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2024.03.17

「お大事になさってください」の正しい使い方。例文や言い換え、英語表現を紹介

 

「お大事になさってください」や「お大事に」は、普段の生活でも職場でもよく使う表現のひとつ。病気や怪我をした相手を気遣う言葉ですが、誰に対しても使ってよいわけではありません。ビジネスシーンで使うには少し注意が必要です。そこで本記事では、「お大事になさってください」の正しい意味や使い方、他の言い回しをご紹介します。

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いたわりを表す「お大事に」の本来の意味

お大事になさってください

はじめに「お大事に」という言葉について説明しましょう。

「お大事に」の本来の意味

「お大事に」の「大事」は、「重大な事柄」や「大変なこと」「大切」などを意味します。相手の体調不良を「大変なこと」として捉え、「治療や休養をして早く治りますように」という願いのこもった言葉です。

「お大事に」はお見舞いのときや、病院で診察を受けた際によく使われます。ただし、相手の症状が軽い場合に使われる言葉で、命にかかわる重い病気や怪我の場合は「養生なさってください」や「静養なさってください」が一般的です。

また「お大事に」という言葉はあくまでも一時的な風邪や軽い体調不良の場合に使います。「お大事に」はかなりカジュアルな言葉のため、同僚や友達、身内、家族にふさわしい言葉でしょう。

おだいじ‐に【御大事に】
[連語]相手の体をいたわる心持ちを表すあいさつの言葉。「どうぞ、お大事に」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「お大事になさってください」の省略形でもある

「お大事に」は、「お大事にしてください」や「お大事になさってください」の省略形でもあるため、使うときは注意が必要です。いわれて嫌な気持ちになる人はほとんどいませんが、違和感を覚える人はいることでしょう。

相手が上司や目上の人であれば「お大事に」ではなく、「どうかお大事になさってください」といった完結した敬語表現を使います。

「お大事になさってください」の使い方と例文

お大事になさってください

それでは「お大事になさってください」の意味や使い方、またビジネスシーンでも使える例文をご紹介します。

病気や怪我をした相手を気遣う表現

「お大事になさってください」も「お大事に」と同様に、病気や怪我をした相手をいたわる表現です。ビジネスシーンでは「お大事に」ではなく、「お大事になさってください」を使います。

「なさる」は「する」の尊敬語で、「ください」と丁寧語で終わっているため、立場や年齢が上の人に使っても失礼にはなりません。似た表現に「お大事にしてください」がありますが、「する」+「ください」と丁寧語ではあるものの尊敬の意味は含まれないため、目上の人には失礼にあたることも。

日頃から付き合いがあり近い関係であれば構いませんが、相手が取引先だったり上司の家族だったりする場合は、「お大事になさってください」が無難でしょう。「どうぞ」や、「くれぐれも」「なにとぞ」を前につけるとより丁寧です。

上司や目上の人、上司の家族に使う

先述したように「お大事になさってください」は上司や目上の人、上司の家族を気遣う言葉として最適です。相手が体調をくずしている場合は、直接連絡したり電話したりするのは難しい場合もあるでしょう。そういった場面でも、メールや手紙で気遣いの言葉を伝えると好印象です。

上司の家族に使う場合、たとえば「奥様にお大事になさってくださいとお伝えください」という表現を使います。

ビジネスシーンで使える例文

ビジネスシーンで使える例文をいくつかご紹介しましょう。

病気や怪我をした相手に使う例文

【例文】
・1日も早いご回復をお祈りしております。どうぞお大事になさってください。
・寒い日が続きますが、くれぐれもお大事になさってください。

相手の家族に使う例文

ご家族が体調不良だと聞いたときなど、直接伝えられないときには伝達をお願いする使い方もあります。

【例文】
・お母様がお身体をくずされたとお伺いしました。どうぞお大事になさってくださいとお伝えください。
・お子さまのご様子はいかがでしょうか?どうぞお大事になさってくださいとお伝えください。部長も無理をなさらず、ご自愛ください

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