庭や玄関を掃除する
「草鞋虫」は枯れ葉や落ち葉などの腐った植物が好物のため、庭や玄関を掃除して、落ち葉や枯れ葉を取り除いて生息しやすい場所をなくすとよいでしょう。「草鞋虫」は花が咲いたあとの花がらも大好きなので、花がらを取り除いて掃除します。
プランターや鉢植えもこまめに移動して、湿った場所を作らないようにします。庭の表面を風通しよくすることで、繁殖を防ぐことも期待できるでしょう。
土を掘り返して、内部の湿った土を乾燥させる方法も有効です。排水溝も枯れ葉や落ち葉、草が溜まらないようにこまめに掃除して、水はけの良い状態をキープしましょう。
駆除剤で対策する
予防対策を行っても繁殖してしまった場合には、駆除剤で対策しましょう。駆除剤はさまざまなタイプのものが販売されています。家の周辺の「草鞋虫」を駆除する場合や室内への侵入を防止するには粉剤が適しています。
姿を見かけた時に迅速に駆除するならば、エアゾールタイプがおすすめです。室内に侵入してしまった「草鞋虫」をまとめて駆除するには、くん煙剤やくん蒸剤を使います。使用する場所や駆除の方法に合わせて、適した駆除剤を選んでください。
「草鞋虫」の読み方と生態を知って正しく予防しよう
「草鞋虫」とは等脚目ワラジムシ科の甲殻類の総称で、読み方は「わらじむし」です。姿形が草鞋に似ていることから、この名前がつきました。虫という名前がついていますが、動物に分類されます。別の呼び方は、おめむし、ぞうりむし、便所虫です。
虫嫌いの人からは見た目から不快害虫とされ、園芸植物を食べることから園芸害虫ともされていますが、両生類やは虫類の餌として有用な生き物ともされています。
じめじめした湿ったところが好きなので、予防をするにはこまめに掃除すること、風通しをよく湿った環境を作らないことが有効です。「草鞋虫」の生態を知って、正しく予防してください。
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