肩を入れる
「肩」を用いた言葉をもう一つ紹介しましょう。「肩を入れる」も、援助やひいきを意味する言葉です。これは、物を担ぐ時にその物の下に肩を入れ、支えとすることが語源になっています。
助太刀
「助太刀」は「すけだち」と読みます。意味は仇打ちなどに力を貸すこと、それが転じて加勢することや援助することという意味になりました。「助太刀をする」や「助太刀を頼む」などと使うことができます。
対義語とは?
続いて「左袒」の対義語にはどのようなものがあるのか紹介します。「味方しない」「敵になる」などが反対の言葉として使えそうですね。
敵対
「左袒」の対義語としてまずあげられるのは「敵対」でしょう。意味は、「相手を敵とみなし、はむかうこと」です。ちなみに、敵に害を加えることを「敵対行為」、敵と見なすことを「敵対視」といいます。
反抗
さからうことや、権力に従わないことを意味する「反抗」も、「左袒」の対義語として使えるでしょう。
右袒
由来の項でもすでに出てきましたが、「右袒」は「左袒」の反対の言葉です。ただし、辞書を引いてみると「不義の者になびくこと」と書かれています。単に「反対する」というよりは、「道徳的に間違っている人のほうになびくこと」という意味になるでしょう。
英語表現とは?
「左袒」を英語で表現する時には、賛成する、味方するという意味を持つ単語を使いましょう。まず、賛成するという英語には「agree」や「support」があります。味方するという英語には、「stand by」や「side with」などが挙げられます。それぞれ、例文も紹介しますので、参考にしてください。
agree
「同意する」「賛成する」という意味の「agree」。人に対して同意を示す時には、「with〜」をつけるようにしましょう。
例文:I agree with you.(私はあなたに賛成です)
support
馴染みのある「support」は、「支持する」「支援する」などの意味を持ちます。「agree」とは異なり、「with」などの前置詞は基本的には必要ありません。
例文:He didn’t support my opinion.(彼は私の意見に賛成しなかった)
stand by
「stand by」は、「そばにいること」や「味方する」という意味。使う時には、「by」の後に、味方する対象を入れましょう。
例文:My sister always stands by me.(姉はいつも私の味方だ)
side with
「side with」は、「加担する」や「肩を持つ」という意味を持ちます。加担したい対象を前置詞「with」の後に入れて使うのがポイントです。
例文:I always side with the weak.(私は常に弱い者に味方する)
最後に
あまり聞き慣れないように感じる「左袒」という言葉、「左の肩を見せること」が転じて、「味方する」という意味になったのは興味深いですね。日常生活でも「左袒」を活用して、語彙力を磨いていきましょう。
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