「虎杖」の意味や読み方とは?
まずは「虎杖」の意味や読み方、名前の由来など、基本的な知識からチェックしていきましょう。
意味や読み方
「虎杖」は「イタドリ」と読み、タデ科の植物のひとつで、道端や土手など、比較的身近な場所で見ることのできる多年草です。多年草というのは、複数年にわたって開花・結実のサイクルを繰り返す植物のグループです。
茎には節がたくさんあり、楕円〜ハート形の葉を持ち、8月から10月にかけて白い花を咲かせます。種は風に運ばれ、アスファルトの隙間からでも発芽するほど、繁殖力は旺盛。深い地下茎を持ち、駆除に苦労している話もよく耳にする、強靭な雑草です。
名前の由来
「虎杖」の名前の由来は諸説あります。節に虎の縞模様のような柄が見られるから、という説や、葉に咳止めや止血の効果があるとされ、「痛みを取る」から「イタドリ」と名付けられたという説も。このような理由から「イタドリ」の漢字表記は「虎杖」のほかに「疼取」とされることもあります。
どんな効能がある?
「虎杖」の葉には咳止めや止血効果がありますが、根にはまた別の効果も。晩秋から冬にかけて採取して乾燥させた根は生薬にも利用され、「虎杖根(コジョウコン)」と言います。利尿効果があり、特に膀胱炎や膀胱結石の治療に効果があるとされていますが、他にも、便秘やリウマチ、消化不良、婦人病、喘息などにも、幅広く使われます。江戸時代には「虎杖」の根茎を甘草と一緒に煎じて、夏の飲み物としていたようです。この場合、渇きを取るという効果が期待されていました。
「虎杖」の花言葉とは?
葉や根が生薬として使われる「虎杖」ですが、夏から秋に小さな白い花を咲かせ、花言葉も存在します。ここでは、「虎杖」の2つの花言葉を紹介しましょう。
回復
「虎杖」の葉には止血効果があり、「疼取」とも表されるように痛みを取ることから、「回復」という花言葉が付けられたと考えられています。