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WORK 漢字クイズ

2026.01.02

「知己」←正しく読める?意味と読み方を知って適切に使おう

「知己」とは自分をよく理解してくれる友人や親友、知人をあらわす言葉です。由来は中国の「史記」にあるとされています。日常会話ではあまり使われませんが、表現に奥行きが生まれる含蓄のある言葉です。今回は「知己」の意味や由来、正しい使い方について詳しく解説します。

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「知己」とは自分を理解してくれる友人、知人のこと

一見すると簡単そうなのに正しく読むのが意外に難しい、「知己」。日頃の会話にはあまり出てこない言葉のため、どう読めばいいかわからない人も多いでしょう。

「知己」の正しい読み方は?

「知己」の「己」は自己の「己」と同じ文字なので、「じこ」と同じように「ちこ」と読んでしまいそうになります。でも、スマホやパソコンで平仮名で「ちこ」と入力しても「知己」とは出てきません。

さて、何と読むのでしょうか?

知己

正解は……【ちき】でした!

「知己」の意味

【知己】1 自分のことをよく理解してくれている人。親友。「この世に二人とない知己を得る」2 知り合い。知人。「知己を頼って上京する」

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「知己」は「ちき」と読み、自分をよく理解してくれる友人や、知人を意味する言葉です。

言葉の由来を踏まえると、知人であっても単なる知人ではなく「自分のことをよく知ってくれている知人」に対して使用する方が適切です。シンプルに知人と表現するよりも、相手への敬意を含んでいる点が特徴です。

難しい漢字を使用しているわけではありませんが、日常的に耳にする言葉ではないため、読み方、意味ともに自信をもって答えられる人は少ないかもしれません。

「知己」と同じような意味をもつ類語には、下記のようなものがあります。

〔類語〕面識、顔馴染み、顔見知り、馴染み、幼馴染み、昔馴染み、知人、知り合い、知音、存じ寄り、隣人、旧友、旧知、旧識、故人、故旧、古馴染み、幼友達、竹馬の友、知る辺、近付き

由来は中国の「史記」

「知己」は、司馬遷が書いた古代中国の歴史書「史記」に由来する言葉です。簡単に逸話をご紹介します。

春秋時代末期の人物である豫譲(よじょう)は、晋の政治をつかさどっていた人物に仕えましたが、能力を認められることはありませんでした。そんな不遇の時代を経て、はじめて豫譲の実力を認め重用してくれたのが、伯爵の地位にいた智伯(ちはく)です。智伯は早くから豫譲の才能を見抜き、国士として登用しました。

しかし智伯は戦場で敗れ、無惨な死を遂げます。智伯に逃してもらった豫譲は、智伯の命を奪った人物への復讐を誓うのですが、そのときに言ったとされる言葉が「士は、自分を知ってくれる人(知己)のために命を投げ出す」というものです。

このときの豫譲による、自分を認めてくれたリーダーへの感謝と敬愛を込めた決意の言葉がもとになって、「知己」は自分をよく知ってくれている友人や知人をあらわすようになったとされています。

「知己を得る」と「知遇を得る」の違い

知己を得る」とは、自分のことをよく理解してくれる親友を得るといった意味で使う言葉です。一方、「知遇を得る」とは、人格や能力を評価され手厚い待遇を受けるという意味です。「このような知遇を得られたことを、光栄に思います」といった使い方をします。

「知己を得る」の例文

・この度、新部署に移ることになりましたが、これまでの経験を通じて多くの知己を得ることができました。心より感謝申し上げます。
・彼女は若くして独立しましたが、業界の重鎮から知己を得ることができ、事業を一気に軌道に乗せました。

「知遇を得る」の例文

・この度の要職は、ひとえに〇〇会長から知遇を得ることができたおかげであり、身の引き締まる思いです。
・駆け出しの頃から、専門分野の第一人者である教授から知遇を得る機会に恵まれ、深く感謝しております。

似ている言葉であるため、2つを混同して使用してしまうケースが散見されます。ですが、まったく別の意味をあらわす言葉なので、誤用すると伝えたい意味が通じなくなってしまいます。

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「知己を得る」と「知遇を得る」は、まったく別の意味をあらわす言葉です。間違えないように注意しましょう。

【例文付き】「知己」の正しい使い方

「知己」は自分を理解してくれている友人や知人を意味する言葉です。自分の気持ちや考え方を理解してくれているというニュアンスも含みます。知人に対して使う場合も、付き合いが浅くお互いによく知らない間柄にではなく、それなりに自分の人となりなどを理解してくれている相手に使う方が適切です。

知己

ここからは、実際に「知己」を使った例文をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

【例文】

・彼は私の20年来の【知己】です
・彼女とは出会ってすぐに意気投合し、まるで10年来の【知己】のような間柄になった
・充実した学生生活を経て、かけがえない【知己】を数多く得ることができた
【知己】を得たいのであれば、まずは自分から相手に心を開いてみよう

【実際のエピソード】「知己」に関する成功談・失敗談

「知己」の体験談には、どのようなものがあるのでしょうか?ビジネスシーンにおいて、「知己」に関して何かしらの気づきや学びを得た実際のエピソードを紹介していきます。

【episode1】感謝状で「知己」を使い成功した経験

セミロングの女性のシルエット

Sさん(管理職、43)

私が主導したプロジェクトが成功裡に終わり、貢献度の高かった主要クライアント数社に感謝状を送ることになりました。一般的な「ご厚情を賜り」ではなく、「貴社との長年にわたるご支援により、知己を得ましたことに心より感謝申し上げます」という文言を使いました。単なるビジネスパートナーではなく、深い信頼で結ばれた理解者であるというニュアンスがクライアントに伝わり、後日、先方の社長から「こんなに温かい感謝状は初めてだ」と直接お礼の電話をいただきました。形式的な関係を超えた感謝を伝える上で、「知己」が非常に有効な言葉であることを体感した経験です。

【episode2】「知己」の品格を損なった私の失敗談

セミロングの女性のシルエット

Kさん(管理職、38)

若手の頃、上司から「社内報に、あなたの趣味と関係のある著名人へのインタビューを載せたい。あなたの知己だと聞いたが、アポを取ってくれないか」と頼まれました。私は深く考えず、「はい、飲み友達なのでアポを取ります」と返事をしてしまいました。上司は少し顔を曇らせ、「『知己』という言葉を使うなら、安易な交友関係ではなく、専門的な知識や志を共有する相手を指すべきだ」とたしなめられました。この経験から、「知己」は言葉の品格を伴うため、軽々しい人間関係には使ってはいけないと深く反省しました。

「知己」の類語

自分をよく理解してくれている友人などに使う「知己」という言葉には、「相識」「お近づき」「知人」など、いくつかの類語があります。

知己

「知己」はややかしこまった表現であり、会話に用いるとやや固い印象を与えてしまうため、くだけた言い換え表現を覚えておくと便利ですよ。
ここからは、知己の類語3つをそれぞれ解説していきます。

似た意味を持つ3つの言葉
  1. 相識(そうしき)
  2. お近づき
  3. 知人

相識(そうしき)

「相識」はお互いに相手を知っていること、またその相手を指す言葉で、「知己」の類語の1つにあたる言葉です。お互いに相手を知っていることが重要であり、それなりに面識がある相手との関係性、またその人に使いましょう。「彼とは相識の間柄だ」というように使います。

「知己」と同様にややかしこまった表現であるため、日常会話ではなくある程度あらたまった場や、文章で使用すると良いかもしれません。

【相識】互いに相手を知っていること。また、その人。知り合い。「相識の間柄」

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