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2022.07.08

【触らぬ神に祟りなし】の正しい意味は?語源は?



「触らぬ神に祟りなし」は「余計な災いを避けること」を意味することわざです。ただし、意外と正しい意味を理解しないままに使用しているケースも少なくありません。そこで、本記事では「触らぬ神に祟りなし」の由来や語源、使い方、類義語などについて詳しくご紹介します。

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「触らぬ神に祟りなし」の意味は「余計な災いを避けること」

「触らぬ神に祟りなし」は余計な災いを避けることを意味します。「神に触れなければ、面倒事に巻き込まれない」ことを指すことわざです。

触らぬ神に祟りなし

【触らぬ神に祟りなし】さわらぬかみにたたりなし
その物事にかかわりさえもたなければ、災いを招くことはない。めんどうなことによけいな手出しをするな、というたとえ。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

ちょっとしたことだからと手を貸し、トラブルに巻き込まれてしまうことを避けるときに用いられます。「大きな力を持った神様だとしても、縁もゆかりもない人には危害を加えられない」という考えから、積極的に他人へ関わらず、災いを避けることを表現しているのです。

「触らぬ神に祟りなし」の由来は「御霊信仰」

「触らぬ神に祟りなし」は、「御霊信仰(ごりょうしんこう)」が由来です。「御霊信仰」とは、現世に不満を持ちながら亡くなってしまった人や不幸な最後を迎えた人の霊が「祟り神」となって災いをもたらすと考えた信仰です。

「御霊信仰」が持て囃された頃に「霊は祟りや災いをもたらすため、関知しない方がよい」という言い伝えが広がったことで、「触らぬ神に祟りなし」が誕生したとされています。

「触らぬ神に祟りなし」で表現されている神は、神仏のような絶対的な神ではなく、災いをもたらす怨霊や幽霊など、亡くなった人の霊魂のことです。

「触らぬ神に祟りなし」の語源は「尾張いろはかるた」

「触らぬ神に祟りなし」の語源は「いろはかるた」です。かるたは地方ごとにさまざまな種類があり、代表的なものでは江戸や上方などのかるたがあります。

「触らぬ神に祟りなし」の語源は「尾張いろはかるた」から取られており、他にも「桃栗三年柿八年」や「果報は寝て待て」など、一般的によく知られていることわざの語源として有名です。

「触らぬ神に祟りなし」の使い方と例文

「触らぬ神に祟りなし」は「トラブルを避けたいとき」と「自分から厄介なことに深入りし、関わらなくて済む問題を背負いそうなとき」の2つの場面で使えることわざです。

触らぬ神に祟りなし

しかし「具体的な使い方について分からない」と感じる方も多いかもしれません。ここでは、「触らぬ神に祟りなし」の具体的な使い方と例文をいくつかご紹介します。最適な使い方を身に付けるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

「触らぬ神に祟りなし」の使い方

「触らぬ神に祟りなし」は、トラブルを避けたいときに使うことわざです。

ここでいうトラブルとは「喧嘩を止めようとして八つ当たりされること」や「機嫌を損ねた同僚を励まそうとして、不条理に怒られること」などが挙げられるでしょう。このような目に遭わないように、可能な限り関わらないべきという教訓が示されています。

また、自分から厄介なことに深入りしてしまい、本来であれば関わらなくて済む問題を背負ってしまいそうなときにも使われます。たとえば「迷子を見つけて交番へ連れて行こうとしたが、誤解されて職務質問されてしまった」ときなどに使うことができるでしょう。

「触らぬ神に祟りなし」の例文

ここでは、「触らぬ神に祟りなし」の例文をいくつかご紹介します。

【例文】
・部長は最近、奥さんと喧嘩して機嫌がよくないらしい。そのため【触らぬ神に祟りなし】と周囲に近づく人はあまりいない
・課題を解決するアイデアが閃いた。しかし【触らぬ神に祟りなし】で様子を見てから提案することにした

「触らぬ神に祟りなし」の4つの類義語

「触らぬ神に祟りなし」とその類義語の違いを理解することで、使い方がより分かりやすくなります。「触らぬ神に祟りなし」の類義語は次の4つです。

触らぬ神に祟りなし

・当たらぬ蜂には刺されぬ
・君子危うきに近寄らず
・参らぬ仏に罰は当たらぬ
・触り三百

類義語ごとのニュアンスの違いを例文を挙げて解説します。それぞれの言葉を状況ごとに使い分けるための参考にしてみてください。

【類義語1】当たらぬ蜂には刺されぬ

「当たらぬ蜂には刺されぬ」は、「触らぬ神に祟りなし」の類義語のひとつです。「当たる」は「関わる」の意味で使われています。

つまり、自分から関わらなければ、蜂には刺されないことを表現しています。転じて、「自ら災難を招くことをしなければ自分に害はない」のような意味合いで使われる消極的な表現です。

【例文】
・ここでうっかり発言したらやりたくない作業を押し付けられそうだ。ここは【当たらぬ蜂には刺されぬ】でいよう
・【当たらぬ蜂には刺されぬ】の言葉があるし、この件は見て見ぬ振りでやり過ごすのが良さそうだ

【類義語2】君子危うきに近寄らず(くんしあやうきにちかよらず)

「君子危うきに近寄らず」の「君子」とは、古代中国の位が高い人を指します。これは、位が高く賢明な人は初めから危険を感じる人物や場所に近づかないことを意味します。

つまり「自分自身を守れるのは自身の行動だけである」ことを表し「触らぬ神に祟りなし」と比較すると、主体的なニュアンスを伝える場合に使われる場合が多いでしょう。

【例文】
・危険な人には近づかない、【君子危うきに近寄らず】の教えを守ろう
・怪しい話を信じては失敗を繰り返す人には、【君子危うきに近寄らず】の教えを伝えたい

【類義語3】参らぬ仏に罰は当たらぬ

「参らぬ仏に罰は当たらぬ」は「お参りに出かけず仏様から距離を置いていれば、 ご利益もないかわりに罰を与えられることもない」ということを意味します。「触らぬ神に祟りなし」と同じような意味を表現したい場合に使用します。

【例文】
・良かれと思って手を貸しても、人によっては余計なお世話と捉えられることもある。【参らぬ仏に罰は当たらぬ】というし、何もしないほうが自分のためだ

【類義語4】触り三百(さわりさんびゃく)

「触り三百」は余計なことに関わると三百文の損をすることを表現しています。三百文は江戸時代のお金の単位ですが、現在の価値に換算すると数千円程度です。

少し痛い出費といえるでしょう。こちらも「触らぬ神に祟りなし」と同じような意味を表現したい場合に使用します。

【例文】
・諍いを仲裁したばかりに自分も巻き込まれて嫌な気分になる。これぞ【触り三百】だ

まとめ

捉え方によっては、薄情なイメージが連想される「触らぬ神に祟りなし」のことわざ。しかし、無用なトラブルが身に及ばないよう余計な手出しや口出しをしない処世術のひとつです。

触らぬ神に祟りなし

また「目先の利益にばかり気を取られ、リスクを見失わないように注意する」や、「リスキーな賭けはするな」という戒めの意味でも使えます。

今回ご紹介した使い方や例文、類義語などを参考にして、「触らぬ神に祟りなし」を正しく使えるようにしておきましょう。

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