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LIFESTYLE雑学

2022.06.29

【多勢に無勢】とはどういう意味? 自分が大人数側のときにも使える?



「多勢に無勢」とは対立する人が多くて勝ち目がないことを指すことわざです。今回は、「多勢に無勢」の詳しい意味や由来、例文をご紹介します。類語や言い換えで注意するポイント、対義語も解説しているため、正しく言葉を理解したい方はぜひ参考にしてください。

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「多勢に無勢」のことわざの基礎知識

「多勢に無勢」の読み方は「たぜいにぶぜい」です。「多勢に無勢」という言葉は戦国ドラマなどでよく使われており、ビジネスシーンや日常会話で使うケースもあるため、聞いたことがある人も多いでしょう。

多勢に無勢

はじめに、「多勢に無勢」という表現の詳しい意味や語源・由来、関連する「多勢に無勢、雉と鷹」、使い方・例文などについて、詳しくチェックしていきましょう。

相手が多人数で勝ち目がないこと

【多勢(たぜい)に無勢(ぶぜい)】
相手が多人数なのに対して少人数なので、勝ち目がないこと。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「多勢に無勢」とは、「相手が多人数で、こちらに勝ち目がないこと」を指すことわざです。

「多勢」とは「大勢」と同じ意味で、たくさんの人という意味があります。「無勢」とは勢力が弱いことや人数が少ないことを表現する言葉です。多人数の相手に向かって少人数で対抗しようとしても、勝ち目がないと伝える場合に使います。

使い方で注意が必要なポイントは2つあります。1つ目は自分達のグループが多勢にあたる場合には使わないことで、2つ目は権力などの関係で少人数であっても無勢側が勝利するようなケースでは使用しないことです。

自分のいるグループのほうが人数が少ないうえに、パワーバランスで見ても不利だと感じるような状況で使いましょう。

「多勢に無勢」の語源・由来

「多勢に無勢」という言葉は、主に軍議などのときに使われていました。古くは源平の戦いなどが書かれた『平家物語』や、承久の乱について書かれた『承久記』、足利尊氏と後醍醐天皇の争いについて書かれた『太平記』などさまざまな書物で使われています。

戦があったときに、相手の兵の数などで勝敗が分かれていました。そのため、兵の数を確認して勝てそうかどうか判断していたことが由来になっています。

「多勢に無勢、雉と鷹」

「多勢に無勢」を使う際に、「多勢に無勢、雉と鷹」という言い回しをする場合があります。読み方は、「たぜいにぶぜい、きじとたか」です。

「雉と鷹」は、雉の天敵である鷹と並べることで弱者と強者を例えています。「多勢に無勢」と合わせて使うと、相手のほうが多くて勝ち目がないという意味に、さらに力量的にも圧倒的に不利だと強調する表現です。

「多勢に無勢」の使い方・例文

「多勢に無勢」の使い方や例文もチェックしていきましょう。

先述のとおり、「多勢に無勢」とは自分たちのほうが敵対する相手よりも人数が少なくて不利であるときに使います。「多勢に無勢」の例文は以下のとおりです。

【例文】
【多勢に無勢】だ。なにか策を考えなければならない。
・新しい案のほうが良いアイデアだと思ったが、ほかの人たちが従来の案を支持していたので【多勢に無勢】で違う案になってしまった。
・彼は自分の考えを信じていたが、【多勢に無勢】で否定されてしまった。

このように例文を確認し、どのように使えばいいのか理解しましょう。

「多勢に無勢」の類語と対義語

ひとつの言葉だけではなく関連する言葉もあわせて覚えることで、言葉の表現力を高められます。「多勢に無勢」と言い換えられる類語と、反対の意味を持つ対義語は、以下のとおりです。

多勢に無勢

多勢に無勢の類語】
「八方塞がり」「衆寡敵せず」「寡は衆に敵せず」「打つ手がない」「大勢に手なし」「数の論理」「話にならない」

【多勢に無勢の対義語】
「少数精鋭」「寡を以って衆を制す」

言い換えの際には自分が伝えたい内容と同じような意味の言葉を選ぶ必要があります。「多勢に無勢」と言い換えが可能な類語と言い換えで注意するポイント、また対義語について、一緒にチェックしていきましょう。

「多勢に無勢」の類語

「多勢に無勢」の類語の例とその意味は以下のとおりです。

【類語1】八方塞がり(はっぽうふさがり)

苦しい場面で挽回の手が見つからないこと。絶望的な状況にあることを表現する。

【類語2】数の論理(かずのろんり)

少数派との協議を重視したり意見を取りまとめたりせず、多数決で結論を出そうとすること。田中角栄が考えた政治戦略といわれる。

【類語3】衆寡敵せず(しゅうかてきせず)

多数に少人数で向かっていくのは勝ち目がないこと。少数は多数の敵にならないこと。

「多勢に無勢」との言い換えで注意するポイント

先述のとおり、「多勢に無勢」とは相手側にたくさんの人がいて、自分側には人が少ないような、勝ち目がない状態を指して使います。「多勢に無勢」を使う側は不利な状況にある側のため、言い換えをする際にはそういったニュアンスの部分まで正しく相手に伝わるかを判断して使いましょう。

言い換えできる言葉として、自分のほうが不利な状況だという意味を含まない表現などもあります。それぞれの言葉のニュアンスを正しく理解して、正しく使い分けるようにしましょう。

「多勢に無勢」の対義語

「多勢に無勢」の対義語とその意味は以下のとおりです。

【対義語1】少数精鋭(しょうすうせいえい)

人数は少ないものの、選りすぐりの兵士や人材だけを揃えること。寄せ集めの集団ではなく、優れたものだけの集まりで人数以上の働きをすることもある集団。

【対義語2】寡を以って衆を制す(かをもってしゅうをせいす)

多数に対して少数で勝利をおさめること。

対義語までチェックして、言葉の理解を深めましょう。

まとめ

「多勢に無勢」とは、相手が多人数でこちらには勝ち目がないことを表現することわざです。自分たちのグループのほうが相手よりも人数が少ないうえに、パワーバランスで見ても不利で勝ち目がないと感じるような状況で使いましょう。

多勢に無勢

「多勢に無勢」という言葉は主に軍議などで使われていました。古くは平家物語でも使われていたことが確認できます。「多勢に無勢、雉と鷹」という言い回しをして、勝ち目のなさをさらに強調する使い方も可能です。

ほかの言葉に言い換える場合には、「八方塞がり」や「衆寡敵せず」などの類語を使って表現しましょう。

言葉が持っている意味や語源、使い方、類語などをしっかりとチェックして、さまざまな言葉を正しく使えるようになりましょう。

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