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2021.10.12

〝お渡しする〟の正しい使い方とは?間違った使い方も併せてご紹介

「渡す」の敬語表現〝お渡しする〟は、ビジネスシーンで使用することが多い言葉でもありますよね。正しく使えていますか?今回は「お渡しする」の正しい意味や使い方、言い換え表現などをご紹介します。

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【目次】
「お渡しする」の意味とは?
使い⽅を例⽂でチェック
「渡す」の間違った使い方
類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?
「渡す」を含む語
英語表現とは?
最後に

「お渡しする」の意味とは?

ビジネスシーンだけでなく、日常でも頻出の「お渡しする」という言葉ですが、時々語尾の「する」「いたします」などの表現を迷われる方もおられるのではないでしょうか。言い換えの表現・類語・英語など含めて紹介します。

渡す

意味

「渡す」とは「自分の手から相手の手に渡す」「持ち物や権利を、相手に与える」という意味があります。その敬語表現として「お渡しする」を使いますが、接頭語「お」を「渡す」につけた言葉です。この「お」をつけることで、「渡す」という自分の行為をへりくだって相手に敬意を表現するので、謙譲語となります。

使い⽅を例⽂でチェック

それでは、「渡す」の敬語の使い方を3種類、例文にして紹介しますので一緒に確認してみましょう。

渡す

1:「資料は後ほど、お渡しします」

こちらの例文では「渡す」に謙譲語の「お」と丁寧語の「します」を組み合わせています。謙譲語は自分の行為を自分よりも立場が上の人にへりくだる時に使い、丁寧語と似た表現になることも。上司や目上の人に対して使うことが可能です。

2:「お帰りの際に、記念品をお渡しいたします」

「お渡しいたします」は謙譲語の「お」と、「する」の丁重な表現である「いたす」を使用しています。丁重語は謙譲語の一種ではありますが、種類の違う敬語なので、二重敬語にはなりません。ですので、安心して使えます。

3:「あらかじめお渡し申し上げた札と、引き換えとなります」

「渡します」とより丁寧な敬語表現すると「お渡し申し上げる」となります。謙譲語「お」と補助動詞「申し上げる」を活用しています。補助動詞は謙譲語ではないので、二重敬語にはなりません。けれども、「言う」の謙譲語も「申し上げる」を使うので、誤解を招かないために使用を控える方もいるようです。

「渡す」の間違った使い方

「お渡しさせていただく」は正しいように見えて、二重敬語で間違った使い方となります。接頭語の「お」も「させていただく」も、どちらも謙譲語なので気をつけましょう。

類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?

「お渡しする」の他にも言い換えることのできる敬語があります。3つ紹介しますので、参考にしてみてください。

渡す

1:提出する

「渡す」は書類や資料を相手に差し出すことを指しますので、「提出する」に言い換えることが可能です。「提出」に接頭語「ご」を付けることで敬語になります。

例文:添付書類を記入の上、期限までにご提出をお願いいたします。

2:送る/送付

今は手渡しするのではなく、資料や画像をメールや郵便を使って、渡すことも多いですね。この場合は「送る」「送付」を活用します。「送る」「送付」を敬語にする場合は、「~せていただく」という相手を立てる謙譲表現をつけます。もしくは「お送りする」「ご送付いたします」など接頭語をつけて表します。また「送付」の方が「送る」よりも固い表現のため、取引先や目上の人に使用する場合には適切といえるでしょう。

例文1:先日、お送りした資料をご覧ください。
例文2:履歴書を、送付させていただきます。

3:届ける

先方へ何かを渡すことの表現に「届ける」があります。こちらを丁寧にする場合、接頭語「お」をつけて「お届けする」となります。または謙譲語「いたします」と合わせて「お届けいたします」と使用します。

例文:お中元をお届けする。

4:郵送する

何かを郵便で送って渡す場合には、「郵送する」に言い換えられます。こちらも頭に「ご」を付けることで、尊敬語・謙譲語となります。

例文:貴重な資料を、ご郵送くださりありがとうございました。

5:お譲りする/譲渡する

「渡す」の中には、物を単純に渡すという意味以外にも、譲渡を意味する「受け渡す」も含まれています。尊敬語にする場合「譲られる」「お譲りになる」となります。また、熟語「譲渡」を使用する場合は「譲渡いたします」となります。

例文1:社長が次期社長に、席をお譲りになる。
例文2:権利を譲渡いたします。

「渡す」を含む語

「渡す」を含んだ言葉はたくさんありますので、併せて確認しておきましょう。

渡す

「手渡す」

こちらは重要な書類などトラブルを避けるため「手渡しで必ずお願いします」とお願いすることがあるように、使用頻度の高い表現となります。

「渡し済み」

すでに物が渡し終えている時の表現となります。例えば、相手に確認を取る際に「資料はお渡し済みでしょうか」と使用できます。

「引き渡す」

「自分の手元にある物やいる人を他人の手元に渡すこと」を「引き渡す」と表現します。この表現は、「荷物を引き渡す」といった物に対してだけでなく、幼稚園や学校にいる子供を「親に引き渡す」といった使い方もします。

「受け渡す」

「受け渡す」は「引き渡す」と似た表現で使用されますが、荷物や所有物にのみ活用されます。また、名詞形の「受け渡し」はよく目にする単語ではないでしょうか。

「譲り渡す」

「譲る」は「無償」で自分の所有物や権利、地位を他人に与えるという意味になり、「渡す」とあわさると「自分のものを他人にわたすこと」の表現となります。

また熟語「譲渡」は使用頻度が高い語です。

「明け渡す」

「退いて、その場を他の人に渡す」という意味が「明け渡す」にはあります。「家を明け渡す」「大統領の座を明け渡す」といったように、物にも地位や立場を渡す時にも言い表します。

英語表現とは?

英語にも「渡す」の表現がいくつかあります。覚えて使ってみましょう。

PassPlease pass me the paper(その書類を取ってください)

HandMy boss handed me this documents(上司からこの書類を渡されました)

GiveGive me that pencil,Please? (そこのペンを取ってもらえる?)

このような表現が可能です。ただし「give」は「pass」よりも口語的な表現となるので、失礼に受け取られることもあるので、相手を選んで使う必要があります。

最後に

今回は「渡す」という敬語表現を見てきました。日常生活では「渡す」という言葉はよく使いますね。特にビジネスシーンでは、上司や目上の方、お客様などに書類や物をお渡しする機会が多いのでは?この記事を参考に、自然に活用できるようになりましょう。

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