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2023.12.17

【草鞋虫】は実は虫ではなく動物!? 知っておきたい〝ダンゴムシ〟との見分け方

 

「草鞋虫」とは等脚目ワラジムシ科の甲殻類の総称です。平たい紡錘形の外見が草鞋に似ていることから、この名前がつけられました。虫という文字が入っていますが、昆虫ではなくて動物に分類されます。本記事では「草鞋虫」の読み方、生態、駆除の仕方などを解説します。

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「草鞋虫」とは等脚目ワラジムシ科の甲殻類の総称

草鞋虫」は虫という名前がついていますが、等脚目ワラジムシ科の甲殻類の総称で動物に分類される生き物です。

【草鞋虫:わらじむし】等脚目ワラジムシ科の甲殻類の総称。
落ち葉などの間などにすむ。
体長約1センチ、平たい紡錘形で体節が並び、灰褐色。
おめむし。ぞうりむし。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

草鞋虫

草鞋虫」の体長は1センチ前後で、背面は甲羅で覆われており、灰褐色や暗褐色をしています。日本全国に生息していて、落ち葉や家屋の周辺の石の下など湿ったところを好みます。見たことがないという人はおそらくほとんどいないでしょう。

「草鞋虫」の読み方やダンゴムシとの違い
  1. 「草鞋虫」の読み方は「わらじむし」
  2. ダンゴムシとの違い

「草鞋虫」の読み方は「わらじむし」

「草鞋虫」の読み方は「わらじむし」です。「草鞋虫」という名前は紡錘形をした姿形が草鞋(わらじ)に似ていることからつけられました。ぞうりにも似ていることから「ぞうりむし」とも呼ばれています。「おめむし」という呼び方も一般的です。

この他にもトイレの近くによく生息しているので、「便所虫」という、あまりうれしくない呼び方をされることもあります。

ダンゴムシとの違い

草鞋虫」とダンゴムシは同じ等脚目に分類され、見た目も似ていますが違いもあります。この2種類の見分け方は簡単で、刺激を与えた時に丸くならないのが「草鞋虫」、丸くなるのがダンゴムシです。

体に光沢がないのが「草鞋虫」、光沢があるのがダンゴムシという違いもあるので、さわらなくても見分けることができます。また石や鉢をどかした時にすばやく逃げるのが「草鞋虫」、すぐには逃げないので、簡単に捕獲できるのがダンゴムシという違いもあります。

「草鞋虫」の生態

草鞋虫」はもともとはヨーロッパ原産の生き物で、世界中で約1500種類いるといわれています。日本に生息していると確認されているのは約100種類です。

草鞋虫

炭酸カルシウムを含有している甲羅のような外骨格を備えていて、14か所の体節があり、胸から腹にかけて1対ずつ、合計14本の足を持っています。またおしりの部分には、尾肢(びし)と呼ばれる突起が2本あります。

「草鞋虫」の分類と特徴

草鞋虫」は等脚目ワラジムシ科の甲殻類に分類される生き物です。日本全国に生息していますが、関東以北に多く生息しています。繁殖期は春と秋の2回あり、一度に約40個の卵を産み、雌の腹部の育房の中で孵化して約90日で成虫になります

枯れ葉の下や石の下などの湿った場所を好み、夜になると動き回る夜行性の生き物です。夜に活動するのは鳥やトカゲ、カエル、ムカデなどの天敵から身を守るため、そして日光による水分の蒸発を防ぐためといわれています。主な食べ物は腐りかけた植物です。

害虫?それとも益虫?

「草鞋虫」は害虫なのか、益虫なのかは、判断の基準によって分かれます枯れ葉などの植物を食べることによって土を耕してくれるという点では益虫といえるでしょう。しかし、園芸植物の根を食べることもあるため、園芸害虫とされています。

また虫嫌いの人からは見た目から不快害虫とされており、「草鞋虫」専用の殺虫剤も発売されています。その一方で両生類やは虫類の餌として販売されており、カルシウムを豊富に含む有用な生き物として扱われる場合も少なくありません。捕獲して専用のケースで飼育している人もいます。

「草鞋虫」の予防と駆除の3つの方法

園芸を趣味としている人にとって、「草鞋虫」は害虫となります。大切に育てた植物を「草鞋虫」に食べられないようにするためには、繁殖しないように予防することが大切です。繁殖してしまった場合には駆除しなければなりません。予防方法と駆除方法の主なものは以下です。

草鞋虫

1.換気と除湿をこまめにする
2.庭や玄関を掃除する
3.駆除剤で対策する

それぞれ詳しく解説しましょう。

換気と除湿をこまめにする

草鞋虫」を屋内に侵入させないようにするためには、じめじめとした湿った場所を作らないことが大切です。特に湿気が溜まりやすい床下には換気口を設置する、ファンで送風して乾燥させるなど、換気と除湿をこまめにしましょう。

手間がかからない手軽な方法としておすすめなのは、除湿効果のある炭を置くことです。また家の外壁と地面のすきま、窓のサッシのすきまなど、侵入経路をふさぐことも有効でしょう。

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