細菌感染を起こしたり、さまざまな器官に腫瘍が発生することもあります。
または発作や旋回運動などの神経症状が見られることもあり、これらは栄養不良や感染、中毒などによって引き起こされます。「襟巻蜥蜴」が病気にかからないようにするために、まずは適切な飼育環境を整える必要があるでしょう。
「襟巻蜥蜴」は臆病な性格のため、複数で飼育するよりも単独での飼育が推奨されます。繁殖のためにオスとメスの襟巻蜥蜴を飼育するケースもありますが、初心者にとっては難易度が高いため、控えるのが無難でしょう。
「襟巻蜥蜴」はかつてブームになった生き物
「襟巻蜥蜴」の読み方は「えりまきとかげ」で、トカゲの一種のことです。かつてはテレビCMに起用され、「襟巻蜥蜴」をモチーフにしたおもちゃが販売されるほど大きなブームとなりました。
特徴的な首元の襟巻には、威嚇や求愛行動などの役割があります。攻撃的な一面がありますが、大人しい性格のため家庭での飼育も可能です。ただし、飼育する際はケージの形状や餌のあげ方、病気などの正しい知識が求められます。
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