町田啓太が着る、働く男のリラクシングウエア
町田啓太さんに「Effective=効果的」なファッションを着こなしていただく本連載。素敵すぎるカットを余すことなくお見せするために、1ルックを前後編にわけてファッションやライフスタイルについて等身大に語ってもらいます。後編となる今回は、2021年の振り返りや映画化が決定した“チェリまほ”について語ってもらいました。
写真をすべて見る今回のテーマ:上質なニットアップスタイル
––––2021年はどんな一年でしたか?
いろんなことに挑戦させていただき、俳優業以外ではファッションの仕事を特にやらせてもらえた年になったのですごく新鮮でした。トレンドや今の時代感も洋服に表れていると思うので、そういうことを知ることができるのも面白いです。ありがたいことに忙しくお芝居もさせていただき、楽しくて頑張ろうという気持ちでいますが、それ以外のまた全然違う刺激をもらえる時間がたくさんあったなと。ナレーションとか声の仕事もいただいて、いろんなことが広がって新しい刺激をたくさんもらえた年でした。
––––いちばんキツかったことや頑張ったなということはありますか?
全部の仕事に同じだけのエネルギーを注ごうと頑張っていたのでその分楽しみもあって、キツいと思ったのは劇団EXILEの舞台「JAM -ザ・リサイタル-」ぐらいですかね(笑)。というのも、本当にリハーサル期間がなさすぎたので…。ひたすら個別での練習を重ねて、実は全員で通せたのは初日を迎える直前の1回。僕は役柄上、ずっと喋らないといけなかったので、トータルでこういう感じになっているんだという全体像をその1回の稽古で掴んで、「はい、じゃあ本番!」みたいな慌ただしい感じだったんです。
ドラマ『SUPER RICH』の撮影も同時進行していたので、初日を迎えるまでは正直キツかったかもしれないですね。始まってしまえばブラッシュアップしていくだけなんですけど、今回は合わせる期間が少なかったという不安要素がありすぎてキツいと言えばキツかったかもしれないです。
有観客での公演でも、コロナ禍以前とはやはり違いは感じますね。対面出来てはいますが、客席の皆さんはマスクをしていて声も出せないのでどういう表情・リアクションをされているかが読み取りづらくすごくもどかしいなと思います。でも、その中で拍手やペンライトを使ってすごく工夫していろいろと伝えてくださるので、本当にありがたいなという思いが溢れました。
––––「JAM -ザ・リサイタル-」、舞台上での町田さんの存在感がすごかったです。
演じた西野タケルは、おかしな存在感を放つキャラクターなのでアレですけど(笑)。もう少し世の中の状況がよくなってお客さんも安心して声を出して観られるようになったらまた挑戦したいです。
あと、ドラマ『西荻窪 三ツ星洋酒堂』もタイトなスケジュールで大変でしたね。すごく楽しかったんですけど、本当に朝から晩まで毎日撮影していて。なかなか伝わらないと思いますが実は3日間で2話分を撮っていて…これってまあ大変なスケジュールなんですよ。そのときばかりは、みんな結構ヘロヘロでした。でも、共演の(藤原)季節くんと(森崎)ウィンくんがテンション高くいてくれたので、ふたりの優しさに救われましたね。